クレジット決済導入ハードルの低さがポイントの「Coiney」

GMOペパボ株式会社の提供するネットショップ運営サービス「カラーミーショップ」は、コイニー株式会社の提供するスマートフォンやタブレット端末を使用するクレジット決済サービス「Coiney」（コイニー）とサービス提携し「商品データ共有機能」を11月4日より提供を開始した。

「Coiney」はコンパクトなCoineyリーダーとタブレットやスマートフォンで、どこでもカード決済を可能にする決済サービス。国際的なセキュリティ基準「PCI DSS」に準拠し、端末にはカード情報が残らない。また、決済金額が1万円以下の場合は、利用者のサインを必要としないサインレスで対応できる。Coineyリーダーの導入費用は無料で決済手数料のみ必要という、クレジット決済導入ハードルの低さがポイントなサービスだ。

「カラーミーショップ」は、多彩な機能とカスタマイズ性で個人ショップから大型ショップまで、少額の導入コストで運営可能なネットショップ運営サービスだ。昨年には、既存の機能にはない独自機能の開発、追加が可能な「カラーミーショップAPI」を無償で利用可能にし、競合サービスとの差別化を図っている。
APIによって他社サービスと「カラーミーショップ」をシステム連携させ、ネットショップ運営に付随する様々な業務をサポートするサービス展開を推し進めており。今回の「Coiney」との連携も「カラーミーショップAPI」を利用して開発された機能となる。
提供開始された「商品データ共有機能」は、商品データをワンクリックで「Coiney」のレジ機能に反映できるもので、実店舗やイベントなどでの販売を考えるネットショップオーナーには有用な機能となるだろう。

「カラーミーショップ」を利用するショップオーナーの中には、小さなネットショップからスタートし実店舗を持つようになったり、将来的に実店舗を持ちたいと考えるオーナーが増加しているという。しかし、実店舗でクレジットカード決済を導入する場合、小規模店舗だとクレジットカード会社の審査を通過できないケースがある上、高額な決済端末の導入コストも発生する。そこで導入しやすさで注目を集める「Coiney」との連携という「商品データ共有機能」が誕生した。

双方のユーザーが割引価格でサービスを利用できる特別プランも

「商品データ共有機能」の利用には「カラーミーショップ」および「Coiney」への申し込みが必要だ。同社では、どちらかのサービスを利用中のユーザー向けに手数料や初期費用を無料にするキャンペーンおよび特別プランを実施している。

「カラーミーショップAPI」の無料提供を初め「出品代行サービス for ヤフオク!」の提供など複数チャネルを意識したサービス展開を推している同社。今回、更に実店舗よりなサービスで業界の大きなオムニチャネル化の波を感じずにはいられない。今サービスでは、クレジット決済の導入コストに悩んでいた小規模店舗オーナーにはとても魅力的に映るはずだ。また、小さな店舗を営むオーナーがEC事業を始めるきっかけにもなるかもしれない。



-編集部-