スマホユーザー拡大が追い風となり、ユーザー数が急増

クックパッド株式会社が運営する料理レシピサイト「クックパッド」の2014年10月の「のべ月間利用者数」が5,033万人となり、5,000万人を突破した。前年同月比は27.1%増で、大幅に伸びている。

「クックパッド」は、1998年に誕生して以来、年々ユーザー数が増えて、今では20〜30代女性の8〜9割が利用する日本最大の料理レシピサイトとなっている。現在の投稿レシピ数は178万品を超えている。
躍進の理由は「おいしい料理のつくり方を知りたい」というニーズだけでなく、「教えたい」という人間心理がうまく噛み合っていることにあるのだろう。得意料理を教えたいという気持ちは多くの人が持っているし、それを読んでつくった人から「とてもおしいかったです！」などと書き込みがあったら、また別な料理を紹介しようという気持ちになる。

スマートフォンの普及につれて「クックパッド」でもスマホユーザーが拡大し、前年同月比45.2%増の3,171万人となり、拡大している。
『クックパッドニュース』を通じた食や暮らしのトレンド情報の発信により、テレビ、外部のニュースサイト、雑誌等の各メディアで、「クックパッド」が紹介される頻度が前年の約2倍以上になったことも、利用者数の増加に寄与したという。
また、特売情報、EC、ダイエット、乳幼児向けのサービスなど、レシピに留まらないサービスの展開によっても、ユーザー数は増加している。

世界へ躍進する「クックパッド」

「クックパッド」は海外へも進出している。スペイン語の「Mis Recetas」、アメリカなど英語圏の「allthecooks」および「COOKPAD」英語版、インドネシアを中心に展開する「Dapur Masak」に、今後クックパッドグループに加わる予定のアラビア語圏レシピサイトを加えると、「のべ月間利用者数」は6,000万人に達する。

外国でもスマホユーザーが急増しており、「allthecooks」のアプリ月間ユーザー数は100万人に達し、Androidアプリは「Recipe appsカテゴリ」でランキング１位も獲得した。
また、「Mis Recetas」のウェブの月間利用者数 600万人。iOSアプリはスペイン語圏の各国のApp Storeで「フード/ドリンク カテゴリ」ランキング1位を獲得している。（2014年１月時点）
各国にはほかにも同様のレシピサイトがあって競争も激しいが、なかなかの健闘ぶりだ。

「クックパッド」ではより多くのユーザーに食に関する様々なシーンで楽しんもらえるサービスを目指して機能を充実させ、世界では１億人を目指すという。
１億人は大きな目標だが、非現実的な数字とは感じられない。
さらなる躍進を期待したい。