Twitter広告の費用はどれくらい?最低出稿金額や相場、計算方法を紹介

ECのミカタ編集部

Twitter広告の費用はどれくらい?最低出稿金額や相場、計算方法を紹介

Twitter広告は、SNS広告のなかでも拡散性に優れており、ターゲティングに長けている点が特徴です。広告の出稿方法によっては、ほかのSNS広告を利用するよりもコストを抑えて配信できるほか、より多くのユーザーにリーチできる可能性があります。この記事では、Twitter広告の種類と費用相場、課金方式について解説します。

Twitter広告の種類

Twitter広告にはいくつか種類があります。それぞれの広告には特徴があり、広告としての役割も分かれています。

広告については、全部で以下の3種類です。

●プロモアカウント
●プロモツイート
●プロモトレンド

プロモアカウント


プロモアカウントの役割は、Twitterを運用している企業などのアカウントのフォロワー数を増やすことを目的としたものです。表示される位置は、タイムライン上のおすすめユーザーセクションや検索結果の欄などに出てきます。プロモアカウントを利用してアカウントのフォロワー数が増えれば、自社の商品などを認知してもらえる機会が増えるでしょう。

また、フォロワー数が多いと発信力が高まるため、高い費用をかけて広告を出す必要もなくなります。そのため、自社の商品を認知してもらえる環境を作りたい企業、広告費を削減したい企業におすすめの広告手法です。

プロモツイート


プロモツイートは、Twitterのメインであるタイムライン上に、一般の投稿と同じように表示される広告です。プロモツイートの特徴として、広告と一般の投稿を区別するために「プロモーションラベル」の表示がついている点です。

広告には「プロモーションラベル」がついているものの、一般の投稿とさほど変わりはないため、ネイティブ投稿と溶け込みやすく、リツイートがされやすい傾向にあります。プロモツイートがリツイートされると、リツイートしたユーザーのフォロワーにもリーチできるため、拡散効果が見込めます。

また、リツイートによってリーチした分については、広告費が課されることもありません。そのため、短時間で広告の効果を出したい企業、費用をかけずに広告を拡散させたい企業におすすめの広告手法です。

プロモトレンド


プロモトレンドは、「トレンド」の最上部に表示される広告です。プロモトレンドの特徴としては1日につき1社のみ出稿できる仕組みとなっており、24時間表示されるシステムをとっています。
プロモトレンドでは、約2,500万インプレッションを獲得できる広告枠を利用できます。そのため、大規模なイベントなど実施する際、多くのユーザーに対して認知を促したい場合に適しています。
ただし、枠が一つしか設けられておらず、広告費用がミニマム800万円はかかってしまう点が大きなデメリットになるでしょう。

Twitter広告の課金方式と費用の目安

Twitter広告にはいくつかの課金方式があります。さらに課金方式に伴って、かかる費用の相場もそれぞれ異なります。そのため、それぞれの企業がどのような目的で広告を出したいのか、広告にかけることのできる予算がどの程度あるのかによって、課金方式が決まるでしょう。

以下では、8つの課金方式と費用の目安について解説します。

クリック課金


クリック課金は、表示された広告を見た人がクリックした際に料金が発生する方式です。費用に関してはターゲットや規模によって変化します。

クリック課金の費用は、1クリックあたり25円〜数百円になります。

インプレッション課金


インプレッション課金は、広告が表示されるごとに料金が発生する方式です。インプレッションとは、ユーザーのタイムラインに表示された回数のことです。インプレッションは、リーチ数と勘違いされるケースが少なくありません。リーチ数とは広告を表示するユーザーの数となっているため、間違えないようにしましょう。

