Tmall Global(天猫国際)、初の日本での地域産業支援型店舗【Hokkaidoor海外旗艦店】を開設

ECのミカタ編集部

アリババグループが運営するTmall Global(天猫国際、Tモールグローバル)は、日本における初の地域産業支援型店舗「Hokkaidoor海外旗艦店」の開設について公表した。

北海道の特産品を直接中国の消費者に届ける

アリババグループが運営する中国最大級の越境ECプラットフォームTmall Globalは、日本における初の地域産業支援型店舗「Hokkaidoor(北海道とドアを組み合わせた造語)海外旗艦店」の開設について公表した。

同店舗は、北海道開発グループ(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:高橋孝之)が開設し、北海道のお菓子メーカーや酒造と取り組んで、アリババのTmall Globalとツァイニャオ・ネットワーク(菜鳥網絡)を通じて、北海道の特産品を直接中国の消費者に届けるとのことだ。

ライブコマースも活用

ライブコマースも活用

同店舗では、アリババの旅行サービスプラットフォームFliggy(フリギー)において北海道観光をPRする特設ページが公開され、道内の宿泊施設の予約機能をはじめ、観光スポットや酒蔵、グルメ、新千歳空港、買い物施設などの北海道の楽しみ方を網羅的に紹介。消費者がタオバオのアプリを使ってHokkaidoor海外旗艦店とFliggyの北海道観光特設ページをシームレスに遷移し、観光気分で北海道の特産品や旅行商品を購入できるのもサービスの特徴となっている。

またFliggyでは、北海道開発グループ、新千歳空港、日本航空と共同で北海道の特産品を紹介するライブコマースを新千歳空港にて実施している。ライブコマースは新千歳空港に直結するホテルで開催され、道内の特産品を販売したほか、視聴者向けの抽選イベントで中国―日本の往復航空券が日本航空の協賛によりプレゼントされた。

FliggyやTmall Globalのライブ配信チャネルでは累計視聴者数は31万人に上り、余市産サイダー、國稀、男山、三千櫻などの地酒、ワインや六花亭といった人気のある北海道の特産品が紹介され、中国消費者から「サイダー美味しそう、飲んでみたい」「北海道にいきたい」といったコメントが多く寄せられ、盛り上がりをみせた。

今後も地域産業支援型店舗を増やしていく

今後も地域産業支援型店舗を増やしていく

Tmall Globalは、昨年12月グローバルライブコマース連盟海外第1号拠点を日本に設立し、ライブコマースを通じ、より多くの日本製品を中国の消費者に紹介する取り組みを進めてきた。

Hokkaidoor海外旗艦店の開設は、その取り組みの一環であり、消費者に中国にいながらも旅行気分での買い物体験を提供することで、日本の地域特産品や旅行・観光商品の販売促進を支援している。Tmall Globalは、今後も地域産業支援型店舗を増やしていく予定とのことだ。

またFliggyは、昨年までの新型コロナウイルスの感染状況により国際旅行が制限される状況をうけ、全47都道府県の観光魅力をPRする目的で、ライブコマースによる各地の特産品の実演販売とオンライン旅行体験を中国消費者に提供し、インバウンド観光の速やかな回復に貢献している。

アリババグループは今後について、Tmall GlobalやFliggyなどのプラットフォームを通じ、日本の製品とサービスを紹介し、日本の中小企業の中国進出支援を継続するとしており、これからの展開にも注目と言えそうだ。

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