オープンゲートとiKala、連携して台湾への越境EC支援を提供

ECのミカタ編集部

株式会社オープンゲート(本社:東京都品川区、代表取締役社長:中山雄介、以下「オープンゲート」または「同社」)とiKala Japan 株式会社(本社:台湾 台北、CEO:程世嘉、以下「iKala Japan」)は、パートナー契約を締結した。

オープンゲート × iKala Japan

オープンゲートとiKala Japanは、日本の食品・酒類メーカーの台湾向け越境ECを活用した販売支援を目的に、パートナー契約を締結した。

◆オープンゲートについて

オープンゲートは、日本産酒類・食品の国内EC及び海外進出を総合サポートする企業として2022年9月に設立された。Amazonや楽天をはじめとする国内ECサイトでの販売支援や中国への販路構築からブランディング・プロモーションまで一気通貫のサービスを提供している。「重く固く閉ざされた課題や困難の扉を、蔵元(クライアント)様と力を合わせて開き、共に新しい世界を見る。」ことをミッションに掲げ、「素晴らしい製品、文化、歴史を有する日本の食品・酒類メーカーが海外進出を躊躇する」という重い課題に対し二人三脚でサポートし、日本産酒類の輸出拡大に貢献している。直近では、2023年1月にBFP株式会社と業務提携を締結し、新生成田市場における日本産酒類・食品の調達パートナー及び酒造会社のPB開発支援を行い、中国四川省の成都市における日本酒市場の拡大と啓蒙に向けた取り組みを行っている。

◆iKalaについて

iKala(アイカラ)は、AI技術によるDX(デジタルトランスフォーメーション)およびD2Cの支援事業を行っている台湾のスタートアップで、2011年5月に台湾台北市にて設立された。アジア 6 市場(台湾、日本、シンガポール、タイ、香港、マレーシア)でサービスを展開しており、日本法人は、2021年9月に設立。クラウドAIとITソリューションをワンストップで提供する「iKala Cloud」と、SNSインフルエンサーのビッグデータ分析により企業のマーケティング活動を支援する「iKala Commerce」を提供している。「iKala Cloud」は、フォーチュン500企業を含む 700社以上の企業が、「iKala Commerce」は、広告主、ブランドを含む 40,000ユーザー以上が導入している。研究開発チームは、Google、Yahoo!、HTC、MediaTek、Microsoft等の出身者で構成されており、Meta Business Partner、Google Technology Partner、Google Cloud Premier Partner、AWS Solution Provider Partner認定企業だ。日本では、「iKala Commerce」に含まれる「KOL Radar(ケーオーエルレーダー)」を中心にビジネス展開をスタートしている。また「KOL Radar」は、独自のAI技術とビッグデータを活用した台湾で最大の導入実績を誇るインフルエンサーマーケティングプラットフォームだ。Facebook、YouTube、Instagram、TikTokをカバーし、保有するインフルエンサーデータは、台湾、日本、香港、マレーシアの4つの国と地域におよぶ。

プランの概要

プランの概要

◆越境ECモデル(自社ECサイトを活用)

自社ECサイトを活用した越境ECモデルで、企業にとって最も負荷の少ないモデルとなる。越境ECでありながらも、メーカーが行う業務は、台湾越境ECサイトが保有する日本国内の倉庫に発送するのみで済むため、従来の国内ECモデルと大きく変わらないことが特徴。台湾でのプロモーションはiKalaが担当し、台湾越境ECサイトによる代理購入システムを活用することで、台湾ユーザーへ商品を届ける。

◆一般貿易モデル(台湾ECを活用)

一般貿易を活用したEC販売モデルで、台湾にある倉庫に在庫を輸送・保管し、ECサイトからの注文に応じてユーザーに向けて発送する。越境ECモデルに比べてリードタイムが短いため、より迅速にユーザーに商品を発送できることが特徴。現時点では構想段階だが、将来的には、物流〜販売〜プロモーション〜コンタクトセンターなど、台湾でのEC販売に必要な機能を一気通貫で整備する予定という。

日本企業への台湾EC販売支援を加速させる

日本企業への台湾EC販売支援を加速させる

公表に際して同社では次のように述べている。

「従来の日本の食品・酒類市場の課題として、人口減少や少子高齢化による将来的な市場規模縮小のリスクが考えられます。今後、日本の食品・酒類メーカーは、新たな販路として海外市場に進出することが求められています。一方で海外の動向として、近年の東アジア地域(特に中国)における日本産酒類及び食品のニーズは高まりつつあります。しかしながら、輸出先国を一国に限定することは、企業にとって大きなリスクでもあります。

そこで、オープンゲートは中国に次ぐ東アジア地域の市場として台湾に注目してきました。企業の海外進出においては、販路構築をはじめ、認知拡大とブランド力向上を目的としたプロモーションを行う必要があります。そのため、本パートナー契約を通して、台湾最大の導入実績を誇るインフルエンサーマーケティングプラットフォーム『KOL Radar』を提供するiKala Japanとともに日本企業への台湾EC販売支援を一段と加速してまいります」

このように、両者のパートナー契約によって、顧客の状況に応じた台湾EC販売を総合的かつ段階的に構築支援するサービスが提供されることとなった。日本企業の顧客ニーズに合わせながら、「越境ECモデル(自社ECサイトを活用)」と、将来的には「一般貿易モデル(台湾ECを活用)」の2つのモデルを提供し、台湾へのEC販売における初期検討から実行までを一気通貫での支援によって、日本のEC事業者の台湾越境展開を後押しすることになりそうだ。

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