男性の毎月の洋服代は「5,000円〜10,000円」が最多、年収よりも「ファッションへの興味」が関係
男性に向けて情報発信をするWEBメディア「Mens STAR(https://www.mens-star.com/)」は、10~70代の男性1,000人を対象に、毎月のファッション代に関する独自アンケートを実施。その結果を公表した。
毎月の洋服代は「5,000円〜10,000円」が最多
まず「毎月の洋服代(ファッション全般)にいくら使うか」を聞いたところ、「5,000円〜10,000円」が54%と過半数を占める結果となった。
次いで「0円」が21%、「1万円~2万円」が16%となっている。一方で、月に5万円以上使う人は7人で全体の1%未満にとどまった。
毎月の洋服代と年収は必ずしも比例しない
今回のアンケートでは、回答者の年収についても尋ねている。
単純に考えると、「年収が多ければ多いほどファッションにお金を使っている」という仮説が浮かぶが、毎月の洋服代と年収には相関関係がみられたものの、年収が高い男性が必ずファッションにこだわっているわけではないことが明らかとなった。
たとえば、「0円(全く使わない)」と答えた人は全体の21%存在するが、その中には年収100万円代の人もいれば、500万円、700万円の人、中には1,000万円を超える人も存在している。
ただし、毎月の洋服代に5万円以上使っている人は、年収500万円以上が大半を占めており、一定の収入がないと毎月多額の洋服代を費やすのは難しいことがうかがえる。
代に密接に関係するのは「洋服への興味」
毎月のファッション代の傾向をより明らかにするために、「洋服への興味関心は高い方ですか?低い方ですか?」という設問も用意した。
その結果、ファッションへの支出が増えるにつれて、洋服への興味が「高い」と答えた人の割合が増えていることがわかった。
「0円(全く使わない)」と答えた人は、全員が洋服への興味関心を「低い」と答えており、「5千円〜1万円」においても「低い」と答えた人が80%程度と大多数を占めている。
ところが、1万円を超えると「高い」と答えた人が50%を上回るため、「洋服への興味が高い人は、毎月ファッション代に1万円以上使う」という傾向が見てとれる。その後、ファッション代への支出が高まるにつれてファッションへの興味も比例して高まっていき、5万円を超えると洋服への興味関心が高い人が大多数を占めている。
このことから、「毎月のファッション代は、年収よりも興味関心と相関する」と言える。
「興味はあるけどお金が足りない」層も一定数存在
一方で、年収とファッション代、興味関心のアンケート結果を別の視点で見てみると、「興味はあるけどお金が足りない」と考えている人が一定数存在することがわかる。
注目すべきが毎月「1万円〜2万円」をファッション代に使っている層。この層は洋服への興味関心が「高い」と答えた人が57%にのぼっており、その多くが「もっとファッションにお金をかけたい」と考えている可能性が高い。
しかし、限られた収入の中で毎月2万円以上をファッションに使うのは難しいという現実があると想像できる。
したがって、よほど高収入でない限りは、「興味関心があったとしても、毎月のファッション代は2万円以内が相場」だと言えそうだ。
本調査結果から、世の中の男性の大半は「ファッションに一定の興味はあるが、限られた収入の中でやりくりしなければならない層」か「ファッションにあまり興味がなく、ファッションにお金を使わない層」に属すると考えられる。
事業者の腕の見せどころが、「ファッションに一定の興味はあるが、限られた収入の中でやりくりしなければならない層」へのアプローチだ。
決まった料金の範囲内でさまざまな洋服が楽しめるサブスクサービスや、お手ごろ価格なのにおしゃれに見える着回しコーディネイトをセットで提案するなど、「ファッションに興味はあるけれど、ファッションに使えるお金は月に1~2万円程度」という男性の心をくすぐる方法はたくさんあるはずだ。