ポーラが調査レポート『女性たちの化粧への思い』を公開

ECのミカタ編集部

ポーラ・オルビスグループで化粧に関する研究活動を行うポーラ文化研究所(所在地:東京都品川区)は、調査レポート「女性たちの化粧への思い」を10月20日に公表した。15~64歳の女性1,500人を対象とし、化粧・美容でテンションが上がる時、スキンケアやメイクで得たい気持ちなど、化粧に対する女性たちの思いについて分析を行っている。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

[調査名]
ポーラ文化研究所 化粧文化調査2020

[調査時期]
2020年10月30日(金)23時 ~ 11月4日(水)23時

[調査方法]
インターネット調査

[分析対象]
首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に居住する15~64歳の女性1,500人 ※中学生を除く(15~19歳、20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳、40~44歳、45~49歳、50~54歳、55~59歳、60~64歳:各150人)※同調査はインターネット調査であるため、対象者はインターネットユーザーであることが前提。

図表

■化粧・美容に関する『気持ちが上がる度』(テンションが上がる、心がプラスやポジティブになること)平均値(基数:15~64歳全員 1,500人)※ふだんの気持ちを「0」、最も気持ちが上がる時を「10」とし、各項目別に0~10の数字を回答してもらった。図表の数字は平均値。

■スキンケアを行う理由(基数:現在スキンケアを行っている人 1,407人

■スキンケアをすることで得たい気持ち・気分(基数:現在スキンケアを行っている人 1,407人)

■これから始まっていく令和時代、自身のスキンケアをどのようにしたいか_「あてはまる」もしくは「ややあてはまる」と回答した割合(基数:15~64歳全員 1,500人)

■メークを行う理由(基数:現在メークを行っている人 1,121人

■これから始まっていく令和時代、自身のメークをどのようにしたいか_「あてはまる」もしくは「ややあてはまる」と回答した割合(基数:15~64歳全員 1,500人)

調査結果

◆スキンケア行う理由

スキンケアを行う理由の上位は、「エイジング対策として」35%、「肌の悩みをケア・カバーしたいから」34%、「身だしなみ・マナーとして」30%、「紫外線から肌を守りたいから」28%、「未来の自分への投資だから」23%。

55~64歳では「エイジング対策として」、15~24歳では「自分に自信をもちたいから」が全体より10%以上多い。また、15~19歳では「肌の悩みをケア・カバーしたいから」「他の人からきれいに見られたいから」「他の人に悪く見られたくないから」も全体より10%以上多い。

◆スキンケアで得たい気持ち・気分

「リフレッシュする」33%、「自分に自信がもてる」31%、「リラックスした気持ちになる」29%、「自分を大切にしている気持ちになる」28%が上位。15~24歳では「自分に自信がもてる」、15~19歳では「洗練された気持ちになる」が全体より10%以上多い。

◆これからのスキンケアへの思い

「自分自身を満足させるものにしたい」65%、「身だしなみとして行いたい」60%、「短所を減らすものにしたい」57%、「長所を伸ばすものにしたい」51%が過半数に達している。15~19歳では「同性に良い印象を与えるものにしたい」「異性に良い印象を与えるものにしたい」が63%と、全体より20%以上多い。

◆メイクを行う理由

メイクを行う理由トップは、「身だしなみ・マナーとして」55%。次いで「肌の悩みをケア・カバーしたいから」27%、「他の人からきれいに見られたいから」25%、「自分に自信をもちたいから」23%、「紫外線から肌を守りたいから」22%が続く。

「身だしなみ・マナーとして」は、15~24歳では全体より10%以上少なく、55~64歳では10%以上多い。若い年代より年齢を重ねた年代で、メークを行う理由に選ぶ人が多い状況。

15~19歳では、「他の人からきれいに見られたいから」が48%、「自分に自信をもちたいから」が44%と、全体より20%以上多い。

◆メイクで得たい気持ち・気分

「自分に自信がもてる」43%がトップ。以下、「引きしまった気持ちになる」29%、「明るい気持ちになる」26%が続く。15~19歳では「自分に自信がもてる」67%、「楽しい気持ちになる」43%が全体より20%以上多い。

◆これからのメイクへの思い

「身だしなみとして行いたい」59%、「短所を減らすものにしたい」「他人に良い印象を与えるものにしたい」53%、「自分自身を満足させるものにしたい」52%、「長所を伸ばすものにしたい」51%が過半数に達している。

15~19歳では「気分を高揚させたい」が59%、「異性に良い印象を与えるものにしたい」が58%と、全体より20%以上多い。

メイクは気持ちを動かす

調査結果にあるように、化粧・美容に関する気持ちが上がる度(平均値)のトップ3は、「人から素肌をほめられた時」「スキンケアの効果を実感した時」「スキンケアで肌がうるおっていることを実感した時」となった。

20~64歳の1位は「人から素肌をほめられた時」、15~19歳の1位は「ファッションや着こなしをほめられた時」、2位に「人から素肌をほめられた時」があがる。「人から素肌をほめられた時」は各年代で1位もしくは2位に入り、幅広い年代で気持ちを動かす度合いが大きいといえそうだ。

化粧品ブランド大手、ポーラが行った今回の調査からは、身だしなみといった社会的理由や肌そのもののケアという以上に、メイクあるいはスキンケアは、自分の気持ちを上げる効果が高いことが、改めて示されたと言えそうだ。

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