ECサイト初心者でもできる!売れるための商品撮影のライティングのコツを徹底解説!
ECサイトにおいて商品写真のクオリティは売り上げに関わる1つの要素です。商品撮影する上でライティングは重要とされていますが、ライティングを向上させる方法を知っている担当者は少ないと思います。そこで本記事では売れるために必要なライティングのコツを紹介します。ライティングのテクニックを知った上で商品撮影に臨みましょう。
商品撮影する前に!売れるライティングに必要なもの
照明
商品撮影をする際に最も重要とされている要素が照明です。照明はライティングの方向や色味、強さを調整できる機能を持っており、写真の仕上がり具合に強く影響します。どんなに魅力的な商品でもECサイトの写真がぼやけていたりすると、商品の購入意欲を低下させる可能性があります。照明の種類は主に2つに分かれており、それぞれ詳しく解説します。
人工光(蛍光灯やLEDライト)
人工光とは蛍光灯やLEDライトなどの照明機材から発生する光のことを指します。ライティングの角度の調整や強さを簡単に調整できることが特徴で、安定した環境で商品撮影に臨めます。多くのプロカメラマンも必ずといっていいほど商品撮影に人工光を使用しています。人工光には蛍光灯以外にもストロボやハロゲンライトなどが存在し、蛍光灯はオレンジがかった温かみのある光を発し、ストロボはとても強い光を瞬間的に発するなどライティングの性質はそれぞれ異なります。そのため、商品ごとに適したライティングを変えられることも人工光の特徴の1つです。
自然光
自然光とは太陽や月から発生する光のことを指します。人工光と比べて光が柔らかいことが特徴で、フラットで暖かみのある写真が撮れるとされています。カメラと商品さえあれば撮影できるためコストを抑えられるものの、天候に左右されやすいことが難点です。季節や時間帯でもライティングが変わってしまうため、柔軟にライティングを調整することは難しいと認識しておきましょう。
ディフューザー
ディフューザーとは白マットのポリエステルのフィルムのことを指します。一見、ただのフィルムに見えますがディフューザーはライティングの強さを調整できるため、多くの撮影現場で重宝されています。ディフューザーを使用しなければライティングの強さを管理できず、商品の立体感や質感をうまく表現できないということが起こります。光を発する光源の前にディフューザーを置くことでライティングの強さや質が調整できるだけでなく、商品周辺の物を撮影に写り込まないよう遮る機能や光をはね返す効果も合わせて期待できます。ECサイトの写真を魅力的に見せるためにも、商品撮影の際には必ずディフューザーを用意しましょう。
レフ板
モデルの撮影によく使用されているレフ板も商品撮影の必須アイテムです。ライティングの強さを調整できるディフューザーとは異なり、レフ板はライティングの管理に優れています。光を反射させる機能を持っており、光を当てている逆の面にもライティングを当てられるため、写真全体を明るくすることが期待できます。光源の反対側に設置することが一般的ですが、設置する位置や角度で商品の見え方も変わってくるため、多少の微調整が求められます。屋内での撮影はもちろん、ライティングの影響を受けやすい屋外で商品撮影をする場合でも必ず準備しておきましょう。
ライティングの当て方と期待できる効果!
正面からライティング
被写体の真正面からライティングを当てる手法で、商品の正面をはっきりと伝えられることが特徴です。全体のコントラストが抑えられ、読み手にフラットな印象を与えることに優れています。ライティングの環境なども微調整で済み、スマホでも商品撮影をすることも可能ですが、商品の質感が失われてしまうため商品の魅力は伝わりづらいとされています。そのため、初めて商品撮影をする場合は正面からの撮影は避けましょう。
真横からライティング
被写体の真横からライティングする手法です。影がつかない正面の場合と異なり、写真にわざと影をつけることができます。商品の立体感や全体像は掴みづらいものの、商品の高級感を読者に伝えられます。そのため、化粧品〜車など高級感を出したい時に使用されている手法の1つです。自社商品に豪華な印象をつけたいと考えているECサイトは真横からライティングを当てて商品撮影をしましょう。
斜め前からライティング
商品の斜め前45度前後からライティングする手法です。最もきれいに商品撮影できるとされているオーソドックスな撮り方です。適度な陰影をつけられ、真横から撮影するよりも自然な立体感を持たせられることが特徴です。光と影のバランスが商品の良さを丁度よく表すため、斜め前からライティングをしている写真を多くのECサイトでは使用しています。どの角度からライティングを当てていいか悩んでいるECサイトはまず斜め前45度前後からライティングを当ててみましょう。
後ろからライティング
被写体の後ろからライティングする手法です。くっきりと商品の輪郭を出すことができ、商品にドラマチック性を持たせたいという場合に使用されます。しかし、後ろから撮影するためカメラの調整を頻繁に調整することが求められ、撮影難易度はとても高いライティングです。そのため、後ろからだけでなく、前や斜めからなど様々な角度からのライティングを加え商品撮影を行いましょう。
斜め後ろからライティング
商品の斜め後ろ45度前後の方向からライティングする方法のことを指します。斜め前同様、適度な陰影がつけられ立体的に商品を表現できるとされています。また、コントラストが抑えられるため、柔らかいイメージを読者に伝えることができます。お菓子や子供向けのおもちゃなどに使用されるライティング方法なので、柔和なイメージを伝えたいECサイトは斜め後ろ45度からライティングを当てましょう。
真上からライティング
真上からライティングする方法です。
スポットライトを当てたような強調感を全面的に出せることが特徴です。
