SEO対策の料金相場は?外部に委託した場合のサービス内容を解説

ECのミカタ編集部

SEO対策を外注する際は、料金相場も気になるポイントだろう。SEO対策は、依頼する内容が多岐に渡り、料金内容にも幅があるのが特徴だ。そこで今回は、SEO対策の料金相場を一覧で紹介するとともに、サービス内容や料金体系についても触れる。SEO対策を外注するメリットと注意点、外注先の選定ポイントも解説するので、SEO対策サービスを検討する際の参考にしてほしい。

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【サービス内容別】SEO対策の料金相場の一覧表

上の表は、SEO対策を専門会社に委託した場合の依頼内容別の料金相場だ。

そもそもSEO対策とは、「Search Engine Optimization」の略称であり、Googleなどの検索エンジン最適化というウェブサイトのパフォーマンス向上を意味する。SEO対策の目的は、検索エンジンから高い評価を得られるようにサイトを構築し、検索において上位表示されることだ。

なお、SEO対策の料金は、依頼する会社によってかなり幅があるため、大まかな目安として参考程度に捉えてほしい。ここからは、SEO対策の費用相場と対策内容を詳しく解説していく。

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SEO対策のサービス内容

SEO対策のサービスは、主に「SEOコンサルティング」「SEOサイト設計コンサルティング」「コンテンツSEO」「内部SEO対策」「外部SEO対策」の5つに分けられる。それぞれのサービスで依頼できる主な内容について紹介する。

SEOコンサルティング(総合的コンサルティング)


SEOコンサルティングとは、SEOで成果を上げるためにWebサイト改善からコンテンツ制作まで、SEO施策を総合的に支援してくれるサービスのこと。そのため「総合的コンサルティング」と呼ばれる場合もある。SEOコンサルティングの料金相場は、月額10~50万が一般的だ。ただし、大規模なWebサイトの場合には月額100万円程度かかることもある。SEOコンサルティングのサポート内容は、以下の通りだ。

<調査・分析・企画>
・Webサイト分析や診断、競合調査、キーワード調査 など
<コンテンツ企画>
・コンテンツに関する企画、コンテンツ作成支援、ツール活用支援、ホームページ改善 など
<ライティング支援> 
各コンテンツのライティング添削や指導、SEOライティングの指導(タグの使い方)など

SEOで効果を上げるためには、これらを全て総合的に行うことが重要となる。具体的な流れは、サイトのアクセス状況から方向性を決め、必要となるSEO対策に向けた明確な指示や提案を行い、記事の品質を上げていくという作業だ。社内にSEOの知識がないが、ゆくゆくは自社でSEO対策を内製化したいと考えている企業にオススメの内容といえる。

このタイプの依頼を行う場合は「どこまでが作業の対象となるか」の確認を怠らないことが重要となる。作業内容が不透明なまま契約すると、思うような成果が出ないこともあるため注意が必要だ。また、大規模サイトは小規模なものに比べ、ページ数が多くサイト構築が複雑になる。その分費用がかさむケースが多いため、料金についても細かく確認しよう。

SEOサイト設計コンサルティング


SEOサイト設計コンサルティングとは、これから新しくサイトを設計する際に、調査や分析、企画を行ってくれるサービスのこと。SEOサイト設計コンサルティングの料金相場は、月額10〜100万円だ。実際にホームページを作成する制作会社が対応しているケースもある。委託できる内容は以下の通り。

<調査・分析・企画>
・キーワード調査や競合調査、自社サイト分析、コンテンツ企画、ページごとの構成 など

このような依頼は、ゴールが明確なため作業内容が分かりやすい。一方で、数百から数千ページといった大規模なサイトを構築する場合は、コンサルティング費用が大幅に増加するケースが考えられる。そのため、費用相場に幅があるのが特徴だ。SEO効果を狙ったサイトをスムーズに立ち上げたいといったときに最適なサービスといえるだろう。

コンテンツSEO


コンテンツSEOとは、記事作成によるサイト流入の増加を目的に、原稿作成を行ってもらうこと。「SEOライティング」と呼ばれる場合もある。コンテンツSEOの料金相場は、1記事につき数千〜10万円程度かかる。記事単価×記事数で費用は算出するが、記事の単価はライターや記事のジャンル・内容によって幅があるのが特徴だ。医療や金融、法律関係などの専門性の高い分野になると、詳しい知識が必要なため、1記事で数万円になる。ほかにも、綿密な骨組み作りやデザイン制作含む質の高いコンテンツの場合、1記事あたり5〜10万かかるケースもある。

検索順位を高めるためには、良質な記事を作成し、ユーザーはもちろん、Googleからも高い評価を獲得しなければならない。そのため、この依頼を行う場合は、ライターの執筆スキルが重要となる。依頼先によって、執筆レベルはさまざまなため、契約の段階できちんと成果を期待できるのか判断が必要になるだろう。

