シルバーエッグ、3rd Party Cookieを用いずにレコメンド広告を配信するサービスを提供開始

ECのミカタ編集部

AI 技術をベースとしたデジタルマーケティングサービスを提供するシルバーエッグ・テクノロジー株式会社(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長&CEO:トーマス・フォーリー、証券コード 3961)は、国内最大級パブリックDMPを提供するデータプラットフォームカンパニー、株式会社インティメート・マージャー(本社:東京都港区、代表取締役社長:簗島 亮次)との協業により、3rd Party Cookie技術を使わずに、1人ひとりに最適化したレコメンド広告を配信できる「HotView」改良版サービスの提供を開始すると発表した。

ユーザーの行動に基づきAIが広告をレコメンド

HotViewは、シルバーエッグ社のレコメンド広告サービス。広告主サイトにアクセスしたユーザーの行動(商品の購買履歴や閲覧履歴)をAIで分析し、その人だけに最適化した商品のバナー広告画像を動的に生成する。広告はDSPを介して、ユーザー1人ひとりにターゲティング配信することが可能となっている。

HotViewは、単純なリターゲティング広告と異なり、ユーザー1人ひとり異なる「好みに合う商品」「潜在的なニーズに沿う商品」をAIが予測して、広告枠で直接提案することができる。広告から商品ページへの直接アクセスでコンバージョン率を高める効果もあるという。

3rd Party Cookieに依存しない改良版サービスを開発

従来、HotViewは、生成した広告を個々のユーザーに配信する過程で3rd Party Cookie技術を用いることから、昨今の海外の「GDPR(EU一般データ保護規則)」や「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」などの影響を受け、国内でも多くのユーザーに配信することが困難になっていた。

そこでシルバーエッグ社とインティメート・マージャー社は、両社の技術連携を強化し、3rd Party Cookie に依存しないインティメート・マージャー社の共通IDソリューション「IM-UID」を利用したHotViewの改良版サービスの開発に至った。

「IM-UID」で3rd Party Cookieの懸念を解消

HotViewの改良版サービスでは「IM-UID」を使って、広告表示サイトを閲覧中のユーザーを把握。3rd Party Cookieの影響を受けることなく、またユーザーのプライバシーもより高いレベルで守ることができる。

インティメート・マージャー社による検証では、「IM-UID」によるターゲティング広告配信は、他社のターゲティング広告の平均リーチ数より約3倍多くのユーザーにリーチすることができ、レコメンド広告との相乗効果で、より高いクリック数とコンバージョンが得られると期待されている。

「IM-UID」を用いた改良版HotViewは、すでに一部広告主で採用が始まっており、今後は両社で連携した営業およびマーケティング活動を進めていくという。

ここ数年、Webマーケティングの世界では、3rd Party Cookieに依存しない新たな広告手法に関心が集まっている。改良版「HotView」のようなAIを用いたレコメンドサービスがCookieレス時代のスタンダードとなるのか、今後の行方を注視したい。

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