ロイヤルカスタマー獲得を構造化するOMOポップアップショップ『PiCaZo Pop!』がオープン
bestat株式会社(本社:東京都文京区、CEO:松田 尚子、以下「bestat」)は、ロイヤルカスタマー獲得を構造化するための期間限定OMO店舗をオープンすることを公表した。
ECのノウハウをリアル店舗でも
店舗DXを提供するbestat株式会社は、ロイヤルカスタマー獲得を構造化するための期間限定OMO店舗(オフラインとオンラインを融合するポップアップショップ)「PiCaZo Pop!」を2021年11月26日から12月9日の期間限定でCOREDO室町3(東京都中央区)3階にオープンする。
COREDO室町PiCaZo Pop!は、画像AI解析機能を含む店内カメラ、ディスプレイ、オーディオ、決済システム、データ分析用ダッシュボードを含むRaaSソリューション「PiCaZo」により運営される。
同ショップは、入店から購買までの情報をデータファネルで取得し、商品開発やLTV向上に活かすオンラインショップ用のコンテンツの訴求力をオフライン用に改良し、ディスプレイとスピーカーで顧客体験向上につなげ、顧客体験を下げることなくオペレーションの省人化を実現するものとなっている。
COREDO室町PiCaZo Pop!概要
◆店舗のコンセプト
出店者であるオンラインショップにとっては、顧客に直接商品を手に取ってもらい、自社のオンラインショップのマーケティング資産を活用しながら、新たなロイヤルカスタマーと出会える場所になる。
◆データ分析用ダッシュボード
出店者であるオンラインショップは、店舗で取得できるデータファネル(日時別属性別の来店者実数/ディスプレイを見た人/商品を手に取った人/オンラインショップにLinkするQRコードを読み込んだ人/購買した人のデータ)をダッシュボードで見ることができる。買わない消費者について知ることで、新商品開発やLTV向上に活かすことができる。
◆店舗用ディスプレイ
来店客に反応して切り替わる出店者のPRコンテンツを見てもらうで、オンラインショップの世界観をより深く伝え、ロイヤルカスタマーの獲得につなげる。
◆出店ブランド
▶日本初のノンアルコール専門商社として新しいノンアルコール、オルタナティブアルコールを取扱う「nolky」
▶宝探し気分でショッピングを楽しむ”アンティークショップ「THE GLOBE」
▶福岡発、TVでも話題の「20年後に、息子に譲るモノ」をコンセプトとするオーダーメード革製品「ポルコロッソ」
▶アートを創る人を応援するという想いで始まったアートECサービス「ENOAL」アートをもっと身近にをテーマにアートサブスクも展開
AIでブランド価値を高める
公表に際して同社では次のように述べている。
「Covid19の影響もあり、日本のオンラインショッピング市場は昨年22%成長しました。『令和2年度 電子商取引に関する市場調査(経済産業省)』によれば、これは2014年に調査が開始されて以来最大の成長率です。このようにオンラインショッピングがますます日常的になる一方で、購入の際には一度商品を手に取って見てみたい、もっとブランドのことを知ってから購入したい、という消費者のニーズは常に存在しています。またショップ側にも、リアルな空間で消費者に商品を手に取ってもらうことでリレーションを築き、潜在顧客を獲得し、既存顧客の満足度向上にも繋げたいという思いがあります。
しかし現状では、オンラインショップがオフラインショップを開設すると、これまでのオンラインショップとは切り離された存在となってしまい、ブランド価値の伝え方や一般消費者様の顧客体験構築などのマーケティング施策を、ゼロからやり直すことになるという課題がありました。OMO店舗のPiCaZoは、これらの課題解決のため、一般消費者様にブランド価値を効果的に伝え、データを活かして顧客体験(CX)をAIで作り上げることに重点を置いています。これにより、オンラインショップ様が築いて来られたブランド価値やマーケティング施策をそのまま活かし、追加的な人員コストを抑え、シームレスな形でオフラインショップを開店して頂くことが出来るようになります」
同社も述べているようにAIカメラを導入した人流解析は国内外で例があるが、そのほとんどは、従来から存在するオフラインショップを想定したものだった。PiCaZo OMO店舗は、オンラインショップがオフラインショップを開設し運営されるために特化したソリューションとなっているようだ。
長く展開しているオフラインショップには、オフラインショップならではのマーケティング施策と店舗管理のノウハウがある。オンラインショップは、ショップの成長拡大の過程で顧客とのリアルのタッチポイントが必要になり、オフラインショップを開設されることが多いが、このようなノウハウは社内にはなく、ゼロからのスタートになる。
オフラインショップが出来たとしても、せっかくこれまでオンラインショップで築いてきたブランド価値やマーケティング施策が生かしきれないのはよくあることだ。PiCaZo OMO店舗は、このような課題に寄り添うべく開発されたソリューションとなっている。
オンラインショップと類似データファネルで顧客の購買行動をデータ化し、マーケティング施策を打てるディスプレイやスピーカーでこれまで築いてきたブランド価値を余すことなく伝え、消費者にカスタマイズして伝えることで顧客体験を向上できるのだ。
またレジ業務や品出し業務をAIで支援し、経験の短い販売員でもスムーズに店舗運営ができるというメリットもある。これらによりオンラインショップが狙い通りのオフラインショップ運営が出来るよう支援するものとなっており、ECとリアル店舗をつなぐビジネスを力強く後押しすることになりそうだ。