Rokt、EC決済ページの収益性と顧客体験を向上する「Rokt Payments Marketplace」の提供開始
Rokt(読み方:ロクト、本社:米ニューヨーク州、以下「Rokt」または「同社」)は、「Rokt Payments Marketplace」のローンチを発表した。
ECでのパーソナライズされた買い物体験を創出
AI・機械学習を活用し、ECでのパーソナライズされた買い物体験に寄与するサービスを展開しているRoktは、「Rokt Payments Marketplace」のローンチを発表した。Roktは、Eコマーステクノロジーでグローバル展開している。買い物客のエンゲージメントが最も高まったタイミングでレレバンシー(関連性)の高い「お知らせ」を提示することで、ECサイトにおけるトランザクションあたりの収益性の最大化を支援してきた。
Roktの機械学習テクノロジーは、Live Nation、AMC Theatres、PayPal、Uber、Hulu、Staples、Lands' End、HelloFreshといった、世界中の主要企業に利用され、年間数十億件ものトランザクションの収益化を支えているという。Roktは、オーストラリアで設立され、米国ニューヨーク市に本社を構え、現在は北米、ヨーロッパ、日本を含むアジア太平洋地域の15カ国で事業を展開している。2022年には、急速な成長を遂げた米国民間企業のランキングであるInc.5000社リストに2年連続で選出された(同社調べ)。
「Rokt Payments Marketplace」概要
RoktのEC事業者向けプロダクト「Rokt Ecommerce」の拡張である「Rokt Payments Marketplace」は、ECサイトの決済ページにおいて、クレジットカードや決済関連のオファーを買い物客に提示し、EC事業者にとっての新たな収益源を創出するものとなっている。
また、「Rokt Payments Marketplace」のテクノロジーは、消費者の購買意欲が高まっているオンラインでの決済のタイミングで、決済サービスプロバイダーにとっての顧客獲得機会を創出するとのことだ。
決済の場面において収益機会を最大化
Roktのチーフプロダクト&エンジニアリングオフィサーであるビル・バートン氏は、次のようにコメントしている。
「Payments Marketplaceは、EC事業者にとって長らく”コストセンター”(収益を生み出さず、コストだけがかかる存在)であった決済ページを、新たな収益を生み出す”プロフィットセンター”に生まれ変わらせるものです。カスタマイズ可能かつネイティブな形式のプレースメントで、その顧客が反応することが最も見込まれるクレジットカードの入会促進オファーを提示したり、メッセージ内容をカスタマイズするなど、決済体験を顧客に合わせてフレキシブルに最適化することで、決済の場面において収益機会を最大化します」。
同社は、既にこのテクノロジーを取り入れたEコマース企業の一例として、Marcus Theatres、Teleflora、OpenSky、Dot & Boを挙げている。各社は、ファーストパーティーデータとRoktの先進的な機械学習技術を活用することで、自社のECサイトの決済ページ上で関連性の高いオファーを提供し、顧客一人ひとりに合わて最適化された体験を提供しているとのことだ。また、Wells Fargoは、Rokt Payments Marketplaceを通じてオファーを提供している多くの決済事業者の一社となる。
今回、このようにRoktによって、ECの決済ページにおける収益性と顧客体験の向上を実現する「Rokt Payments Marketplace」の提供が開始された。ECでの決済時に、顧客にとって親和性の高い決済手段のオファーを提示し、EC事業者の新たなマネタイズの機会を創出すると同時に、決済サービスプロバイダーの新規顧客獲得を支援するものとなっており、同社の日本での展開においても有力なソリューションとなりそうだ。