楽天市場の審査はどれくらい厳しい?審査の流れや期間、落ちる理由を徹底解説
楽天市場に出店するうえで、最初のハードルとなるのが「出店審査」です。楽天市場の審査基準は厳しく、出店審査をクリアできない方も一定数いるようです。そのため、審査前にはしっかりと準備しておく必要があります。この記事では、楽天市場の審査の内容と流れ、注意すべきポイント、よくある質問への回答について解説します。
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楽天市場の出店には審査が必須
楽天市場へ出店するには、出店審査に通過する必要があります。ほかのECモールに比べ、楽天市場の審査はハードルが高いといわれています。しかし、審査に必要な要件をクリアしていれば落ちることはありません。申請時に重要なポイントをしっかりとおさえ、出店準備に取り組みましょう。
楽天市場では2種類の審査がある
楽天市場の審査には「書類審査」と「オープン審査」の2種類があります。2種類の審査を通過して、はじめて商品を販売することが可能です。
以下では、それぞれの審査の内容やポイントについて解説します。
書類審査
書類審査では、楽天が求めている必要書類を準備して提出します。商品や事業が楽天市場で許可されているものであるかに加えて、医薬品や酒類などの営業許可が必要な商材では、許可の取得についても確認を受けます。
オープン審査
オープン審査は、店舗をオープンする前の最終審査です。楽天市場が定めた禁止行為が行われていないかに加えて、実際の販売ページに必要事項がきちんと掲載されているかを審査します。たとえば、自社サイトなどの外部リンクを載せていたり、薬機法をはじめとする商品説明の制限に抵触していたりすると、審査に落ちる原因になります。
出店審査の流れ
前述のとおり、楽天市場で商品を販売するには、所定の審査を受けなければいけません。申し込み自体は難しいものではありませんが、審査の流れや手順を把握しておけば、よりスムーズに出店準備を進められます。
以下では、出店審査の流れについて解説します。
公式サイトから書類審査を申し込む
まず、楽天市場の公式サイトから、書類審査の申し込みを行いましょう。申し込み前に必要書類を確認し、もれなく揃えておくとスムーズです。
なお、審査を受けるにあたって、楽天市場の担当者と対面、または電話で打ち合わせをする機会があります。打ち合わせ後に各種書類を提出して、問題なければRMSのアカウントが発行されます。
RMSアカウントを開設する
RMSとは、楽天市場の店舗運営において必須となるシステムです。店舗ページの制作をはじめ、商品の登録や広告の出稿など、さまざまなアクションをRMS上で行えます。
担当者との打ち合わせ後、2週間から4週間ほどで書類審査が完了して、RMSアカウントを利用できるようになります。
オープン審査を受ける
オープン審査を受けるには、RMSを利用して出店準備を整える必要があります。店舗ページや商品登録はもちろん、決済や配送についての設定も済ませておかなければいけません。
オープン審査を受けるにあたって必要となる設定は、以下のとおりです。
出店審査にかかる期間の目安
楽天市場の出店に慣れていれば、それほど時間がかかる作業ではありませんが、はじめて設定するときは余裕をもって準備期間を設けておくと安心です。目安として開店準備から審査までで1か月から2か月程度みておくとよいでしょう。
出店審査時の必要書類一覧
楽天市場の出店審査に必要な書類は、個人事業主と法人で異なります。個人事業主の場合、必要書類は以下のとおりです。
法人の場合、必要書類は以下のとおりです。
住民票と印鑑証明書は取得から3か月以内であること、仕入伝票は取引実績が示せることが条件となっています。なお、すでに物販ビジネスを手がけていると、オープン審査に通過しやすくなります。実店舗や自社ECサイトはもちろん、AmazonやYahoo!ショッピングなどのECモールでも物販ビジネスの実績として認識されるため、なかなか審査に通らないようであれば試してみるとよいでしょう。
出店審査に落ちてしまう理由
楽天市場では、出店審査の基準をすべて明かしているわけではありませんが、特定の条件を満たす場合は審査に落ちやすくなるケースがあります。
以下では、出店審査に落ちてしまう理由について解説します。
副業による出店
楽天市場で出店するには、開業届を提出しているか、法人登記をしている必要があります。そのため、副業で物販業を営んでいるものの、開業届を出していない場合は出店審査に通りません。
取扱禁止商材の販売
楽天市場に限らず、ECモールでは取扱禁止商材が設けられています。楽天市場の場合、法令で販売・所持が制限されているもの・公序良俗やモラルに反するもの・悪用されるものなどは販売が禁止されています。たとえ楽天市場の出品商品として登録していなかったとしても、将来的に取り扱う可能性があると判断されれば審査には不利に働きます。
