「goo Search Solution」が個人パーソナライズ機能の提供を開始、ユーザー個々の趣味嗜好に合った検索結果が表示可能に

ECのミカタ編集部

NTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:楠木健)は、AI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution(グーサーチソリューション)」で提供中の「パーソナライズ検索」機能を拡充したと発表した。

今回の機能拡充で、これまでの「属性ごと」のパーソナライズに加え、ユーザー個人の行動ログや登録された趣味嗜好に合わせて「個人向け」に検索結果を出す「個人パーソナライズ」が可能になった。これにより、ECサイトの特性・ニーズに合わせて、「個人パーソナライズ」と「属性パーソナライズ」を使い分けることができるという。

「個人パーソナライズ」機能の提供を開始

「パーソナライズ検索」は、ECサイト上のユーザー個人の行動ログを活用して、その個人に適した検索結果を自動で表示する機能。多くの商品を扱うECサイトにおいて、膨大な商品の中からユーザーが効率よく好みの品を見つけるための手法のひとつだ。

「goo Search Solution」では2020年から、パーソナライズ検索の手法のひとつである「属性パーソナライズ」を提供しているが、より個人に合わせた検索結果を提供するため、今回「個人パーソナライズ」機能の提供を開始するに至った。

若い世代ほどパーソナライズ検索を求める傾向に

若い世代ほどパーソナライズ検索を求める傾向に

「goo Search Solution」では、パーソナライズ検索のニーズを調べるため18~69歳の男女1037人に対して独自調査を実施。「ECサイトで継続して買い物をする際、自分に合った商品を選んで表示してほしいか」という質問に対し、「とても思う」「やや思う」と答えた人を年齢層別で見ると、10代が74.4%と最も高く、後に続いた20代(48.7%)と30代(47.2%)に対して20ポイント以上の差をつける結果となった。

このことから、若い世代ほどECサイトの商品表示がパーソナライズされていることに肯定的であることがわかっている。

さらに、「どのような点であなたに合った商品を表示してほしいですか」という質問では、「自分の趣味嗜好を考慮したものを表示してほしい」が61.5%で最多に。このことから、どのユーザーにも共通する一律の商品表示ではなく、個人の好みをくんだ商品の検索結果へのニーズが高いことが明らかになっている。

個人パーソナライズと属性パーソナライズの使い分けが可能に

個人パーソナライズと属性パーソナライズの使い分けが可能に

パーソナライズ検索のなかでも「個人パーソナライズ」は、ECサイトがユーザーから利用許可を得たログを解析し、個人の行動や趣味嗜好に合った検索結果を出すことを指している。

「個人パーソナライズ」は個人ごとに傾向が異なる場合に有用な手法である。一方「属性パーソナライズ」は、「性別」「年齢」「法人/個人」など、任意のセグメント情報をベースにして検索結果を表示する手法で、セグメントごとに傾向が顕著に現れる場合に効果的だ。

「goo Search Solution」のパーソナライズ検索で活用するログは「閲覧履歴」「購入履歴」「お気に入り情報」など、ECサイト運営者の要望に合わせて対応できる。 今回、「個人パーソナライズ」と「属性パーソナライズ」、2つのパーソナライズ検索の手法が揃ったことで、ECサイトごとの特性や細かなニーズに合わせて検索機能を提供できるようになった。

個人パーソナライズ検索は、ユーザーの行動ログから趣味嗜好を解析し、個々人に適した検索結果を表示することでユーザーと商品とのマッチ度を高めるため、コンバージョン率の向上が期待できる。ECサイトにおけるパーソナライズ化の流れは、今後ますます加速していくだろう。

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