インプレッション課金の費用は、1,000インプレッションあたり400〜600円になります。

フォロー課金


フォロー課金は、ユーザーが広告経由でアカウントをフォローした際に料金が発生する方式です。ただし、いいね機能やリツイートなどでは料金は発生しません。

フォロー課金の費用は、1フォローあたり40〜100円になります。

エンゲージメント課金


エンゲージメント課金は、いいねやリツイートなど、ユーザーがアカウントにアカウントを起こした際に料金が発生する方式です。エンゲージメントとは、リツイート・返信・いいねをはじめ、ユーザーがアカウントに反応した回数のことです。

エンゲージメント課金の費用は、1エンゲージメントにつき40円〜100円です。

アプリインストール課金


アプリインストール課金は、ユーザーがTwitter経由で流れてきた広告から、アプリのインストールや起動クリックがされた際に料金が発生する方式です。アプリのインストールは新規ユーザーのみ、起動クリックは既にダウンロード済みのユーザーのみに適用されます。

アプリインストール課金の費用は、1インストールにつき100〜250円です。

再生数課金


再生数課金は、Twitter広告の動画が再生されるか、全画面の半分以上で表示されると、料金が発生する方式です。ただし、上述のような条件で再生されなかった場合には料金はかかりません。再生数課金の費用は、1再生5〜20円です。課金方式のなかでは、もっとも単価を安くできる出稿方法といえるでしょう。

Twitter広告を手軽に出稿できるプロモート機能

前述のとおり、広告の方式はいくつかあり、それぞれを使い分けるには運用力が必要です。しかし、なかには広告の運用に時間を割けないというケースもあるでしょう。

そこでおすすめなのがプロモート機能です。以下では、プロモート機能について紹介します。

クイックプロモート(5,000円~)


クイックプロモートは、約30秒ほどでツイートできる機能です。少ない手順で広告を出せるうえ、自身のフォロワーと似た層の利用者にツイートを届けられるのがクイックプロモートの特徴です。すぐに広告を出したいとき、イベントなどで多くのユーザーに内容を届けたいときなどに効果を発揮します。

クイックプロモートの費用は、5,000〜50万円と幅が大きいですが、予算に応じて5段階から選べる仕組みです。そのため、しっかりと検討したうえで利用するようにしましょう。

オートプロモート(9,900円~)


オートプロモート機能は、ツイートした内容を自動的に広告として発信できる機能です。広告用のツイートを作成する手間なく、スピーディーに広告を出稿できるため、運用担当者の負担を軽減できます。

ただし、オートプロモート広告のターゲティング設定は、地域・興味関心の二つのみです。細かいターゲティングなどはできませんが、広告を出すのに手間がかからず、レポートも自動で作成してくれるため、作業効率を上げたい企業におすすめの機能といえます。なお、オートプロモートの費用は、固定で月額9,900円となっています。

Twitter広告の費用相場

Twitter広告を運用する際、主な方法としては自社で運用する方法、代理店に広告運用を外注する方法の二つです。前者は広告費用のみ、後者は広告費用に加えて、運用費用がかかるため、費用の相場はそれぞれ異なります。

以下では、Twitter広告の費用相場について紹介します。

自社で運用する場合


まず、自社で広告を運用する場合、費用はおおよそ月額10万円以上かかると考えておきましょう。もちろん広告の課金方式によっても費用は前後します。月の費用は数千円ほどに抑えることもできますが、低予算で運用する場合、ほとんど広告の露出は期待できません。つまり、十分な広告効果を発揮するのは難しい状況です。

また、しっかりデータを貯めながら運用したいと考えているのであれば、目安として月額30万円以上はかかります。高い費用を出せば高い効果が得られるわけではありませんが、一定以上の効果を出すには広告費用をかけるのがポイントです。

代理店に運用代行を外注する場合


広告代理店に運用を外注した場合の費用として、広告の運用にかかった費用の約2割を手数料とするケースが一般的です。つまり、広告の運用に30万円かかったとすると、手数料が6万円かかることになり、合わせて36万円の費用がかかります。

運用費がかかる分、自社で広告を運用するよりも費用がかさみますが、知識がなくても広告を運用できるメリットがあります。広告を出すには、広告を運用する能力はもちろん、運用作業にかかるリソースも必須です。そのため、運用ノウハウやリソースを確保できないのであれば、運用代行を外注するのも一つの手です。

