越境ECでの仕入れの負担を軽減 クラウドERP『キャムマックス』が大幅アップデート

ECのミカタ編集部

株式会社キャムは、クラウドERP「キャムマックス」の大幅アップデートを行った。今回のアップデートにより、多通貨に対応可能となっている。

多通貨、スマホスキャナに対応

クラウドERPのキャムマックスでは今回のアップデートにより、輸入仕入の多通貨対応が可能となった。また発注処理と仕入処理を外貨で処理、変動する入荷予定日の管理、輸入諸掛を商品原価に反映して在庫金額や粗利の適正化ができるようになり、海外仕入れの業務負担を一気に軽減に寄与するとしている。その他にも在庫管理機能、EDI、スマホを利用したスキャナの入出荷・棚卸などの機能も追加が行われた。

アップデートの概要

アップデートの概要

発注処理と仕入処理は外貨で入力することが可能になった。他にも下記の機能が利用できる。

[1]
通貨毎にマスタ設定した為替レートがデフォルト表示され、入力した外貨に対し自動で円換算した金額を表示

[2]
発注処理と仕入処理の単価と金額の小数点以下桁数は、通貨毎にマスタ設定することが可能

[3]
発注と仕入のデータ閲覧機能は外貨と円の両方の金額を表示、仕入処理でデフォルト表示する為替レートは、発注の為替レート 又は 仕入時の為替レートが選択でき上書きも可能

[4]
仕入処理で入庫される在庫の単価は円換算した単価を設定するため、在庫金額は円で管理が可能

[5]
買掛金管理は円で管理し、補足情報として外貨の買掛金残高を画面表示しているが円と外貨の両方で買掛金残高を管理することが可能、さらに仕入処理したコンテナNoを選択して輸入諸掛を指定することにより、コンテナ内の仕入商品に輸入諸掛が案分され、これにより在庫の入庫単価は「仕入単価 + 輸入諸掛(商品1個あたり)」で処理され在庫金額と粗利計算に反映される

◆アップデートされた他の機能

▶モバイル(スマホ)+Bluetooth スキャナで入出荷検品・棚卸が出来るようになった(高額なハンディを利用しなくても、手持ちのスマホがスキャナになる)。

▶インポートデータのマッピング機能でEDIデータも楽々取り込みが可能になった。さらに発注WebEDIで発注の電子化と正確な納期管理もできるようになり、より管理しやすくなった。

▶セット商品の在庫管理の利便性も向上。

海外仕入れによる在庫管理などの課題に対応

近年、中小事業者を中心に輸入仕入や海外での生産などが増えている中、既存の在庫管理システムやERPでは、海外通貨に対応できずに業務が円滑に行えないことも常だった。そのような問題を解決できるようキャムマックスはアップデートされたのだ。

さらに同社によれば、2021年12月もアップデートが決定しているとのことだ。今後のアップデートでは、そのほかに電子請求のリリースも予定されている。アップデートによる機能の拡充を通して、これからも越境EC事業者をはじめとした多くの事業者の業務を加速させることになりそうだ。

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