BEENOSが「越境ECヒットランキング2022」を公表

ECのミカタ編集部

BEENOS 株式会社(東証プライム 3328、本社:東京都品川区、代表取締役:直井 聖太、以下「BEENOS」または「同社」)は、「BEENOS 越境EC ヒットランキング 2022」を公表した。

「BEENOS 越境EC ヒットランキング 2022」は、越境EC支援実績3,000件以上のBEENOSグループの購買データより2022年の消費傾向を振り返り、「日本発、海外でヒットした商品」を紹介するランキングとなっている。

BEENOS 越境ECヒットランキング2022

BEENOS 越境ECヒットランキング2022

2022年の「商品ジャンル別ランキング」には、1位「ブランド腕時計」、2位「トレーディングカード」、3位「アニメのフィギュア」がランクインした。

特に伸長したのは、1位「カメラのレンズ」、2位「オートバイのセキュリティグッズ」、3位「ブランド腕時計」と、高価格帯のジャンルが上位となった。

ゴルフグッズやフィッシングリール、陶芸など趣味性が高いものが入っていることも特徴と言えそうだ。

※商品ジャンル別ランキングはBEENOSグループの海外向け購入サポートサービス「Buyee」経由の、2022年1月~9月の商品ジャンル別の購入金額ランキング

※伸長ランキングは、BEENOSグループの海外向け購入サポートサービス「Buyee」経由の2022年1月~9月の購入金額が高い商品ジャンル上位30位と前年同期比の同商品ジャンルの購入金額を比較して伸長率を算出

円安による流通の変化

円安による流通の変化

為替が円安に動いたタイミングで、購入金額が50.94%増加し、購入UU、顧客単価も共に伸長した。為替が越境ECの流通に影響を与えていることがうかがえる結果となったようだ。

※BEENOSグループの海外向け購入サポートサービス「Buyee」経由の2022年1月~9月の購入金額、購入UU、顧客単価より算出

売れ筋商品ジャンル

売れ筋商品ジャンル

2022年に流通を伸ばしたのは、高価格帯商品である「ブランド腕時計」「フィルムカメラ」「ゴルフグッズ」だ。海外市場においていずれも以前から人気のジャンルでしたが、円安によって高額商品の割安感が強調されたことで消費が拡大する結果となったようだ。

※2022年1月~9月のBEENOSグループの「Buyee」経由の購入金額と前年同期比の同ジャンルの購入金額を比較し伸長率を算出

2022年の消費キーワード「追い風 消費」

公表に際して同社では次のように述べている。

「コロナ禍により世界的にDXが進み、さらに32年ぶりの歴史的な円安が追い風となり、越境ECは伸長しています。BEENOSの海外向け購入サポートサービス『Buyee』の2022年第4四半期の流通総額は前年同期比31.3%増で過去最高を継続更新しました。海外ユーザーによる日本商品の需要の高まりを受けて、国内企業からのお問い合わせも増え、BEENOSグループが提供する越境ECサポートサービス『Buyee Connect』の2022年7月~9月の受注件数は同年1月~3月の期間と比較して約8倍に拡大しました。また、今年10月に本格的に再開されたインバウンド客のリピート買い需要を満たす販路としても、越境ECは注目されています。こうした背景を受けて、BEENOSは2022年の購買傾向を発表することにより、日本企業が『海外に挑戦』するための一助としていただき、国内企業と共に越境ECを大きな産業へ発展させていくことを目指します」

2022年は円安が急速に進み、一時151円台を付けるなど32年ぶりの円安水準を更新した。コロナ禍で進んだ企業のDXの動きや、SNS・動画配信サービスなどデジタル環境のサービスが普及し消費者がデジタルシフトしたことも、越境ECが円安の影響を受けやすい土台となっている。そういった変化を受けて「海外から購入できる日本の商品が増え、さらに顧客も増える」という越境EC業界に良い循環が生まれ、「追い風 消費」として流通もさらに伸長したようだ。

その上で「Buyee」は、越境してでも購入したい趣味嗜好性が高い商品が人気なことで、一過性ではない根強いニーズが今回の流通を生みだした背景となっているとしている。今回の公表においても同プラットフォームの盛況ぶりだけでなく、最新のECトレンドも垣間見えるものとなっており、各EC事業者においても大いに参考にできそうだ。

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