72.2%が後払い決済サービスを「知らない」、知っていても過半数は「使いたいと思わない」【調査結果】

ECのミカタ編集部

株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp)が運営する日本トレンドリサーチは、事前調査で「ネット通販を利用したことがある」と回答した30代以下~70代以上の男女各200名、計1,000名を対象に「ネット通販の決済方法」についてアンケートを実施。その結果を公表した(https://trend-research.jp/12070/)。

ネット通販の利用頻度は「月に数回程度」がトップ

ネット通販の利用頻度は「月に数回程度」がトップ

最初に、ネット通販を利用する頻度について聞いたところ、「月に数回程度」が最も多く、31.1%にのぼった。その次に多かったのが「月に1回程度(26.8%)」で、中には「ほぼ毎日(0.8%)」という人もいた。

決済方法は「クレジットカード」が82.0%

決済方法は「クレジットカード」が82.0%

続いて、ネット通販をするときのおもな支払い方法を尋ねた。その結果、82.0%の人が「クレジットカード」で支払っていることがわかった。

一方、「後払い決済」をネット通販のおもな支払い方法にしているという人は0.8%にとどまっていた。海外では人気の後払い決済だが、日本ではメインの決済方法としてはあまり利用されていないようだ。

なお、「その他」には「Amazonギフト券」や「paypay決済」などが含まれている。

72.2%が後払い決済を「知らない」

72.2%が後払い決済を「知らない」

後払い決済サービス(BNPL)を知っているか聞いたところ、72.2%もの人が「知らない」と回答。「知っている」と回答した人は27.8%にとどまった。

後払い決済を知っていても「利用したことがない」人が過半数

後払い決済を知っていても「利用したことがない」人が過半数

さらに、後払い決済を「知っている」と答えた人を対象に、後払い決済を利用したことがあるか尋ねた。その結果、後払い決済を知っている人の46.0%が「利用したことがある」と回答。

過半数の54.0%は、「知っていても使用したことがない」という結果になった。

後払い決済を知っていても、過半数は「使いたいと思わない」

後払い決済を知っていても、過半数は「使いたいと思わない」

最後に、後払い決済サービス(BNPL)を「知っている」と答えた人に、今後、後払い決済サービスを使いたいと思うか尋ねた。その結果、「使いたいと思う」が47.1%、「使いたいと思わない」が52.9%で、後払い決済サービスを知っていても過半数に利用意向がないことがわかった。

今後、後払い決済を「使いたいと思う」「使いたいと思わない」、それぞれの理由として、以下のような声が挙がっている。

◆今後、BNPLを「使いたいと思う」
・お金がない時に便利だから。(30代・男性)
・カードだと何に使ったかわからなくなるから支払いの証明が残ると家計管理がしやすい。(50代・女性)
・最近クレジットカード情報を提供することに抵抗があるから。(40代・女性)
・セキュリティの心配をしなくて良いから。(70代・女性)
・分割払いでも手数料が不要だから。(60代・男性)
・クレジットカードがないので。(20代・女性)

◆今後、BNPLを「使いたいと思わない」
・クレジットカードで支払いポイントをためているからです。(50代・男性)
・支払うのを忘れそうだから。(50代・女性)
・いずれ精算すべきものは、早く終わらせたい。(60代・男性)
・コンビニ等行くのが面倒くさい。(60代・男性)

欧米では人気でも日本では普及に遅れ

「BNPL(Buy Now Pay Later)」と呼ばれ、欧米先進国を中心にシェアを広げている後払い決済だが、日本での認知や利用意向はそれほど高くないことがわかった。

その一方で、後払い決済を認知している人の中には「分割払いでもほとんどの場合手数料がかからない」「クレジットカードがなくても使える」「商品が届いたのを確認してから払える」といった後払いのメリットを認識している人も少なくない。

日本における後払い決済の利用拡大は、後払い決済のメリットが響く層に対して、その利点をわかりやすく訴求できるかがカギとなりそうだ。

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