他の角度からのライティングよりも強さとパワーを読み手に伝えられます。ドラマチックな演出も可能なので、スポーツ用品を扱っているECサイトなどは躍動感を伝えるためにも真上からライティングを当てて商品撮影をしてみましょう。
購買意欲が高まる!商品撮影のライティングのコツやテクニック
適度に影を落とす
ライティングといえば光を当てることばかりに焦点を当てられがちですが、適度に影を入れることも重要です。影を入れることは1つ1つの立体感や鮮やかさを引き出すためにも必要とされており、食品であればツヤ感、金属類であれば高級感、洋服であれば質感など様々なジャンルの撮影でも効果を発揮します。光だけでなく影もコントロールし商品撮影を行いましょう。
光が反射しないようにする
ライティングをするとどうしても光が反射してしまい、伝えたい商品のポイントがぼやけることがよく発生します。光を反射させないためにも、商品の丸みを帯びている箇所やプラスチックなどガラス製品に直接ライティングを当てないことを意識しましょう。ライティングを当てる場所はもちろん、商品とカメラの位置を適度に動かしベストな商品撮影をしましょう。
ベストなカメラアングルを探す
ライティングだけでなくカメラアングルの位置を調整することも商品のクオリティを上げる上で必要なことです。カメラのアングルが異なることで読み手に伝わる印象も変わるため、自社商品にベストなカメラアングルを探す必要があります。真正面から撮影する場合はフラットな印象が、斜めから撮影する場合は立体感が伝わりやすいなどアングルによって期待できる効果は異なります。ベストなカメラアングルを探すためにも三脚などを用い、商品撮影を行いましょう。
売り上げに差が出るライティングの良い例・悪い例
アパレル雑貨
アパレル雑貨を例に出します。真横からライティングをしていますが、全体的に暗い印象を与えてしまっています。右の写真は真上と斜め前45度の2つのアプローチでライティングで撮影されており、全体的に明るい印象があります。また、ピンクの色が際立っており本来商品が持っている魅力が伝わりやすい写真となっています。真上まで光があると商品自体が明るく見えるため、明るい印象を伝えた場合は真上と斜め前45度の2つのアプローチでライティングをするようにしましょう。
食品
2つ目の例は食品です。左の写真は正面からライティングした場合です。輪郭がはっきりせず、水羊羹本来の瑞々しさがなくボヤッとしている印象を受けると思います。右の写真は正面からではなく斜め前45度から撮影されたものです。水羊羹の魅力であるツヤが出ており、水羊羹の持つみずみずしさや立体感がはっきりとわかります。その差はガラス容器を見ても明らかで透明感が伝わると思います。
時計
3つ目の例は時計です。上記の2つの写真はライティングの当て方は同じですがレフ板やディフューザーを使うだけで全く異なる商品写真が出来上がります。また、ディフューザーは黒と白の2種類が存在します。ライティングをやわらかくしたい場合は白のディフューザーを、ディフューザーのカバー部分の間接光で撮影し綺麗に撮りたい場合は黒のディフューザーを使うようにしましょう。
一括でやってくれる!おすすめの商品撮影代行会社
ライティングの当て方やテクニックを紹介しました。色々種類がある中で商品にとってベストなライティングを見つけるのは難しいと思います。このような課題を解決する手段として商品撮影代行会社が挙げられます。
EANO CREATION
出典:https://eano.jp/blog_list/
EANO CREATIONは商品撮影、モデル撮影、出張撮影など多くの撮影形態を持っている会社です。多くのECサイトの商品撮影の実績もあり様々な小物類やモデルも準備しているのであらゆるシーンで商品撮影することが可能です。撮影料金は10,000円〜と相場より高い料金設定ですが、雑貨やマッサージグッズ、さらには医療器具などさまざまなジャンルでの撮影が可能です。また、商品撮影以外にも動画制作も請け負っているので、ECサイトで動画を制作しようと考えている会社は検討する価値があるといえます。
バーチャルイン
出典:https://photo-o.com/model/detail/
バーチャルインは無料お試し撮影ができる商品撮影代行会社です。撮影料金の設定は1枚300円〜、最低発注金額3,000円〜依頼することができます。バーチャルインはジュエリージャンルの撮影を得意としています。プランの中にジュエリー専門プランが用意されており、ジュエリーの石本来が持つ魅力を最大限に引き出すための撮影、加工、編集の3つの技術を兼ね備えています。また、無料でお試しをすることもできるのでジュエリーを販売しているECサイトはまずバーチャルインを検討しましょう。
おまかせWEB商品撮影サービス
出典:https://omakaseweb.com/
おまかせ商品撮影サービスはアパレル分野に強みを持つ商品撮影代行会社です。
アパレルに関しては7,000店舗を超える実績があり、アパレルのプランだけで8種類も用意されているため、自社に適したプランを選びやすいことが特徴です。
料金はカット内容によって異なり、4カットで1,725円〜、6カットで2,065円〜となっています。
また、モデル撮影もやっているため商品に適したモデルが見つからないECサイトは検討する価値があると言えるでしょう。
まとめ
本記事は商品撮影のコツを知りたいEC担当者に向けてライティングの種類やテクニックを解説しました。ライティングの当て方によって写真は大きく異なり、読み手に与える影響も変わってきます。そのため、自社の商品はどんな特徴を持っているのか、利用シーンはどんな時か把握していなければ売り上げに強く影響します。自社の商品はどのライティングがベストなのか模索するためにもプロである代行会社に依頼をしてみましょう。