LIXILがドアになじむ後付け宅配ボックス「ATMO」を発売、OKIPPAの機能・ノウハウを適用

ECのミカタ編集部

置き配バッグTM「OKIPPA(オキッパ)」を提供するYper株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 内山智晴)は、同社が商品開発に協力した、株式会社LIXIL(本社:東京都江東区、取締役 代表執行役社長:瀬戸 欣哉、以下LIXIL)の宅配ボックス「ATMO(アトモ)」が一般発売されたと発表した。

「ATMO」は、簡単に後け可能でドアになじむコンパクトな宅配ボックスで、2021年 2 月よりクラウドファンディングサービス「Makuake」プロジェクトで目標金額を大きく上回る 1,000 万円以上を売り上げ、商品化が待たれていた。2021年10月22日より、LIXILよりLIXILオンラインショップとAmazonでの一般販売を開始している。

宅配便取扱量増加で再配達の削減が急務

近年、ECの急速な拡大により2020年度の宅配便の取扱量は48億個を超え、宅配便の再配達はCO2排出量の増加やドライバー不足を深刻化させるなど、重大な社会問題の一つになっている。2021年4月の再配達率は約11%と依然として高い状況が続き、その対策は急務である。

そんな中、再配達問題を解決するひとつの手段である「置き配」に注目し、誰もが手軽に安心して利用できることを目指してLIXILが開発したのが「ATMO」だ。

「ATMO」は、自宅の玄関ドアに工事不要で簡単に後付けできるコンパクトな宅配ボックス。ドアになじむスタイリッシュなデザインで、マグネットや両面テープで手軽に設置できるなど、戸建て住宅および集合住宅に幅広く対応している。

「ATMO」を利用すると非対面での受け取りが可能となるため、例えば、入浴中や家事、在宅ワークで手が離せないとき、ちょっとした外出の際でも荷物の受け取りが可能となる。

OKIPPAの機能を継承しつつドアになじむデザインを実現

OKIPPAの機能を継承しつつドアになじむデザインを実現

「ATMO」は配達員にわかりやすいピクトグラムを採用し、ドアになじむさりげないデザインを実現。自宅の環境に合せて取り付け場所や方法を選べ、大規模な工事をせずに手軽に取り付けることができるという。

「ATMO」内専用バッグにOKIPPAが採用され、OKIPPAの品質やノウハウをそのまま適用しているため安心して利用できる。OKIPPA同様に、万が一の盗難に備える補償サービスが付帯しており、アプリを使った出荷や着荷状況の確認も可能。バッグには撥水加工が施されているため、雨天時も使用できる(完全防水ではない)。

「ATMO」のカバーの中からOKIPPAを取り出して通常のOKIPPA同様に利用できる。使用後は一瞬で元のサイズに折りたたむことができるので、簡単に「ATMO」に収納可能。そのほかの「置き配バッグOKIPPA」としての機能をすべて継承しており、OKIPPAアプリも利用できる。

OKIPPAの盗難補償サービスも利用可能

「ATMO」でも配達された商品の万が一の盗難に備えるOKIPPAの盗難補償サービスをアプリ申し込みにより利用可能。

「買い切り無料サポート」では無料で5,000円まで見舞金が受け取れ、オプションの「買い切り有料サポート」に加入すると、100円/30日で品物に上限30,000円まで、バッグに上限5,000円までの補償が受けられ、OKIPPAの付属品が盗難・破損の際は無償交換が受けられる。

玄関周りの景観を損ねない後付け宅配ボックス

玄関周りの景観を損ねない後付け宅配ボックス

OKIPPAは、宅配ボックスがない住宅でも、煩雑な再配達受け取りを不要にする吊り下げ式のアプリ連動型の置き配バッグ。不在中だけでなく在宅時でも、非対面で荷物の受け取りができる。

今回 LIXILが発売した「ATMO」は、こうしたOKIPPAの特長を継承しながら、よりスマートで玄関ドアになじむデザインを実現。荷物が入っていないときは、中のバッグを完全に収納できるため、玄関周りの景観を損ねない。

デザイン性も含めた商品の魅力が評価され、先行販売したクラウドファンディングサービス「Makuake」では、目標金額100万円の10倍を超える1000万円以上の売上を叩き出した。進化系宅配ボックスの登場により、宅配ボックスのさらなる普及が進むか、今後に注目したい。

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