SalesforceがTikTokとの提携を発表、月間10億人のユーザーに高度にパーソナライズされたコンテンツ提供が可能に

ECのミカタ編集部

米国セールスフォース(以下、米国Salesforce)は、Commerce Cloudを利用するマーチャントとTikTokユーザーのエンゲージメントをより容易にし、TikTok上で広告を掲載し、商品をより見つけやすくするため、TikTokと提携することを発表した。今回の提携は、ソーシャルメディアを活用する買い物客へリーチできるようになるためのCommerce Cloud プラットフォームの最新の取り組みだという。

TikTokとの提携の背景

いまや10件に1件近くの購入がソーシャルメディア上で行われており、(https://www.salesforce.com/resources/articles/social-commerce/)その数は増加の一途をたどっている。

ソーシャルコマースがますます重要なチャネルとなる中、今回の提携は、企業が現在のソーシャルショッパーをより的確に理解し、月間10億人のTikTokユーザーに高度にパーソナライズされたコンテンツを提供することを可能にする。これによって、消費者はいつでも好きな時にお気に入りのブランドをチェックできるようになるという。

提携の効果

本提携により、TikTokにおけるマーチャントの存在感をシームレスかつ効率的に向上させることができる。

・マーチャンダイジングの生産性向上
充実したアプリ内エクスペリエンスに基づく自動スマート製品フィードにより、マーチャンダイジングの生産性を飛躍的に向上させる。マーチャントは、ワンクリック設定だけでTikTok上のCommerce Cloudカタログと同期させることができる多様なカタログベースの広告ソリューションを利用して、商品をスピーディーかつスムーズに公開できる。

・パーソナライゼーションと広告コンバージョンの効率化
TikTokのピクセルにより、世界トップレベルのパーソナライゼーションと広告コンバージョンの効率化を実現し、マーチャントは広告パフォーマンスの分析や製品をより見つけやすくするためのキャンペーンの最適化を簡単にすばやく行うことができる。またAdvanced Matching機能は、TikTok広告とターゲットオーディエンスのマッチング品質を向上させる。

・カスタマージャーニーのグレードアップ
ダイナミックな動画やコレクション広告によるカスタマージャーニーのグレードアップは、複数のチャネルにまたがる新たなオーディエンスの発掘を促進する。またマーチャントは、TikTokをSalesforce Commerce Cloud上の新しいセールスチャネルとして間単に立ち上げることができる。

ブランドと顧客のシームレスなつながりを拡大

SalesforceのCommerce Cloud担当ゼネラルマネージャー(GM)であるスコット・ガレスピー氏は次のように述べている。

「ブランドの成長と発展のためには、顧客が好むあらゆるチャネルで働きかけることが重要です。単一のチャネルの枠組みを越えて、ソーシャルコマースの領域を拡大し、バックエンド上で複数のチャネルにまたがってデータが流れる仕組みを構築すれば、企業はより効率的にシームレスな体験を提供できます。私たちは、すでにCustomer 360をFacebookやInstagramなどのプラットフォームと統合することで、ブランドと顧客がシームレスにつながることを強力に支援していますが、今回のTikTokとのパートナーシップはその方向性をさらに拡大するものです」

同社の調査によると、消費者の61%はソーシャルチャネル上で行う買い物を今後3年間でさらに増やすと思うと回答している。世界的にソーシャルマーケティングの重要性が高まると同時に、TikTokマーケティングがさらなる注目を集めそうだ。

ECのミカタ通信23号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事