【調査結果】直近1年で携帯・スマホでのネット通販ユーザーのうち、「10回以上利用」は4割弱で増加傾向。「PCで10回以上利用」は5割強
マイボイスコム株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:高井和久)は、18回目となる「オンラインショッピングの利用」に関するインターネット調査を2022年4月1日~5日に実施し、10,061件の回答を得た。ここではその調査結果についてみていく。
直近1年のPCからの通販利用は8割超
回答者のうち、通信販売の利用経験者は89.3%であった。
そのうち、直近1年間に「インターネット(パソコン)」から申し込んだ人が81.0%となっている。また「インターネット(スマートフォン)」は42.6%を占めており、過去調査と比べて増加傾向にある。
4割弱が1年以内に携帯・スマホで10回以上ネット通販を利用
直近1年間に携帯電話・スマートフォンでオンラインショッピングを利用した人のうち、10回以上利用した人は4割弱で増加傾向にある。特に女性で比率が高く、女性若年層では各50%台にのぼっている。
PCでのネット通販、直近1年で「20回以上」が微増
直近1年間にパソコンでオンラインショッピングを利用した人のうち、10回以上利用した人は5割強。2021年調査と比べて、「20回以上」が微増している。
携帯・スマホのネット通販で購入したもの
直近1年間に携帯電話・スマートフォンのオンラインショッピングで購入したものは(複数回答)、「食料品・飲料・アルコール」「衣料品」が利用者の各40%台、「靴・バックなど衣類小物、装飾品など」「生活用品」「書籍・雑誌・コミック(電子版以外)」が各3割弱となっている。
パソコンで購入したものと比べて「靴・バックなど衣類小物、装飾品など」「化粧品、美容用品」は上位に、「家電製品、AV機器・カメラ、携帯電話、スマートフォン」「パソコンなどコンピュータ関連機器」は下位となった。
PCのネット通販で購入したもの
一方、直近1年間にパソコンのオンラインショッピングで購入したものは(複数回答)、「食料品、飲料、アルコール」が利用者の53.2%、「衣料品」が43.2%、「書籍・雑誌・コミック(電子版以外)」が35.5%となっている。
ネット通販を利用する理由、「価格が安い」「ポイントで買える」
直近1年間にオンラインショッピングを利用した人に、店頭ではなくオンラインショッピングで購入する場面を聞いたところ(複数回答)、「価格が安い」が64.7%、「たまったポイントで商品が買える」が46.5%、「クーポンやキャンペーンなどがある」「配送料が割安」が各3割強となった。
女性では「クーポンやキャンペーンなどがある」「持ち帰りしにくいものを購入する」「店舗に行けない」の比率が高くなっている。
通販サイト利用時の不満点
オンラインショッピングサイト利用時の不満について、自由回答で尋ねたところ以下のような回答が挙がった(一部抜粋)。
・同じショップが同じ商品を複数出していることがあって、商品を探すときに邪魔に感じた。(男性29歳)
・その商品以外の広告に大きなスペースを割いていること。(男性38歳)
・キャリア決済に対応していないショップも多くて不満。(男性45歳)
・ボーナスポイントをもらうために実際の使用前に口コミを投稿する人が多く、あまり参考にならない。(女性24歳)
・商品説明やレビューをしっかりと読んで、良いと思った商品が品切れになっていることがあると時間の無駄なので、品切れの商品ははじめから表示をしないでほしいです。(女性30歳)
・検索した時に、例えば本棚を検索して価格の安いものから並び替えると、ダボやフックなどの部品レベルから出てきたりするのが面倒だと思います。(女性51歳)
PCからの消費行動も依然活発
プライベートなインターネット利用はPCからスマホ中心に移行したといわれるが、本調査結果を見ると、PCでの消費行動はまだまだ活発であることがわかる。
食料品や化粧品など、定期的に購入するものや値段の安いもの、過去に購入経験のある商品は気軽にスマホで買われる傾向がある一方、「家電製品、AV機器・カメラ、携帯電話、スマートフォン」「パソコンなどコンピュータ関連機器」のように、じっくりとスペックや口コミを見比べて、時間をかけて検討するものや、値段の高いものはPCで購入される傾向にあるようだ。
EC事業者としては、こうした商材ごとのデバイスの使い分けを念頭に置き、どちらのデバイスから利用しても快適なショッピング体験が楽しめる環境を整備する必要があるといえるだろう。