楽天スーパーロジスティクス(楽天倉庫)とは。メリット・デメリットも解説

ECのミカタ マーケティング部

楽天スーパーロジスティクス(楽天倉庫)とは。メリット・デメリットも解説

ECサイトを運営する上で物流管理は大きな負担になり得ます。

物流を全部アウトソーシングできれば...…と思う方もいるでしょう。

今回はそのような悩みを解決する、楽天が提供する「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」について特徴やメリット、Amazonのフルフィルメントサービスとの違いを解説します。

楽天市場出店者に限らず、今後楽天市場に出店を考えている人は要チェックです。


楽天スーパーロジスティクス(楽天倉庫)とは

楽天スーパーロジスティクスは、楽天市場出店店舗向けの物流アウトソーシングができるフルフィルメントサービスです。

楽天が店舗に代わり、商品の入荷作業、保管、配送までの物流業務を一括して行うため、店舗は商品企画や販売促進といったコア業務に集中できるようになります。

店舗はセール時も出荷増減の波動対応などに追われることなく、売上を最大化することが可能になるので、購入率の向上にもつなげることができます。

下記は楽天と店舗の役割を図に表したものです。

引用:サービスの詳細|楽天スーパーロジスティクス(RSL)

楽天倉庫(物流センター)の場所一覧

楽天スーパーロジスティクスの拠点である物流センターの場所を表にまとめました。

都道府県 拠点名 住所
千葉県 RFC流山 千葉県流山市南261 GLP ALFALINK 流山3
千葉県 RFC習志野 千葉県習志野市東習志野7丁目3-1 Landport東習志野
神奈川県 RFC中央林間 神奈川県大和市中央林間7丁目12-2 ニッセイロジスティクスセンター横浜町田
大阪府 RFC枚方 大阪府枚方市長尾谷町1-2-1 GLP枚方Ⅲ
大阪府 RFC八尾 大阪府八尾市郡川1丁目557 GLP八尾Ⅰ
福岡県 RFC福岡 福岡県糟屋郡粕屋町大字上大隈字部木原758

引用:拠点案内|楽天スーパーロジスティクス(RSL)

楽天スーパーロジスティクス(楽天倉庫)のメリット

ここからは、楽天スーパーロジスティクスを利用するメリットとデメリットについて紹介します。

メリット

楽天スーパーロジスティクスを利用するメリットは以下の6点です。

  • 店舗の物流業務軽減
  • あす楽による365日翌日配達
  • オプション要件の細かい対応
  • 店舗への専任担当者制度
  • RSLカルテ(分析レポート)によるデータ管理

順に解説していきます。

店舗の物流業務軽減

1つ目のメリットは、「店舗の物流業務軽減」です。

楽天が入荷〜配送まで一気通貫して行うので、店舗の物流業務の負担を減らし、販売促進や商品企画といったコア業務に集中ができるようになります。

また、楽天市場と連動しているので市場の情報をリアルタイムで把握でき、セール時の急激な出荷増減の波動対応等の心配をすることなく、出荷対応をすることも可能です。

「あす楽」による365日翌日配達

2つ目のメリットは、365日当日15時までの依頼で翌日配送が可能である「あす楽」が利用できる点です。(※利用拠点によって、あす楽対応エリアは異なります。)

このような他社サービスにない配送スピードであるので、競合に差別化できる点がメリットとなっています。

引用:拠点案内|楽天スーパーロジスティクス(RSL)

オプション要件の細かい対応

3つ目のメリットは、オプション要件への対応が細やかな点です。

楽天スーパーロジスティクスは商品のギフトラッピングやチラシ・販促物の封入などの対応もしてくれます。

また、海外から入荷する際のコンテナ入荷も可能で、大量入荷に対する受け入れ体制も整っています。不着返品も楽天の倉庫で荷受け可能で荷受け時に検品し、良品の商品に関しては在庫計上されます。