内部SEO対策


内部SEO対策とは、サイト内の構造の見直しを行い、最適な状態に改善することだ。SEO内部対策の費用は、月10〜20万円が相場となる。具体的な内容は以下の通り。

・サイト構造の最適化
・タイトルや見出しタグの最適化
・ディスクリプションの見直し
・パンくずリストの設置
・HTML構造の改善
・内部リンクの改善  など

サイト内がSEO対策に向けた設計ができていないと、コンテンツが良質でもサイトの評価が上がらないケースも多い。内部SEO対策はSEO対策の基本だ。例えば、閲覧するページがサイト内のどの位置にあるかを階層構造で示したもの(いわゆるパンくずリスト)を設置することで、検索のしやすさがアップする。ユーザーの利便性が高まり、検索エンジンが認識しやすいサイトになれば、Googleの評価も期待できる。内部SEO対策を実施するだけで、アクセス数が伸びる事例もあり、成果が上がりやすいことから需要が高まっている対策だ。

外部SEO対策


外部SEO対策とは、主に被リンク設定を行うことを指す。被リンクとは、他サイトに自社ホームページへのリンクを貼ること。SEOの外部対策の費用相場は、1万〜15万円ほどとなる。外部SEO対策は、アクセスを集めて評価を上げやすくするという、検索エンジンの仕組みを利用した対策だ。

しかし、専門会社からの外部リンクの購入はGoogleが不正とみなして禁止している。被リンクが作為的と判断されると、Googleのガイドラインに抵触しペナルティを受ける可能性がある。そのため、基本的にはコンテンツ対策に注力するのが得策だ。近年は、プレスリリースなどの情報発信を通じ自然な被リンクを獲得する方法が、外部リンク対策の主な手段となっている。

SEO対策サービスの料金体系

SEO対策サービスの料金体系は、「成果報酬型」「固定費型」「スポット型」の3つのパターンに分かれる。それぞれの料金体系について確認していこう。

成果報酬型の特徴


成果報酬型は、検索で上位表示されたときに費用が発生するシステム。上位表示されない間は費用は発生しない。一般的には、5位以内や10位以内など一定基準の順位にランクインした日から費用を算出する。順位によっても費用が変わり、5位、3位、1位など順位が上昇すればするほど、費用は高くなるのが特徴だ。

成果報酬型SEO対策は、成果が出るまで費用の支払いがないことがメリットといえる。しかし、成果が出た場合には固定費型より高い費用を払うケースがあり、SEO対策の予算が計算しづらいといったデメリットがある。契約時の内容によっては、費用発生の基準が20位以内に設定されるケースもあるため、取引時の内容をしっかり確認しておこう。

月額固定型の特徴


月額固定型は、検索結果の順位に関わらず、決まった固定費用を定期的に支払うシステム。一般的に専任のコンサルタントがつき、毎月のミーティングにおいて、現状や今後の改善に向けた提案などを実施する。

月額固定型SEO対策のメリットは、成果が出ても費用が変わらないため、予算を立てやすいことだ。一方で、SEO対策の成果が出るまでには一定の期間を要するため、成果のない期間も費用が発生することを覚えておきたい。なお、依頼するサービス内容によっては、固定費型と成果報酬型が組み合わさったケースもある。どのようなときに追加で料金が発生するのか、詳細の確認を行い理解してから導入を進めよう。

スポット型の特徴


スポット型は、単発で費用を支払うシステム。例えば、リソースが足りず、急きょ2記事だけ作成を依頼するといった場合に利便性の高い料金体系だ。この場合、イレギュラーな依頼である2記事分の費用のみSEO業者に支払いを行う。

ほとんどのSEO対策は「成果報酬型」か「月額固定型」の料金体系を取り入れている。スポット型は、主にコンテンツSEOのサービスで採用されるケースが多い。

初期費用や解約金など別途費用が発生することに注意


SEO対策の費用は、上記で紹介したそれぞれの料金体系における基本料金以外に「初期費用」が発生するケースが一般的だ。初回は、キーワード検索や競合調査を実施するため、基本料金に記載がない場合には別途計上されることを理解しておこう。

また、契約内容によっては最低契約期間を設けているプランもある。この場合、契約期間の途中で解約すると解約金が発生するケースがあるため注意が必要だ。

SEO対策を検討する場合、料金体系による基本料金以外に、初期費用や解約金が発生するか否かの確認は重要となる。総合的にかかる費用も考慮し、サービス選定の見極めが不可欠だろう。

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SEO対策の費用対効果とは

ここまで、SEO対策の費用相場や料金体系を紹介してきたが、SEO対策を実施するうえで費用対効果が気になる方もいるだろう。

SEO対策が成功し自社サイトの上位表示が実現できれば、費用対効果の高いマーケティング施策といえる。費用対効果が高いといえるポイントは以下の3点だ。

1.自然検索で上位表示されれば、集客が見込める
2.継続的な発信でユーザーからの信頼を獲得できれば、ブランディング効果が期待できる
3.的確なコンテンツを作成すれば、メンテナンス費と維持費で長期的に効果が得られる

