ZOZOTOWN(ゾゾタウン)に出店するには?費用や手順を解説

ECのミカタ編集部

ZOZOTOWN(ゾゾタウン)に出店するには?費用や手順を解説

アパレル業界ではまず名前が出るECサイトといっても過言ではないZOZOTOWN。ファッションを扱っているECサイト事業者の方なら、知名度や売上アップのためにZOZOTOWNへの出店を検討したことがあるかと思います。

この記事では、ZOZOTOWNの特徴やメリット、出店に必要な費用などを解説します。ぜひ参考にしてください。


ZOZOTOWN(ゾゾタウン)とは

引用:https://corp.zozo.com/

ZOZOTOWNとは、BtoCのファッション通販ECサイトで、2004年から株式会社ZOZOによって運営されています。株式会社ZOZOは、ZOZOTOWNの他にファッションコーディネートアプリの「WEAR」や「ZOZOSUIT」「ZOZOMAT」などの各種計測テクノロジーの開発などもおこなっています。

ZOZOTOWNの特徴


ZOZOTOWNのユーザーは20〜30代の男女がボリュームゾーンとなっており、そのうち7割は女性です。プチプライスからハイブランドまで展開しているので、あらゆる年齢層へのアプローチが可能です。以前はブランド重視でしたが、最近では低価格の商品も扱うようになってきているようです。

ZOZOTOWNの3つの形態


ZOZOTOWNは受託販売、買取・製造販売、USED販売の事業形態から成り立っています。それぞれを紹介していきます。

受託販売
受託販売は、自社ブランドの商品をZOZOTOWN内にテナント形式で出店する方法です。ZOZOTOWNに出店する場合はこの形態になります。ZOZOTOWNの物流拠点に在庫を納品すると、在庫の保管から商品の検品・採寸・撮影・梱包・発送までZOZOTOWNがおこなってくれます。商品の売上から手数料を引いた金額が収益となり、2022年3月時点で1486店舗が出店しています。

また、ZOZOTOWNに出店している企業の直営店舗に商品を展開するという方法もあります。その場合出店している企業との個別契約になるため、販売委託料などは企業によって異なります。自社ブランドがまだ小規模の場合は、こちらの手段を検討した方が良いでしょう。

買取・製造販売
買取・製造販売とは、ZOZOTOWNがブランドから商品を仕入れて在庫を持ち、ZOZOTOWN内の運営ショップで販売する方法です。
ZOZOTOWNで決済された商品代金が売上となり、2022年3月時点で24店舗がこの形態を利用しています。

ZOZOUSED
ZOZOUSEDとは、ZOZOTOWNが個人から中古ファッション商材を買い取って在庫を持ち、ZOZOTOWN内の運営ショップで販売する方法です。

ZOZOTOWNに出店する方法

ここでは、ZOZOTOWNへの出店方法や条件を紹介していきます。

出店の条件や審査のポイント


ZOZOTOWNに出店する際の条件は公式に公表されていませんが、

・ある程度の知名度や規模があるか
・独自のブランドに十分な商品数を有しているか

といったことがポイントになるようです。最近、低価格路線になっているとはいえどもZOZOTOWNに出店しているほとんどのショップは知名度があります。そのため、出店審査の通過にはある程度の実績を要するでしょう。

出店の手順


ZOZOTOWNへの出店は公式サイトの「お問合せ」から申し込むことができます。以下の必要項目をメールで送付するだけで、あとは審査結果を待つのみです。

・貴社名
・ショップ名
・企業年商
・EC実績(年間)
・取り扱いブランド
・年間展開品番数
・HPリンク
・自社ECリンク
・SNSアカウント

引用:https://corp.zozo.com/contact/


ZOZOTOWN(ゾゾタウン)に出店するメリット

続いて、ZOZOTOWNに出店するメリットを紹介します。

アパレル業界に強い


ZOZOTOWNは、アパレルをメインに扱うECサイトの最大手です。一般のユーザーだけではなく、バイヤーなどのアパレル関係者も注目しているため、ZOZOTOWNに出店することで業界での認知度上昇も目指せるでしょう。

商品の撮影から配送までを担ってもらえる


ZOZOTOWNに受託ショップとして出店する場合は、ZOZOの物流に在庫を送ることになります。その後は、ZOZOが商品の保管から検品・撮影・梱包、そして配送まで担ってくれるため、出店側の物理的な負担はかなり少なくて済むでしょう。

手数料が高い?ZOZOTOWN(ゾゾタウン)に出店する際の注意点

ZOZOTOWNに出店する際のデメリットは、販売手数料が商品販売価格の20〜40%かかることです。ZOZOTOWNが商品の保管から発送までの一連の業務を担っていることもあり、他のサイトに比べたらかなり割高となっています。

さらに、ZOZOTOWNでは毎日ブランドクーポンが発行されていますが、クーポンの発行といった広告費も自社負担となるため手数料以外にも費用がかかるでしょう。

ZOZOTOWN以外のアパレルにおすすめのECモール

これまで説明してきた通り、ZOZOTOWNへの出品は費用や審査の面で厳しいと感じられる方も多いかと思います。そこで、他にもアパレルの売り上げに期待できるモール型ECサイトをご紹介します。

楽天市場


楽天市場はECサイトの中で1番の売り上げを誇っており、売上も安定しやすいと言われています。複数のモールに出店しているショップにとって、収益のメインとなっていることが多いようです。しかし知名度も高いため、その中で他の店舗に埋もれないような施策が必要になるでしょう。各費用の目安はプランによりますが、初期費用6万円、月額費用が2〜10万円、手数料が2.0〜7.0%です。

引用:https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/

Yahoo!ショッピング


Yahoo!ショッピングは初期費用や月額費用、売上ロイヤリティが無料のため、出店しやすいモールと言えます。Yahoo!ショッピング全体施策のキャンペーン料などはかかりますが、固定費が不要のためランニングコストの心配をする必要がありません。ZOZOTOWNよりはユーザーの年齢層が高めであることが特徴です。

引用:https://business-ec.yahoo.co.jp/shopping/cost/

まとめ

いかがでしたか?
ZOZOTOWNはブランド力もあり、アパレル業界での影響も大きいモール型ECサイトです。ZOZOTOWNに出店すれば自社の知名度の向上や売上規模の拡大にもつながりますが、費用負担を考慮して、長い目で見て運営していけるかを考える必要があります。また、ZOZOTOWNへの出店審査は他のサイトより厳しいと言われているため、記事内で紹介した楽天市場やYahoo!ショッピングへの出店など、他の手も用意しておいた方が良いかもしれません。
メリットやデメリットなどを踏まえて、自社サイトにとって適切な選択をして売上アップを狙っていきましょう!



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