オークファンがAmazonセラー専用アプリ【Amacode】事業をトラストエフォートより譲受

ECのミカタ編集部

株式会社オークファン(本社:東京都品川区、代表取締役:武永修一、以下「オークファン」または「同社」)は、株式会社トラストエフォート(本社:茨城県ひたちなか市、代表取締役:布施優雅、以下「トラストエフォート」)より、「Amacode」の事業譲受を実施したことを公表した。

バーコード読み取りで商品の価値がわかる

オークファンは、トラストエフォートより、Amazonセラー専用アプリ「Amacode(アマコード)」を8月1日付けで事業譲受したことを公表した。Amacodeは30万人以上が利用する、Amazonセラー専用のアプリだ。

同アプリは、スマートフォンのカメラで商品のバーコードを読み取るだけで、Amazonで販売する際の価格帯や売れ行きなどを瞬時に分析することが可能だ。Amazonセラーは、目の前の商品をAmazonで販売した際に利益が得られるかスマートフォン一つで瞬時に判断でき、効率的に仕入れを行うことができる。

Amacodeの概要と主な機能

Amacodeの概要と主な機能

◆概要
・サービス開始:2018年
・利用料金:無料
 ※有料版Amacode Proは月額5,500円(アプリ内決済の場合)
・累計ダウンロード数:約33万ダウンロード
・Amazon seller central サービスとして登録済み

◆主要な機能
・高性能商品バーコード読み取り検索
・実店舗のインストアコードに標準対応
・商品キーワード検索機能/豊富な商品検索機能
・お宝商品アラート機能
・商品手数料自動計算機能
・仕入れリスト管理機能  など

有料版の、Amacode Proでは、価格推移や出品増減グラフ機能、カスタムオプション、WEBからのアクセスなどさらに機能が広がる。同社は、Amazonセラーにとっては非常に有益なサービスとなるとしている。

商品価値可視化でモノの再流通を支援

商品価値可視化でモノの再流通を支援

公表に際して同社では次のように述べている。

「今回の事業譲受により、オークファングループはAmazonを利用するクラウドセラー(SMB)の取り込みが可能となり、当社グループビジネス利用アカウント数の拡大につながるものと考えております。また、これまでAmacodeを企画・開発してきたトラストエフォートのメンバーが当社に加わることで、aucfan.comを始めとした当社サービスのAmazon出品者向けサービスの強化が狙えると考えております。

さらには、当社で保有する140万社を超えるビジネス利用アカウント、ならびにAmacodeの30万人以上の会員は、ともに物販ビジネスに関心があることから親和性が非常に高く、各サービスのクロスセルをすることにより、当社グループにて重要指標とするGMV(流通額)、ARR(課金額)の増加が狙えると考えております。当社グループはこれまで培ってきたデータと販路にAmacodeを追加することで、商品価値可視化の選択肢を増やし、また流動化を担うクラウドセラーを拡大することで、モノの再流通を支援してまいります」

オークファングループは「RE-INFRA COMPANY」をコーポレートアイデンティティとし、Reuse、Resale、Revalue、Reverseなど、「再び」を意味する「Re.」に関するサービスを提供し、独自の再流通インフラを構築してきた。

その中でも、祖業の「aucfan.com」は、創業来培った700億件以上の売買データをもとに、オークション・ショッピングの相場検索・価格比較サービスを提供し、オークション出品者を始めとした物販ビジネスユーザー(クラウドセラー・SMB)に利用されている。

一方、インターネット上での個人間取引においては、フリマアプリやAmazonマーケットプレイスの取引額が伸長しており、同社グループとしても新たなプラットフォームとの連携強化、フリマアプリやAmazon出品者向けのサービス強化を課題としており、今回、トラストエフォートからのAmacode事業譲渡を受けることとなったのだ。ますます利用が広がるAmazonでのEC販売において、商品価値の可視化を通した再流通支援が加速することになりそうだ。

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