国内初 賃貸住宅でクレジットカード決済を開始 SMSを活用
SMSを活用した仕組みは国内初
株式会社セディナは株式会社イントラストと提携し、住友林業レジデンシャル株式会社が管理する賃貸住宅の契約者を対象に、SMS(ショートメッセージサービス)を活用した入居時の初期費用のクレジットカード決済を11月1日より開始すると発表した。
住友林業レジデンシャルが管理運営する約29,000戸の顧客から、入居時の初期費用の支払いに関しクレジットカード決済を望む声が多かったことから、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、家賃債務保証料等の支払いに対応したという。
今回の提供される決済の仕組みは、契約者の携帯電話番号にSMSを送信し、SMSに記載されたURLから手続きを行うイントラストが提供する「Doc-on」SMS+Webクレジットカード決済というもの。
SMS活用のメリット
国内発となるSMSを利用したクレジット決済のメリットは、Eメールとは異なり正確な宛先の取得が容易。携帯電話会社が変わっても宛先を変更することなくメッセージを送信が可能。SMSのURLから直接高水準のセキュリティで保護されたオンライン決済システムにアクセス可能なことが挙げられる。特にスマートフォンの急速な普及が騒がれる中、従来の携帯電話にも対応する点にも注目したい。
この「Doc‐on」は顧客への連絡ツール、情報収集ツール、緊急時の連絡ツールとしても活用できるシステムだ。使用するSMSの送信技術は、クローバーが所有する特許技術を利用しており、オンライン決済システムはSMBCファイナンスサービス株式会社の「決済ステーション」を利用している。
今後は本システムを不動産市場だけでなく、介護、病院、生損保、自動車、学校等の各機関への展開も予定するという。
日経によると、大東建託株式会社も自社グループが管理する約81万戸の入居者を対象に、アパートの家賃をクレジットカードで支払える仕組みを11月1日より導入すると伝えており、ポイントの貯まるクレジット決済の不動産利用シーンは広がりを見せている。
公共料金、携帯電話料金、定期などと並び家賃の支払いもクレジットカード決済で済ませた場合に貯まっていくポイントはなかなか大きいのではないだろうか。
−編集部−