対顧客面だけでなく、物流面でのオプションに対しての細かい対応もメリットの1つです。

店舗への専任担当者制度

4つ目のメリットは、「店舗への専任担当者制度」です。

楽天スーパーロジスティクスは、2022年6月現在、5,000店以上のショップ立ち上げ経験をもっています。

また、EC特有のノウハウを熟知した担当が専任につくので、プロの目線から物流改善や売上向上のサポートを受けられます。

RSLカルテ(分析レポート)によるデータ管理

効果的かつ効率的にRSLを活用できるよう、「RSLカルテ」という分析レポートを利用できる点もメリットです。

RSLカルテは、

  1. 物流コスト推移
  2. 基本情報(入荷数・出荷数・保管数)
  3. 長期保管傾向
  4. 売れ筋商品の欠品日数

上記4つの機能で構成されており、物流課題の特定、対策につなげることができます。

楽天スーパーロジスティクス(楽天倉庫)のデメリット・注意点

楽天スーパーロジスティクスを利用する前に知っておきたい注意点・デメリットを紹介します。

利用前に自社の運用に適しているか確認しましょう。

取り扱いができない商品がある

ドラッグストアや大型の家具を扱うショップは、自社の製品が楽天スーパーロジスティクスの対象になっているか確認しましょう。

受注管理システムの導入が必要

楽天スーパーロジスティクスでは、倉庫との連携のために受注管理システムの導入が必要です。主にBOSS、ネクストエンジン、クロスモール等が使用できます。

Amazonの「FBAマルチチャネル」は使えないので、注意しましょう。

楽天市場×楽天スーパーロジスティクスに絞るのであれば、上記の中でも、費用が0円であるBOSSがおすすめです。

AmazonやYahoo、自社サイトなどと連携する場合は、他の受注ソフトを検討しましょう。

管理上の注意点

楽天スーパーロジスティクスの倉庫には空調設備がないので、最大35℃から最低0℃の環境での保管となります。

熱や冷えに弱い商品は、楽天スーパーロジスティクスには向かないので注意しましょう。

また、配送可能なサイズは、3辺の合計が160cmおよび25kgまでとなっているので、自社商品のサイズや重量の確認をしっかり行いましょう。

楽天スーパーロジスティクス(楽天倉庫)利用の流れ

楽天スーパーロジスティクスの申し込みの流れと、実際の運用の流れについて解説していきます。

申し込みの流れ

引用:導入までの流れ|楽天スーパーロジスティクス(RSL)

楽天スーパーロジスティクス利用開始には、まず問い合わせをする必要があります。

(楽天市場出店者でない場合は、楽天市場への出店も必要です。)

楽天市場の「店舗運営Navi」で詳細を確認し、担当のECCに問い合わせましょう。

https://logistics.rakuten.co.jp/

問い合わせ後はヒアリングと見積もりのやりとりをし、契約に移ります。申し込みから稼働まで1カ月半ほどかかります。

実際の運用の流れ

引用:サービスの詳細|楽天スーパーロジスティクス(RSL)

楽天スーパーロジスティクス(楽天倉庫)の料金

楽天スーパーロジスティクスでは、出荷作業費、配送費、保管料金の費用がかかります。

値段は変動する可能性があるので、実際にどれくらいかかるのか知りたい場合は楽天へ直接問い合わせをしましょう。

出荷作業費と配送費

楽天スーパーロジスティクスの出荷作業費と配送費は、全国一律100サイズまで380円になります。

後ほどアマゾンの出荷作業費と配送費と比べますが、比較的安めの設定といえるでしょう。

保管料金

保管手数料はサイズと保管日数から算出されます。

▼算出の計算式

7.5(円/月/PCS)×商品体積(cm3)÷ 1000 × 保管日数(日/月)÷ 当月の日数(日/月)

ポストへの投函が可能なサイズであれば、1個あたりの費用はさほど高くないですが、宅配便サイズになると、高めの保管料が発生するので数量と大きさを確認しておきましょう。

また納期通りの納品ができない場合や納品数にズレがある場合などは、罰則が発生するので楽天スーパーロジスティクスの納品には注意が必要です。

楽天スーパーロジスティクスの評判

利用者からの評判として、主に以下のような声があります。

  • 365日全自動で発送可能
  • あす楽が便利
  • オプションなどの融通が効く
  • 他販路注文の発送料金も一律で良心的

利用者のレビューから、楽天スーパーロジスティクスはECサイト運営者にとってメリットが高い仕組みであり、全体的に満足度が高いことがわかります。

反対に、倉庫とのやりとりが分かりにくかったり、キャンセル料や保管料が高かったりなど、ネガティブな声もあります。

楽天スーパーロジスティクス(楽天倉庫)とFBA(Amazonフルフィルメントサービス)の違い

楽天と同様にAmazonもフルフィルメントサービスを提供しています。

楽天スーパーロジスティクス(RSL)とフルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)の違いについて、料金体系・納品・仕様の3つの観点から解説していきます。

