多言語化のWOVNがDeepLと連携 元言語でのニュアンスを保ったまま高速翻訳が可能に

ECのミカタ編集部

『WOVN.io』、『WOVN.app)』を提供する Wovn Technologies株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 CEO:林 鷹治、以下「WOVN」または「同社」)は、ニューラル機械翻訳サービス『DeepL』との連携を開始したことを公表した。

DeepLと連携

Webサイト多言語化ソリューション『WOVN.io(ウォーブン・ドットアイオー)』、アプリ多言語化ソリューション『WOVN.app(ウォーブン・ドットアップ)』を提供するWOVNは、Webサイトやアプリにおける、より自然な文脈での多言語翻訳を提供するべく、ニューラル機械翻訳サービス『DeepL』との連携を開始したことを公表した。

WOVNは、これまでも『Google翻訳』、『みらい翻訳』、Microsoft Azure Cognitive Services の『Translator』といった様々な AI 翻訳エンジンと連携し、Web サイト、アプリなどの特性に応じた最適な多言語翻訳を提供してきた。今回、新たに翻訳精度の高さと翻訳文の自然さ・流暢さに強みを持つ『DeepL』との接続が可能となった。

連携メリット

連携メリット

同社がまとめるDeepLとWOVN連携によるメリットは次の通りだ。

◆機械翻訳後の翻訳編集・修正を容易に行える

ライブエディター機能を利用し、DeepLによる翻訳結果が反映された実際の画面を見ながら翻訳の編集・修正ができるなど、WOVNには翻訳を直感的に素早く編集するための機能がそろっている。

◆翻訳データベースを効果的に活用できる

過去に翻訳したデータと同一の文言を翻訳する場合に、自動的に翻訳データの再利用ができる。また翻訳データベースを直接修正することも可能だ。

◆DeepLが使えない状況であっても自動で運用

例えばDeepLに繋がらず利用できない状況でも、WOVNはマルチエンジン対応を行っているため、自動的にGoogle翻訳やMicrosoft Translatorなど他の機械翻訳エンジンに切り替え接続し、翻訳を行うことがでる。また、DeepLが対応していない言語ペアが出てきた場合にも、自動的にGoogle翻訳やMicrosoft Translatorへ機械翻訳エンジンが切り替えられる。

◆HTMLタグがある場合でもDeepLで翻訳可能

Webサイトの多言語対応において、<span>や<br>のような、HTMLタグが含まれたコンテンツを翻訳することになる。その点において、DeepLはHTMLタグを認識し翻訳を行うことが可能だ(2022年7月19日現在、ベータ版として DeepL が提供)。

◆DeepLが対応していないリージョンにおいても翻訳対応が可能

WOVNと連携することにより、DeepLのサポート対応範囲外のリージョンにおいても翻訳連携が可能になる。

越境ECでも威力

DeepLは、ブラインドテストで世界最高レベルであることが示された機械翻訳システムで、これまでに10億人以上のユーザーがDeepLのサービスを利用してきた。DeepL独自のニューラルネットワークを数学的・方法論的に改善することで、一際高い品質を誇る機械翻訳の提供を実現している。DeepL の一番の強みは「直訳的でない、あくまでも自然な文脈での翻訳」にあるという。そのため、多くのビジネスシーンでもDeepLの活用が進んでいる。

今回、質の高い自然な文脈での翻訳を提供するDeepLとWebサイトやアプリをスピーディーに多言語対応できるプラットフォームを提供するWOVNが連携することで、より元言語でのニュアンスを保ったまま、越境ECでもカギとなるスピーディーなWebサイトやアプリの多言語対応を促進することになりそうだ。

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