Z世代は新商品に興味なし?ネオマーケティングが「日本のZ世代意識調査:SNSのイメージや消費感度編」を公開
生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっている。今回、日本のZ世代を中心に男女992人を対象にインターネットリサーチを実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。
調査概要
[調査方法]
ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したウェブアンケート方式で実施
[調査の対象]
▶世代定義
▷Z世代:満15~25歳(1996年~2015年生まれ)
▷Y世代:満26~41歳(1980年~1995年生まれ)
[サンプルサイズ]
日本のZ世代492名、Y世代500名
[調査期間]
2022年7月25日(月)~ 2022年8月1日(月)
Z世代はどんな世代?
Z世代自身の回りについて聞いたところ、男性は他人に興味がなく、モノに執着しないといった傾向がみられた。女性は個性を大切にしており、ブランドにこだわらない人が多かった。また相対的に環境問題への関心が高い人は少数派だった。
新商品へ感度は?
Z世代は新商品に対する消費感度が低い(新商品に興味が薄い)人が圧倒的に多い。初期採択者が一定数いるが、保守層が多くマジョリティ層が少ないという特徴がみられる。
◆選択肢と定義
1.革新的な商品・サービスは誰よりも先に購入する(イノベーター)
2.流行には敏感で、世の中ではやり始める少し前の段階で商品を購入する(アーリーアダプター)
3.テレビやネット、SNSなどで取り上げられて、世の中で流行り始めてから購入する(アーリーマジョリティ)
4.流行や新しい商品には懐疑的で、身近な人も含め大多数が購入して始めて購入を検討する(レイトマジョリティ)
Z世代からみたSNSツールのイメージ
TikTokは男女ともに美容・ファッションのチェックツールとして共通しているが、女性にとっては娯楽色も強く男性はインスタの方がトレンドチェック機能としての役割が強い。また検索エンジンについて、Z世代はググらないとも言われているが、ググる率はY世代と変わらなかった。さらに同じ検索エンジンでもYahoo!で検索する人は少ない傾向にあった。
サマリー
調査結果から次のことがわかった。
▶環境問題への関心が高い人は少数派
▶SDGsの意識が高い人も少数派
▶新商品初期採択者は一定数いるが、保守層が多く、マジョリティ層が少ない
▶TikTokは娯楽と美容・トレンドチェックと多岐に渡る役割を担う
▶ググる率はY世代と変わらない
このように意外にもZ世代は新商品に対する消費感度が低い(新商品に興味が薄い)人が圧倒的に多かった。また環境問題にも関心が薄い傾向にあり、社会的な問題には興味があまり無いようだ。さらにSNSなどを趣向に合わせて活用しつつ、ステイタスには拘らずにレビューなどを注意深く見定めながら消費行動をしているとも言えそうだ。