無人デジタル店舗を展開するCloudpick、日本展開の加速のため資金調達を実施

ECのミカタ編集部

Cloudpick Limited(本社:Shanghai、代表者:Jeff Feng、日本法人:Cloudpick Japan株式会社、以下「Cloudpick」または「同社」)は、EP-GB投資事業有限責任組合と株式会社UB Ventures(所在地:東京都港区、代表取締役:岩澤 脩)を引受先とする第三者割当増資を実施し、資金調達を行った。

次世代無人店舗ソリューションなどを提供

ウォークスルー型無人デジタル店舗などの店舗DXソリューションを提供するCloudpickは、エプソンクロスインベストメント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:小川 恭範)とグローバル・ブレイン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:百合本 安彦)が 設立した「EP-GB投資事業有限責任組合」と株式会社UB Ventures(所在地:東京都港区、代表取締役:岩澤 脩)を引受先とする第三者割当増資を実施し、資金調達を行った。同社は今後、さらなる提供価値の拡大に向けて、プロダクト開発と販売、サポート体制を強化するとしている。

OMO運用支援も積極的に展開

OMO運用支援も積極的に展開

同社は、2017年に設立されたリテールにおけるデジタルソリューションを提供するスタートアップ企業だ。独自開発したコンピュータービジョンに基づいた行動認識・商品学習アルゴリズムエンジンを通じて、商品を手に取り、退店するだけで自動的にキャッシュレス決済が可能な「ウォークスルー型無人デジタル店舗」及び管理プラットフォームのトータルソリューションを主力製品として提供している。

現在、日本、アメリカ、ドイツ、フランス、シンガポール、韓国など世界11か国で200以上の店舗を展開しており、世界でトップクラスの無人デジタル店舗の実績を有している。スマートデジタル棚などの製品も提供し、リテール業界のDXを支援してきた。

またリアルタイムの商品棚在庫管理、購買データや店内動線などの分析・応用ができる高度なマーケティング機能、店舗内に設置されたデジタルサイネージなどによるスマートなコンテンツ配信機能などを統合したデジタル店舗管理プラットフォームを提供することで、ソリューション導入後の店舗運営、マーケティング、OMO運用などの支援も積極的に行なっている。

日本の小売業界が抱える課題に対応

日本の小売業界が抱える課題に対応

公表に際して各キーパーソンからは次のようなコメントが出されている。

グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長 百合本 安彦 氏

“高齢化や人手不足が顕著な中、店舗運営の無人・省人化、効率化への期待が高まり、小売 X AIの市場規模が拡大しつつあります。グローバル・ブレインは、Cloudpick Limitedの豊富な事業経験と学術知識を持つ経営メンバー、既に200店舗以上展開済みの実績を高く評価しています。出資後にエプソンクロスインベストメント株式会社と共にCloudpickのさらなるプロダクトの開発及び事業拡大に向けた支援を行ってまいります。”

株式会社UB Ventures マネージング・パートナー 頼 嘉満 氏

“少子高齢化による労働力不足や成長鈍化などが顕在化し、人件費の削減をはじめとしたオペレーションの効率化だけでなく、従来の実店舗のあり方を抜本的に変える技術・デジタル化サービスへのニーズは益々顕在化します。UB Venturesは、Cloudpick社の小売業界に変革をもたらす新たな店舗DXソリューション、事業経験や専門性を持つマネジメント体制、そして確かな実績を評価しています。UB Venturesは、Cloudpick社の日本における事業の加速化を支援し、リアル店舗のスマート化を通じ、小売店舗業界が抱える課題解決に貢献していくことを期待しています。”

また同社は、今回の資金調達につ際して次のように述べている。新型コロナウィルス感染拡大予防の観点から、非対面・非接触型の買い物体験に対する顧客ニーズが高まりを見せ、小売店舗業界におけるリアル店舗の無人化・スマート化の需要が高まっている。

今回の資金調達により、ウォークスルー型無人デジタル店舗及び店舗管理プラットフォームなどにおけるプロダクト開発を推進するとともに、マーケティングやセールス、ソリューション運営サポートの体制を強化し、日本を含むグローバルでの更なる事業展開を加速するとしており、ECとの連携の文脈でも不可欠になりつつある小売DX市場において存在感を高めることになりそうだ。

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