ランチカートとSuper 8が連携 台湾越境ECでLINE活用マーケが可能に

ECのミカタ編集部

スターフィールド株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:星野翔太、以下「スターフィールド」または「同社」)は、台湾企業の雲發互動科技有限公司(8 Interactive Taiwan Limited)の提供する、台湾のSCRM一元管理ツール、「Super 8」と連携したことを公表した。

アジア越境EC専用カート「ランチカート」

アジア越境EC専用のカートシステム、「LaunchCart(ランチカート)」を提供するスターフィールド社は、台湾企業の雲發互動科技有限公司(8 Interactive Taiwan Limited)の提供する、台湾のSCRM一元管理ツール、「Super 8」と連携を開始したことを公表した。同社は、これにより、台湾越境ECにおいてLINEなどのSNSを使ったマーケティング施策や顧客管理、カスタマーサービスが可能になったとしている。

スターフィールドは、「世界をもっと身近に」のビジョンの下、2016年にアジア越境EC専用カートシステム、LaunchCar(ランチカート)の提供から始まり、自社越境ECサイトでのアジア越境EC展開をメインに支援してきた。これまでに、300社以上の企業が利用しており、特に台湾、中国、香港、シンガポール向けの化粧品やサプリメント、アパレル系商品を販売する越境ECサイトが導入している。LaunchCart事業以外では、アジア最大級のECマーケットプレイスShopeeへの出店や運用支援など、幅広くアジア向け越境ECの支援も行っている。

利用可能な機能(例)

利用可能な機能(例)

◆LINEアカウントとLaunchCartの会員登録の紐づけ

LINEアカウントとLaunchCartの会員情報を紐づけ、顧客管理をすることができる。

◆公式LINEアカウント上で注文情報を確認

今まで、公式サイトのマイページにログインしなければ確認することができなかった、注文履歴・定期購入履歴や、配送のステータス等をLINE上での確認が可能になる。

◆顧客のグルーピング

顧客を条件によりグループに分け、特定のグループにLINEメッセージを送信することも可能だ。

◆LINEカスタマー対応

事前に設定したチャットボットで対応できないユーザーからの問い合わせに関しては、担当者が直接メッセージを入力して各ユーザーと個別で会話をすることもできる。

この他にも、公式アカウントからのメッセージ機能を使い、公式アカウントのフォロワーに対して、キャンペーンのお知らせの配信や、クーポンの配信なども行う事ができる。

人口の約90%を占める台湾LINEユーザーに訴求できる

「LaunchCart」は、アジア向けの越境EC専用のカートシステムとして、アジア向け越境EC事業に取り組まれている事業者に利用されてきた。特に、台湾向けの越境ECサイトに導入される事が多く、単品通販の定期販売や、総合通販での販売を支援している。

また、先述のように雲發互動科技有限公司の提供する「Super8」は、マーケティング施策やカスタマーサービスに活用できるSCRM一元管理ツールだ。台湾と日本のLINEはシステムが異なり、日本のLINEと連携したツールを台湾で使う事はできない。そのため「Super 8」は、台湾の現地企業のみならず、台湾進出をしている日系大手企業を含む、500社以上に導入されてきた。LINEをはじめ、Instagram、Facebook Messenger等のチャットの一元管理や、顧客の管理、公式LINEアカウントの運用などに対応している。

台湾における、LINEの月間アクティブユーザー数は2200万人と、人口の約90%を占めており、LINEは台湾で日常的に使われるコミュニケーションツールとなっている。多くの企業が、消費者とのコミュニケーションに公式LINEアカウントを活用していることから、兼ねてから台湾向けの越境ECにおいても、LINEを活用したいという声が寄せられていたそうだ。

そこで今回、同社は「LaunchCart」と「Super 8」を連携させることにより、ショップからの案内の配信、配送状況の確認、顧客ランク別のマーケティング施策の実施などを可能にしたのだ。ひとつのアプリの枠を大きく超えて生活に欠かすことのできない世界的なコミュニケーションツールへと成長したLINE。日本をはじめ、特にアジア圏でのユーザーが多いことでも知られるが、日本との越境ECにおいても多くの日本製品ファンを持つ台湾のLINEユーザーに訴求可能になったことで、その価値をさらに高めることになりそうだ。


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