料金体系の違い

楽天とアマゾンの料金体系を比較します。

RSL FBA(Amazon) FBA(他戦略)
100サイズ ¥506 ¥603 ¥789

Amazonでは200サイズ以上の超大型商品も取り扱っていますが、楽天では160サイズまでしか取り扱っていません。

一方で、楽天は他販路注文でも料金が変わらないのに対し、Amazonは他販路注文だと割高の料金が課されます。また、Amazonは「複数注文同梱不可」であり、楽天は「複数注文同梱可」である点も大きな違いです。

納品に関しての違い

RSL FBA(Amazon)
受注ソフト 必要 不要
配送ラベル 不要 必要
商品ラベル 必要 必要
要期限ラベル 不要 必要
要期限と通常品の同梱納品 可能 不可
危険物納品 不可 可能
大型商品(160サイズ以上) 不可 可能

上記の表では、納品における楽天とAmazonの異なる点をまとめています。

受注ソフトに関していえば、AmazonはAmazonセラー登録をすれば利用可能ですが、楽天では納品の際に指定の受注ソフトを使用する必要があります。

商品ラベルは、セット品の場合は楽天でも必要なので注意しましょう。要期限ラベルは楽天では不要です。

楽天で要期限管理を依頼する場合は、別途オプションで追加する必要があります。また、大型商品や危険物は楽天では取り扱いができないので、こちらも留意しましょう。

仕様についての違い

仕様においても異なる点があるので、代表的な違いをまとめて解説していきます。

楽天が優れている点、Amazonが優れている点がそれぞれあるので確認しましょう。

配送スピード

まずは配送スピードの違いです。

Amazonは出荷までのリードタイムに明確な基準がないのに対し、楽天で「あす楽」を設定していると、15時までの依頼で翌日配送が可能です。

購入者が緊急を要する商品を扱う場合は、「あす楽」が便利です。

在庫有無での販売可否

Amazonでは、倉庫に納品されていないとAmazonでの販売ができませんが、楽天では倉庫に納品されていなくても楽天市場で販売できます。

楽天の場合は在庫を抱えるリスクを減らすことができるので、店舗側のメリットといえるでしょう。

顧客対応

FBAでは、納品が済んだ後の発送から顧客対応(返品やクレーム対応)はAmazonが担ってくれます。

一方楽天は顧客対応を出品者が行わなければなりません。

これは、Amazonと楽天のビジネスモデルの違いによるものです。小売販売型モデルのAmazonは、顧客対応をAmazon側で行いますが、一方の楽天はモール型モデルなので店舗が主体となり顧客対応する仕組みとなっています。

両者のECサイトのモデルがフルフィルメントサービスの特徴にも表れているといえます。

倉庫返送

楽天はAmazonと違い出品者返送規定がないので、エンドユーザーへの発送料金がそのまま返送の際にも適用されます。

小さい商品であれば楽天のほうがAmazonより安く済む場合もありますが、大きい商品の場合は高額になる可能性があるので要注意です。

それぞれのサービスでの互換性

楽天は在庫をAmazonに移したい際、直接移送が可能ですが、Amazonの場合は移送できません。

楽天のほうが互換性には優れており、店舗側に優しいといえるでしょう。

EC事業の物流アウトソーシング先ならECのミカタにおまかせ

楽天スーパーロジスティクスについて、特徴からFBAとの比較まで解説しました。

ECサイトにおける物流業務は面倒な作業や管理が発生します。楽天出品者は楽天スーパーロジスティクスに委託することにより、自社の経営やマーケティングに集中できる環境を作ることができます。

「自社での業務負担を減らしたい」「物流業務をアウトソーシングし効率化を図りたい」などのECサイトの運営課題がある場合は導入を検討しましょう。

また、物流の委託先は楽天スーパーロジスティクスやFBAだけではありません。両サービスにはさまざまなメリットがありますが、一方でECサイト事業者によっては、希望条件に合わない場合もあるでしょう。

自社の希望に合う物流業者を見つけるなら、「ECのミカタ」に相談するのが効率的です。自社の抱える物流の課題を、プロのコンシェルジュに相談できるのに加え、最適な外注先を紹介してくれます。

物流のアウトソーシングを考えている方は、どのサービスを利用するべきかなどを含め、ぜひECのミカタに相談してみてはいかがでしょうか。