ecforceが「自動再オーソリバッチ機能」を提供開始、決済与信落ちによる売上機会損失を自動で改善

ECのミカタ編集部

株式会社SUPER STUDIO(所在地:東京都目黒区、代表取締役:林紘祐)は、同社が提供するEC基幹システム「ecforce」(イーシー・フォース)において、ECサイト上の購入におけるクレジットカード決済や後払い決済の仮与信作業を一定期間自動で行う「自動再オーソリバッチ機能」をオプション機能として提供を開始したと発表した。

本機能は機会損失を最小化、さらには業務効率化につなげられる機能で、機能提供開始を記念して、9月30日までの申し込みで月額費用が2ヵ月無料となるキャンペーンも実施する。

「自動再オーソリ」とは

「自動再オーソリ」とは

「再オーソリ」とは「再オーソリゼーション」の略で、商品購入時に行うオーソリゼーション(仮与信)をシステム上で再度試みることを指す。クレジットカード情報の場合、通常ECでユーザーが商品を購入する際、購入手続き画面でクレジットカード情報が入力されると、以下の手順で仮与信が行われるのが一般的だ。

①ユーザーが購入手続き画面にクレジットカード情報を入力
②カードの有効期限や利用可能残高などをクレジットカード会社の情報から参照
③-a 仮与信に問題がなければ購入が確定
③-b 仮与信に不備があった場合、再度別の支払い方法へと設定変更依頼をメールなどで依頼➝決済情報の変更と再度仮与信に成功すれば、購入が確定
④商品発送確定のタイミングで本与信を実施、支払いを確定

③-bのパターンで仮与信が通らず、さらにユーザーからの変更対応が得られなかった場合、これらの購入は購入に失敗した状態となり、機会損失につながる。

購入から30日間一定間隔で仮与信の通信を実施

今回リリースされた「自動再オーソリバッチ機能」を利用すると、購入から30日間一定間隔で仮与信の通信を行い、登録されたクレジットカードまたは後払い決済が利用できる状態になったら、その場で購入を確定できる。従来、この再オーソリは売上の機会損失を防ぐ上で有効であることは理解されていつつも、手動で行うには手間がかかるためなかなか活用がされていなかった。

「自動再オーソリバッチ機能」を活用すると、自動で再度オーソリゼーションを行うことで機会損失を最小化し、売上を最大化できる。

【利用料】
月額3万円(税別)

【申し込み方法】
ecforce利用事業者:
オプション申込フォームにて「再オーソリバッチ機能」を選択して申し込みを行う。

オプション申込フォーム
https://ec-force.com/option_pages

「自動再オーソリバッチ機能」活用の効果

ecforceでは、一部メーカーで追加の開発を行うことで本機能を活用している。先行導入したメーカーでは再オーソリの成功率は52.4%となり、100万円〜1,000万円にのぼる売上向上に成功している。

【ケース① 健康食品 / サプリメント】
対象期間:4ヵ月
再与信成功による売上額 50,466,000円
(12,616,500円 / 1ヵ月)

[詳細]
単価 6,000円× 8,411件
再与信成功率:51.6%

[決済手段別の割合]
クレジットカード決済:49.8%
後払い決済:53.4%
再与信対象:16,081件(決済状況:与信審査エラー)


【ケース② 美容商材】
対象期間:4ヵ月

再与信成功による売上額 6,498,000円
(1,624,500円 / 1ヵ月)

[詳細]
単価 6,000円×1,083件
再与信成功率:53.2%

[決済手段別の割合]
クレジットカード決済:54.3%
後払い決済:53%
※本ケースではクレカの与信落ちを後払い決済に変更することで与信通過率を向上。
再与信対象:2,035件(決済状況:与信審査エラー)

今回ecforceに追加された「自動再オーソリバッチ機能」は、活用することで手間なしで売上改善ができる心強い機能だ。一定以上の売上があるECサイトにおいては、その改善幅は決して無視できないものとなるだろう。

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