SEO対策は、コンテンツ作成してから検索エンジンにWebサイトが認識されるまで時間がかかるため、結果が出るまでに中長期間かかるのが実情だ。対して、ネット広告やSNS広告といったマーケティング施策は即効性は得られるものの、その効果は瞬間的であり、継続的に効果を得るためには費用と手間がかかる。その点、SEO対策によって構築したサイトは長期的に見れば資産として効果を発揮し続けてくれるため、取り組む価値の高い施策といえるだろう。

SEO対策を外注するメリットと注意点

ここからは、SEO対策を外注するメリットと注意点を把握しよう。

SEO対策、外注のメリット


SEO対策は、自社で実施することも可能だが、外注によって得られる利点は以下の通りだ。

●専門知識を取り入れたSEO対策が実現できる
●Googleのアップデートに応じた臨機応変な対応ができる
●コア業務に集中できる

SEO対策は専門知識が必要なため、内製化しようと思うと、人手と時間を要する一方で、対応範囲が限られることが多い。その点、外注であれば専門知識が豊富にあるため、あらゆるSEO対策において迅速な実施が可能だ。また、検索結果の基準となるGoogle検索のアルゴリズムに対する情報や傾向にも長けている。上位表示を維持するためには、アルゴリズムの動向を定期的にモニタリングし、的確な対策を実施することが不可欠だ。外注によってSEO対策のリソースを担保することで、コア業務に集中できるといったメリットも得られるだろう。

SEO対策を外注する場合の注意点


SEO対策を外部委託する際は、注意点を十分に理解してからの発注が不可欠といえる。注意点は以下の通りだ。

●SEO対策を外注したからといって必ず成果が出るものではない
●自社サイトの方針や施策に明確な考えを持つ

SEO対策は、どこに依頼しても必ず成果が出るといった施策ではない。そのため、正しい知識と豊富な経験を持つ企業に依頼することが重要だ。また、依頼したからといって、外注先にすべてお任せというスタンスでは、サイトの方針にブレが生じ、思ったような効果が得られない可能性が高い。サイトの運営方針やどのようなリードを獲得していくのかなど、社内で明確な考えを持つことが肝要だ。その上で、施策の成果や改善点を確認し、目的に応じた対策になっているかの見極めを行うことが不可欠といえる。

SEO対策会社の選び方のポイント

SEO対策を外部に依頼する場合、先述したように、どこに依頼するかで結果が大きく異なるため会社選びはとても重要だ。最後に、SEO対策の委託先を選ぶ際のポイントを紹介するので、選定する際の参考にしてほしい。

評判や実績


SEO対策サービスは、評判や実績、口コミを含めて総合的にチェックしていくことが大切だ。その際、以下のような質問をして、これまでの実績を把握しよう。

・過去にどのような業種や業界のSEO対策を実施してきたのか
・どのような成果を何カ月で達成できたのか
・SEO対策の費用相場に沿った明瞭な料金体系が用意されているか
・Googleのアルゴリズムアップデートのこれまでの動きに詳しいか など

SEO対策は「これを行えば必ず成果が出る」というものでないため、事前のリスク説明も重要なポイントとなる。長ければ6カ月から1年という中長期スパンで行う施策だ。そのため、伴走してくれる姿勢や、成果にコミットし努力してくれる姿勢があるかも信頼できるパートナー選びとして不可欠な要素となるだろう。

実施内容の透明性


SEO対策の実施内容は多岐に渡るため、実施するSEO対策の意味を明確に説明してくれるかも意識したいポイントの一つだ。レスポンスが早いことや、説明が丁寧で分かりやすいといったSEO会社は、良好な関係を築きやすい。

なお、SEO対策で、順位のみを成果物とする場合、順調に順位が上がると他に対策を行う必要がないというケースが生じることもある。その際も、常に新しい施策を提案を行うといったコミット力の高い会社を選ぶことで、より継続的な成果を生み出しやすくなるだろう。

ウェブマーケティング全般への理解


SEO対策以外にも、ウェブマーケティング全般への理解が深くきちんとした見識があるかも確認しておきたい。ウェブマーケティングとSEO対策は密接な関係にあり、どちらの知識もきちんと網羅されて初めて効果的な施策に結びつく。情報も日々変化していくため、常に最新の情報にアップデートしている会社は、スピード感をもった対応を期待できるだろう。

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SEO対策の目的を明確にして信頼できる会社を選定しよう

SEO対策の料金相場は、依頼する会社やサービス、依頼内容によって幅が大きく料金体系もさまざまなのが特徴だ。そのため、実施すべき対策や会社選定に悩むケースも少なくないだろう。

SEO対策を外注する際は、依頼する目的を明確にし、信頼できる会社を選定できるかがカギとなる。
今回紹介したSEO対策サービスの内容や会社選びのポイントを参考に、自社に適したSEO対策や会社を検討してみてはいかがだろか。

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