Nint、3大ECモール市場調査レポート「2023年新生活市場の最新動向」を公開

ECのミカタ編集部

日本と中国のECモールの市場動向データを提供する株式会社Nint(本社:東京都新宿区、代表取締役:吉野順子、以下「Nint」または「同社」)は、日本の大手ECモール(「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」、以下「3大ECモール」)についての市場調査レポート「2023新生活市場の最新動向」を発表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

・調査期間:2023年3⽉〜2023年5⽉
・調査機関(調査主体):株式会社Nint
・調査対象:Nint推計データ(期間:2019年1⽉〜2023年3⽉)

※同レポートにおけるNint推計データは2023年4⽉時点のものを使⽤。
※2023年4⽉以降のデータは、未来予測として試算した推計値。

・調査方法(集計方法、算出方法):
同調査は、株式会社Nintが開発するECデータ分析ツール「Nint ECommerce」が提供するNint推計データに基づいている。Nint推計データは、AIやクローリングなどの技術により⽇本国内の3⼤ECモールで販売される商品の売上⾦額・販売数量を⾼精度に推計したデータに、サイト内でのプロモーションデータ等を加えた、EC市場の総合的な分析を可能にするビッグデータだ。特に⾔及がない場合、同調査レポートにおける「売上」「販売量」はNint独⾃の統計技術により算出された「推計データ」を意味するものとなる。調査方法の詳細は、レポート本文第2章「前提条件」より”調査・分析の⼿順”を要参照。

3大ECモールの新生活市場、コロナ禍前から成長を持続

3大ECモールの新生活市場、コロナ禍前から成長を持続

Nint推計データ(※1)に基づく調査の結果、3大ECモールにおける新生活市場は、コロナ禍前の2019年から前年割れすることなく着実な成長を遂げていることが明らかになった。推定市場規模は2023年3月に450億円を超え、昨年度の2022年3月と比較して65億円以上の増加が見込まれると分析している。

特に「掃除機」ジャンルは大幅な成長を見せており、2023年の上位商品の半数以上がロボット掃除機であることが分かったとしている。また、新生活に不可欠な家具や家電などの商品を全てECモールで揃える場合、約30万円〜55万円の費用がかかるとNintのデータから推定されたとのことだ。

※1の「Nint推計データ」とは、同社独自のAIやクローリングなどの技術で日本および中国の大手ECモールで販売される商品の売上金額・販売数量を高精度に推計したデータのことだ。同社が提供するデータおよびサービス、レポートにおける「売上」「販売数量」は弊社独自の統計技術により算出された「推計データ」となっている。

サマリー

今回のレポートでは、Nintが持つ独自のデータをもとに、毎年3月から4月の新生活シーズンに需要が高まると考えられる家電・家具・生活雑貨など3カテゴリー17ジャンルの商品が、3大ECモールにおいてどのような市場トレンドを形成しているかを調査・分析し、まとめられた。

同レポートは、「新生活」に関連する商品を供給する各種メーカーや小売企業を含めた業界関係者に、ECモール市場のトレンドを理解するにあたって必要不可欠な情報を提供する目的で作成されたとのことだ。

その結果、3大ECモールにおける新生活市場は、コロナ禍前の2019年から前年割れすることなく着実な成長を遂げており、推定市場規模は2023年3月に450億円を超え、昨年度の2022年3月と比較して65億円以上の増加を見込むまでになっている。

その中でも「掃除機」ジャンルは大幅な成長を見せており、新生活に不可欠な家具や家電などの商品を全てECモールで揃える場合、約30万円〜55万円の費用がかかると同社は推定している。

長いコロナ禍においてEC先進国である中国をはじめ、以前は、とかく「EC化が発展途上である」と言われてきた日本国内においても、さらなるEC化の波が押し寄せた。そのコロナ禍にあって、いわゆる「お家時間」の増大に伴い、「家電・家具・生活雑貨」をはじめとする新生活関連アイテムの需要が堅調に高まったとも言えそうだ。

同社の今回のレポートでは、コロナ禍を経てなお、同市場が拡大するとの推計になっており、今後もECを通した新生活関連アイテムへの消費者の眼差しは、熱度を高めることになりそうだ。

レポート全文のダウンロードはこちらから
https://www.nint.jp/topics/2023-ec-new-chapt-of-life-market-trend-report/


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