KAZAANAとMEMOCOが提携 メイドインジャパンの海外展開支援を加速
ITを活用し、日本のものづくりメーカーを支援する株式会社KAZAANA(東京都千代田区、代表取締役社長:樫村 健太郎、以下、KAZAANA)は、WEBマーケティングを得意とする株式会社MEMOCO(東京都渋谷区、代表取締役 熊田貴行、以下、MEMOCO)と業務提携し、メイドインジャパン商品(工芸品、酒類、調味料、農産物、水産物等)の輸出体制を強化していくことを公表した。
業務提携の概要
KAZAANA社では、業務提携の概要について次のようにまとめている。
◆熊田貴行氏がKAZAANAの執行役員へ就任
当該業務提携に伴い、MEMOCOの代表取締役である熊田貴行氏をKAZAANAの執行役員として迎え、BECOSの開発体制を強化する。
この点について「MEMOCOでのメディア運営のノウハウだけでなく、私個人として海外での飲食店及び3つ星ホテルの経営を行った経験から、おもてなしやホスピタリティを大切にする事業における顧客満足度向上と、組織マネジメントに強みをもっています。培った経験をBECOSのユーザーやクライアントへ還元できる組織作りに生かして参ります」と述べている。
◆農林水産物・食品への拡大
特に酒類、農作物、水産物、水産加工物等に力を入れ、メーカーと共に新たなブランドの立ち上げ、IT環境等の整備、販促、販売、出荷まで一気通貫で行う体制が可能になる。
支援スピードと領域を加速度的に拡大する
提携に至った背景について次のようなコメントが出されている。
「ウィズコロナにより加速した急速なデジタル環境の変化、職人の高齢化、後継ぎ不足などにより、特に中小零細規模の日本のものづくりメーカーの多くは存続の危機に立たされています。正に今、ものづくりメーカーの商品開発・販売促進を支援し、国内外にブランドの認知を拡大し、商品販売をしていくことが急ピッチで求められています。一方で、農林水産物・食品の輸出額については年々増加しており、日本産の食品の需要拡大が見込まれております。地場の食品や、日本以外の国からの輸入品と比べると価格が高い傾向にある日本の食品ですが、『高価格・高付加価値』をキーワードに海外の市場では、高価格帯の食品がより好まれる傾向にあります。
KAZAANAはECプラットフォームとオウンドメディアを組み合わせた、メディアコマースプラットフォーム『BECOS』において、出店者数約170社、約4,000SKUのPR及び商品販売を行って参りました。同プラットフォームは現在、7言語で運用されており、日本だけではなく、欧米・東アジア・東南アジアなどに数多くの伝統工芸品、メイドインジャパン商品を販売・出荷しております。平均注文単価は日本国内で約2万円、海外向けは約3万円となっており、『高価格・高付加価値』の商品販売に強みがあります。
MEMOCOは自社で20サイト以上のオウンドメディアを運営する一方で、中小企業から一部上場企業まで、数多くのメディア事業の立上・運営まで一気通貫で支援をして参りました。『あなたを本気で喜ばせる。』の企業理念の元、その支援はメディア運営だけにとどまらず、人材採用、チームビルディング、マネジメント、そしてWEBマーケティング全般に及びます。事業開発や新規事業の立ち上げにおけるブランディング戦略など上流工程から、その事業のステークホルダー全員が、本当に喜んでいただける事業を創造することに強みがあります。
こうした背景の元、このたびKAZAANAとMEMOCOは、日本のものづくりメーカーへの支援スピードと領域を加速度的に拡大するべく、業務提携を開始することになりました。これにより、KAZAANAとMEMOCOは、伝統工芸品を中心とした日本のものづくりメーカーはもちろん、広い意味でのメイドインジャパン(農産物、水産物)商品を世界中に発信、販売をして参ります」
今度もサービスを拡大していく
同社はまた、これまで行ってきたものづくりメーカーに対するブランディング、商品開発だけではなく、農林水産物・食品メーカーにおけるサービスを拡大してくとしている。
今後についてはKAZAANAとMEMOCOで、こだわりを持ってものづくり、生産・加工を行う日本企業の課題解決を支援することで、産業の衰退、職人の高齢化、後継者不足などの社会課題の解決をより一層加速するとのことだ。提携によるシナジーによってECを通した事業者の支援が加速することに期待したい。