Googleショッピング広告の「商品単位での広告最適化」を可能にする、フィード広告最適化サービスを提供開始

ECのミカタ編集部

SO Technologies株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:山家秀一)は、2022年4月6日よりEC向けフィード広告最適化サービス「フォーカセル」の提供を開始した。テスト導入に参加したECサイトの85%以上において、広告経由の売上が平均1.5倍増加しており、多品種を扱うECサイトにて売上拡大を目指すことができるという。

新規獲得に有用な「検索連動型広告」

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い非接触志向が高まるなどの行動変容によりEC化率が進んだ昨今では、実店舗だけでなく、ECサイトへの集客およびEC売上アップを重視する企業が増えている。

ECサイトの売上を伸ばすための有効な手段のひとつとして「フィード広告(データフィード広告)」がある。自社サイトの商品データを配信先の広告フォーマットに合わせて変換する「データフィード」という仕組みを使った広告のことで、Google ショッピング広告やCriteoダイナミックリターゲティング、Facebookダイナミック広告などがある。

フィード広告の中でもGoogle ショッピング広告は、Google上で検索したキーワードに関連する商品の画像や価格が検索エンジンに表示される「検索連動型広告」であり、ユーザーの興味分野に合った広告を並べて表示できる利便性の高さが特徴だ。

「商品単位での広告最適化」実現に向けて

Googleは、2021年夏ごろからショッピング広告の「商品単位での広告最適化」を推奨している。また、同社の保有データから、実際にGoogleの「スマートショッピングキャンペーン」を利用している50社を分析した結果、広告経由の売上が発生している商品は平均17%であることがわかった。

これらの「広告経由で売上につながる商品」に注力することで売上拡大が見込まれる一方で、数百点以上の商品を抱えるECサイトの場合、商品1点ごとに手動で予算調整を行うことは困難を極める。

そこで同社は、これまでに蓄積された広告データと培ってきた開発力を活かして商品単位での広告最適化を実現するAIを開発。EC向けフィード広告最適化サービス「フォーカセル」の提供開始に至ったという。

データ取得・分析・注力商品への予算配分を自動化

 データ取得・分析・注力商品への予算配分を自動化

フォーカセルの名称は、焦点を合わせる「フォーカス」と、マーケティング用語で売上拡大を目指す手段といった意味を持つアップセルやクロスセルの「セル」を組み合わせている。「多品種ECにおいて改善余地のある商品単位の最適化を通じて、売上を増やすこと」をコンセプトに開発された。

フォーカセルで実施するフィード広告運用はAIによってシステム化され、商品単位での広告強化が可能となる。売上最大化を実現するロジックは、同社の提供サービス上で管理されている広告データをもとに、統計および機械学習の専門家によって構築されている。

通常、人手をかけると月間50時間程度かかると想定されるデータ取得・分析・注力商品への予算配分までがすべて自動化される。実際にテスト導入した企業の85%以上で広告経由の売上が平均1.5倍増加しているという。

【導入を推奨するECサイト】
過去実績をもとに最適化されるため、データ量が多い以下のようなECサイトへの導入を推奨している。
・商品点数が500点以上
・Google ショッピング広告で月間10万円以上配信している
・ スマートショッピングキャンペーンを導入済みである

【対応媒体】
Google ショッピング広告
※随時開発を進めており、各種フィード広告媒体に対応予定

Googleショッピング広告は、購買意欲を持って特定のカテゴリーの商品を検索しているユーザーに表示されるため、マッチすれば非常に有効な集客媒体になる可能性が高い。自動化による広告運用の最適化は、工数を増やすことなく売上アップを目指すうえでポテンシャルの高い手段と言えるだろう。

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