ネットショップBASEの決済方法。メリットや運営時に必要な費用

ECのミカタ編集部

ネットショップBASEの決済方法。メリットや運営時に必要な費用

「BASE」でネットショップを開設するにあたり、決済方法が気になる方もいるだろう。決済方法は、顧客のサイト利用を左右するポイントでもあるため、開設前に確認しておくことが大切だ。今回は、ネットショップBASEが提供する決済方法や決済のメリットを紹介する。最後に、BASEでネットショップを運営する際に必要になる費用についても紹介するので、開設時の参考にしてほしい。

目次

●ネットショップ「BASE」とは
●ネットショップBASEの決済方法や決済手数料
●ネットショップBASEの決済方法の2つのメリット
●ネットショップBASEの運営に必要な費用
●まとめ

ネットショップ「BASE」とは

BASEとは、BASE株式会社が提供する、ネットショップを作成できるプラットフォームサービスのことだ。インターネット上で自分の店舗を構える際に必要な機能を備えており、初心者でも簡単にショップを開設できる仕組みとなっている。BASEを利用して開設されているショップは180万店舗を超えており、ファッションに限らず、フードやハンドメイド作品など、幅広いカテゴリーを取り扱う。BASEは無料で始めることができ、実際に売上が発生するまで費用がかからない点が最大の強みだ。


ネットショップBASEの決済方法や決済手数料

ネットショップを開設する際、多くの方に購入してもらうためには、顧客側のニーズに対応できるように決済方法を提供することが重要だ。BASEで利用可能な決済方法、決済時に必要な手数料を確認しよう。

決済方法の一覧


BASEのネットショップで利用できる決済方法は以下の通りだ。

決済手数料


決済時は、手数料が必要になるのが一般的だ。BASEのネットショップは、「スタンダードプラン」と「グロースプラン」2つのプランが存在し、プランによって決済時の手数料が異なる。

それぞれのプランの内容は以下の通りだ。

<スタンダードプラン>
・決済手数料3.6%+40円 

<グロースプラン>
・決済手数料2.9%

なお、新規開設時は、全ての人が「スタンダードプラン」からの利用開始となり、プランの変更はいつでもできる内容だ。運営サイトによると、ショップの売上金額が月17万円以上になると、グロースプランの方がスタンダードプランよりも手数料を抑えられる料金内容とされているため、ひとつの目安にしてもよいだろう。


ネットショップBASEの決済方法の2つのメリット

BASEの決済方法には、「BASEかんたん決済」「後払い決済」という2つのサービスがあり、店舗側にとって大きなメリットといえる。それぞれの詳しい内容を見ていこう。

<メリット1>BASEかんたん決済


1つ目の「BASEかんたん決済」とは、利用申請を行えば対応している決済方法をすぐに利用できる仕組みだ。BASEでは、決済時に店舗側と顧客側の間に第三者(運営者)が仲介するエスクロー決済を導入している。店舗側が商品を発送したタイミングで運営側から代金が入金されるため、購入者から「本当に入金されるのか」といった不安が解消する。また、決済方法で「BASE」が仲介することは、顧客側にとっても安心して取引を行うことにつながるだろう。

<メリット2>後払い決済


2つ目の「後払い決済」とは、BASEのネットショップで購入する際、商品が顧客の元に届いてから代金の支払いが発生する決済サービスのことだ。顧客側は、指定期間内にコンビニや銀行、郵便局においてBASEに支払いを行い、BASEが店舗側に代金を振り込む仕組みとなる。

後払い決済は、店舗側にとって「入金の確認をする手間が省ける」「万が一未払いといったトラブルが発生しても、商品の代金はBASEから支払われる」といったメリットがある。後払い決済の導入は、ショップの信頼につながるため売上向上の効果も期待できるだろう。


ネットショップBASEの運営に必要な費用

BASEでネットショップを開設し運営していく際、必要になる費用の総額を把握しておくことは大切だ。BASEを運営していく場合に、必要となる費用を確認していこう。

初期費用はゼロ


前述のように、BASEは新規開設時は全員が「スタンダードプラン」からのスタートとなるため、初期費用は発生しない。スタンダードプランは、初期費用や月額費用が一切かかららず、商品が売れたときのみ手数料が発生する仕組みだ。

運営時に発生する費用


「スタンダードプラン」と「グロースプラン」のそれぞれのプランで発生する費用と、両プランに共通して発生する費用の内容は以下の通りだ。

<スタンダードプラン>
商品が売れたタイミングで、「サービス利用料」「決済手数料」が発生する

<グロースプラン>
店舗を運営していくにあたり「月額利用料金」が発生するが、業界最安水準の「決済手数料」で利用できる

そのほか、両プラン共通で決済時に「振込申請にかかる費用」が発生する。利用状況によっては「お急ぎ振込手数料」も発生する仕組みだ。

それぞれの詳細は以下の通りだ。

・サービス利用料
サービス利用料とは、スタンダードプランのみに適応されるもので、商品が売れ発送したタイミングで発生する費用。

・月額利用料金
月額利用料金とは、グロースプランのみに適応され、BASEでネットショップを運営していく際に必要となる費用。

・決済手数料
決済手数料とは、BASEで商品が売れ、店舗側が商品を発送したタイミングで発生する手数料のこと。

・振込申請にかかる費用
振込申請にかかる費用とは、「振込手数料」と「事務手数料」のことで、BASE側が販売者の指定口座に振り込む際に発生する。振込申請した金額が2万円以下の場合は、振込手数料以外に、事務手数料も発生するため注意が必要だろう。

・お急ぎ振込手数料
お急ぎ振込手数料とは、「お急ぎ振込」機能を利用したときに発生する手数料のことだ。同機能を使うことで、最短で翌日振込が可能となる。通常は、「BASEかんたん決済」で得た売上金は、振込申請したのち10営業日(土日、祝日を除く)で入金される。

なお、「お急ぎ振込」機能は全ての店舗で使えるわけではない。利用できる店舗は順次拡大しており、BASEから個別に案内がある。

運営に発生する費用をプランごとにまとめたものが以下の表だ。

配送料


ネットショップを円滑に運営したいと考えた際、配送料に留意することは不可欠だ。送りたい商品に合わせた最適な発送方法を決め、効率よく発送することを心がけたい。

BASEでは、配送の効率化をサポートするサービスを提供しているため、開設時には活用することをおすすめする。例えば、ヤマト運輸と連携した配送サービスでは、全国翌日配送や全国送料一律、宛名書き不要などのメリットがある。配送料も、個人で利用するよりも安く利用できるためお得だ。ほかにも、CSV一括発送機能を活用して、ショップで購入された複数の商品ステータスを一括で【発送済み】に変更できるといったことも可能だ。


まとめ 

ネットショップBASEは、エスクロー決済や後払い決済を導入しており、店舗側と顧客側双方が安心して利用できる仕組みを構築している。また、プラン内容も、スタンダードプランからスタートするため、初心者でも分かりやすいといった特徴があるだろう。開設時は、決済時に掛かる費用以外にも、ネットショップBASEを運営していく際に発生する全体的な費用を把握しておこう。


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