ｗ２ソリューション株式会社（以下：ｗ２ソリューション）は、総合ECプラットフォーム「w2Commerce」に、不正アクセスによる個人情報漏えい対策を提供するかっこ株式会社（以下：かっこ）が提供する不正アクセス検知サービス「O-MOTION（オーモーション）」を2022年12月15日より連携可能なセキュリティサービスとして追加したことを公表した。

強固なセキュリティ基盤の体制構築をサポート

受注システムなどのECプラットフォームにおいて、不正アクセス対策まで提供しているところはまだまだ少ない状況にある。

従来よりセキュリティが強いカート第1位（※1）に選ばれているｗ２ソリューションだが、今回「O-MOTION」を「リピートPLUS」および「w2Commerce」のセキュリティラインナップへ追加。自動プログラム（Bot）による総当たり攻撃や他人のID・パスワードを使った不正者のなりすましを自動検知することで、より強固なセキュリティ対策が可能なサービスとなった。

チャネルの隔たりを感じさせずシームレスな購買体験を提供するユニファイドコマースに向かう時流の中で、コマースの進化を加速するために必要な、強固なセキュリティ基盤の体制構築をサポートするとしている。「O-MOTION」は、不正アクセスがあった場合にシステマチックにアクセスの遮断を行う、または、疑いがある場合に二要素認証（SMSや電話番号での認証など）の実施が可能だ。

不正と疑われるアクセスに対してのみ二要素認証を実施するため、優良顧客は従来と変わらない購買ができる点は魅力的と言えるだろう。

※1：日本マーケティングリサーチ機構調べ （調査概要：2020年4月期_ブランド名のイメージ調査）

不正アクセス禁止法違反の検挙数は増加傾向

警察庁の2022年9月の発表では、2022年1月～6月における不正アクセス禁止法違反の検挙件数は233件と前年同期と比較し89件増加しており、なかでもサイバーセキュリティ全体における割合は25.2％と2番目に多い数値となった。さらにクレジットカード番号等の情報を盗まれ不正に使われる「番号盗用被害」の2022年4月〜6月における被害額は、106.4億円で前年同期比29.9％を記録し、年々増加し続けている状況だ。（※2）

この様な背景を受け、驚異に対応するべく2021年10月からｗ２ソリューションが提供するD2Cリピート通販向けECプラットフォーム「リピートPLUS」、OMO/オムニチャネル対応型総合ECプラットフォーム「w2Commerce」と、かっこが提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」の標準連携を行ってきた。

更に今回の提携によって、より多面的なセキュリティ環境をEC事業者様へ提供するべく、情報漏えいの原因の1つである不正アクセスを検知する、不正アクセス検知サービス「O-MOTION」を連携可能なセキュリティサービスとして追加するに至った。EC事業者にとってデータを守ることや、情報漏えい対策に向けたシステムは必須となる。今回の連携はEC事業者にとってはもちろん、利用する顧客にとっても安心安全な購買体験を提供することに繋がるだろう。

※2：一般社団法人日本クレジット協会：「クレジットカード不正利用被害額の発生状況（2022年9月）」