店舗の規模・知名度の不足
楽天市場では、ユーザーに対して質の高い商品を提供するべく、出店企業の信頼性を重視しています。そのため、小規模かつ実績のない店舗、知名度のない店舗などは、審査に落ちる可能性が高くなります。
開店審査項目の不足
前述のとおり、楽天市場のオープン審査においては、さまざまな要件が設けられています。そもそも開店審査項目を満たせていない場合、当然ながら審査をクリアすることはできません。審査を申し込む際に確認しているはずですが、改めて開店審査項目に抜けやもれがないかをチェックしてみましょう。
ガイドラインへの違反
楽天市場では、開店審査項目とは別に、いくつかのガイドラインが定められています。たとえば、外部リンクや課金回避を目的とした電話・FAX番号の記載の禁止などです。開店審査項目を満たしていても、その他のガイドラインの部分で違反が認められれば、審査には落ちてしまいます。
出店審査の通過後に注意すべきポイント
出店審査を通過すると、商品を販売できるようになりますが、店舗運営において注意すべきポイントもあります。
以下では、出店審査の通過後に注意すべきポイントについて解説します。
外部リンクの掲載は禁止
楽天市場のようなプラットフォームを利用する場合、楽天市場を経由しない販路に流して課金を回避する行為は厳禁です。たとえば、楽天市場内に外部サイトへのリンクを掲載したり、電話・FAX番号・メールなどの外部取引につながる情報を記載したりしてはいけません。
サクラ・不正レビューは禁止
ECサイトでは、評価やレビューが購入を左右する判断材料となります。そのため、サクラをはじめ、不正な手段によってレビューを集める業者もいますが、禁止されている行為です。楽天市場側でも不正レビューへの取り締まりには力を入れており、一時的にはごまかせたとしても、かならず不正であると発見されます。
広告規制や法令の遵守
物販事業においては、薬機法や景品表示法などの広告規制に則って、商品情報を記載しなければいけません。これらの広告規制は、ユーザーに誤解を与えるような表現がなされないように設けられています。根拠のない効果・効能、法令で禁じられている表現などの記載は、楽天市場内でも厳しく取り締まられています。
楽天市場の審査に関するよくある質問
楽天市場をはじめ、ECモールでは独自の審査基準を設けているため、審査をめぐって疑問や憶測が生まれることも多くあります。
以下では、楽天市場の審査に関して、よくある質問と回答について紹介します。
楽天市場の出店審査は厳しい?
楽天市場の出店審査は、ほかのECモールに比べて厳しいといわれています。しかし、クリアするのが難しい要件を求めているわけではありません。ユーザーが安心して利用できる信頼性・透明性を証明できれば、決して高いハードルではないはずです。
個人だと審査に落ちやすい?
個人・法人の差は審査基準に含まれておらず、個人の方が法人に比べて落ちやすいことはありません。ただし、個人の場合は審査の申し込みにあたって、開業届の提出が必須となっているため、片手間の副業ワーカーは審査を申し込めないようになっています。しかし、物販事業を手がける個人事業主として実績があれば、審査は問題なくクリアできます。
外国人でも審査に申し込める?
楽天市場の出店審査は、外国人でも申し込みできます。しかし、外国人の場合、別途提出書類が必要になる可能性があるため、一度公式サイトの書類審査申し込みフォームから問い合わせてみるのがおすすめです。なお、外国人が代表者を務めている場合、永住権やビザの有無が問われます。
審査に落ちた場合は再申請できる?
楽天市場の審査に落ちたとしても、再度申請すれば改めて出店審査を受けられます。ただし、必要書類や要件の不足など、明らかな原因がある場合を除いて、すぐに再申請しても審査を通過できる可能性はないでしょう。原因が販売実績や知名度であると考えられるのであれば、一定期間空けて再申請を依頼するのがおすすめです。
まとめ
楽天市場は、国内でも有数の大手ECモールです。ジャンルや取扱商材の豊富さはもちろん、アクティブユーザー数も多く、売上を大きく伸ばせる可能性を秘めています。ただし、出店企業や商品のクオリティを重視している分、出店審査はほかのプラットフォームに比べて厳しく、誰でも出店できるわけではありません。そのため、楽天市場への出店を希望する場合は、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。
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