D4DRがデータツール【生活者インサイトペディア】を発表
ディー・フォー・ディー・アール株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤元健太郎、以下「D4DR」または「同社」)は、生活者のインサイトに関する情報を網羅したデータツール「生活者インサイトペディア」を発表した。
ナレッジベース第2弾
D4DRは、生活者のインサイトに関する情報を「未来の志向性」「生活者属性」「生活者シーン」「生活者欲求」で区分し、網羅したデータツール「生活者インサイトペディア」を発表した。また同社は、これを用いたサービスを2023年1月17日に開始している。
生活者インサイトペディアは、D4DRの未来予測専門シンクタンク部門である「Future Perspective Research Center(以下「FPRC」)」が公開している「未来コンセプトペディア」に続くナレッジベース第2弾となる。未来コンセプトペディアと掛け合わせることで新商品・サービス創発、商品・サービスの改善・バージョンアップ、マーケティング企画等に活用できるとしている。
「生活者インサイトペディア」4つのカテゴリ
◆未来の志向性(71項目)
技術・社会の変化を踏まえて、「未来に新たに登場する」または「今より多くの人が持つようになる / 一般化する」ことが考えられる生活者の欲求やニーズ、価値観などを洗い出し、整理したもの。
◆生活者属性(74項目)
6つのカテゴリ(年齢、職業、所得、国籍、ライフスタイル、ハンディキャップ)で生活者の基本属性デモグラフィックを整理したもの。
◆生活者シーン(109項目)
1日の生活シーン・モーメントを網羅し、10のカテゴリ(移動、ワーク、非日常行動、非常時、日常生活行動、誰かと一緒、感情、チルアウト、Todo、情報行動)で整理したもの。
◆生活者欲求(103項目)
「マズローの欲求」をベースに、普遍的な生活者の欲求をポジティブ・ネガティブ合わせて9のカテゴリ(生理的欲求、フィジカルセーフティ欲求、メンタルセーフティ欲求、合理的欲求、社会的欲求、支配・権力・攻撃欲求、承認欲求、自己実現欲求、自己超越欲求)で整理したもの。
ポイントは「生活者視点」
公表に際して同社では次のように述べている。
「現在、生活者の消費行動・ライフスタイルが多様化し、ニーズが細分化されてきたことで、以前とは異なる事業者課題が顕在化してきました。その課題は『モノからコト、体験価値の重要化』『セグメントの流動化』『ダイレクト、ニッチマーケティングの主流化』『プラットフォーマーの台頭』などが挙げられます。将来予測が困難なVUCA時代において、事業者は、生活者視点からの顧客提供価値を考え、戦略を立案していくことが重要とD4DRは考えます。ポイントは『事業者視点』ではなく『生活者視点』です。D4DRは、生活者インサイトペディアを用いて下記を実現することで、『顧客の自己実現を目指すマーケティング』をサポートします」
少子高齢化やECをはじめとしたデジタル化、スマートフォンの普及に象徴されるデジタルデバイスとその上で展開されるビジネスの拡大、そして世界的なインフレやロシアによるウクライナ侵攻を背景とするサプライ面でのコスト上昇など、生活者を取り巻く環境は激しく揺れ動いており、消費行動にも顕著に影響している。こうした今と未来が捉えにくい時代であるからこそ、同社のような生活者のインサイトにフォーカスしたデータツールは、その有用性が高まることになりそうだ。