Twitter広告の費用対効果を最大化するコツ

Twitter広告の費用対効果を最大化するには、ただ広告配信を行うだけでは不十分です。広告運用に使う時間と費用を無駄にしないためにも、費用対効果を最大化するコツを知っておきましょう。

広告配信の目的を明確化する


Twitter広告を配信するのであれば、配信の目的を明確化しましょう。たとえば、商品の宣伝を多くの人に見てもらうことを目的として、フォロワー数を増やしたいというのも広告配信の目的の一つです。

広告配信の目的がしっかりと明確化されていれば、どのような広告にすればいいのかもスムーズに決めることができるうえ、企業が望むゴールと広告の内容がズレることもなくなります。

一方、適切な広告を配信できていないと効果が出ないだけでなく、時間と費用だけがかかってしまいます。つまり、広告配信の目的を定めておくことは、広告効果を発揮することにもつながります。

ターゲットを絞る


広告配信をする際には、かならずターゲットを絞っておきましょう。たとえば、車が欲しいと考えているユーザーに対して、分譲マンションの広告を表示してコンバージョンを獲得することは不可能です。

一方、マンションの購入を検討している方に広告を表示させられれば、コンバージョンにつながりやすくなります。当然ながら広告配信する内容に興味・関心がない層に広告を配信するより、興味・関心がある層に配信する方が高い効果を得られます。

そのため、広告配信をする際には、あらかじめターゲットを絞っておくことが大切です。

拡散されやすいクリエイティブを制作する


Twitterの特徴の一つとして、配信した内容をリツイートなどで拡散できます。つまり、拡散機能をうまく活用できれば、より多くのユーザーに対してリーチできるはずです。しかし、広告を見たユーザー全員が無条件で拡散してくれるわけではありません。そのため、ユーザーが拡散したくなるようなクリエイティブを配信する必要があります。

リターゲティング配信を活用する


広告配信は一度のみではなく、リターゲティング配信を行うことも重要です。一度離脱したユーザーに対して広告を配信することで、もう一度認知してもらえる可能性があるためです。たとえば、価格が高めの商品の広告などでは、商品自体がよいと思っても値段の高さから離脱してしまうケースも考えられます。そこである程度、期間を空けて再度リターゲティング配信することによって購入を後押しできます。

フリークエンシーを設定する


フリークエンシーの設定では、広告配信をした際、広告を一人のユーザーに何回まで見せるかを決められます。フリークエンシーの設定をする理由としては、ユーザーが何回も同じ広告を見てマイナスのイメージをもたせないようにするためです。

Twitterを利用しているユーザーのなかには、同じ広告を何回も見てうんざりした経験があるという人も多いのではないでしょうか。企業や商品のイメージが下がってしまい、結果的に広告を配信することがマイナスになってしまいます。

そのため、フリークエンシーの設定を忘れないようにしましょう。ただし、リーチ・エンゲージメント・動画の再生数・プレロール再生数のみしか上限の設定ができないため、注意する必要があります。

Twitter広告の費用に関するよくある質問

最後に、Twitter広告の費用に関するよくある質問について解説します。

最低出稿金額はいくら?


Twitter広告の出稿金額を抑えるには、再生数課金の方式がおすすめです。1再生あたり5〜20円で出稿が可能です。

個人でも出稿できる?


Twitter広告は、個人でも広告の出稿ができます。自身のTwitterアカウントでログインすると、広告の出稿を開始できます。

まとめ

Twitter広告の費用対効果を最大化できれば、多くのメリットが得られます。しかし、運用方法によっては無駄なコストを払ってしまうおそれもあります。また、Twitter広告の運用においては、それぞれの企業や広告内容にあった課金方式を選択することも重要です。適切な運用方法や課金方式を選択できるよう、広告運用の目的を明確化しておきましょう。


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