東芝デジタルソリューションズとスペクティが連携、製造業向け災害危機管理サービスを提供

ECのミカタ編集部

株式会社Spectee(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:村上建治郎、以下「スペクティ」または「同社」)は、東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:岡田俊輔、以下「東芝デジタルソリューションズ」)と連携し、災害発生時の初動対応を迅速化するためのサービスを開始することを公表した。

有事情報をより素早く把握できる

スペクティと東芝デジタルソリューションズは、サプライチェーン情報を活用した、災害発生時の初動対応を迅速化するためのサービス連携を開始する。また、東芝デジタルソリューションズの戦略調達ソリューション「Meister SRM™」で収集・蓄積したサプライチェーン情報を、スペクティのAIリアルタイム危機管理ソリューション「Spectee Pro」に連携させるサービス(以下「同サービス」)の提供を開始するとのことだ。

これにより、バイヤー企業やサプライヤー企業は、自社およびサプライチェーン傘下の製造拠点周辺で発生する有事情報をより迅速に把握できるようになり、調達部門やサプライヤーにおける初動の迅速化が可能になるとしている。

連携概要

連携概要

同サービスの連携機能として、ユーザー企業が「Meister SRM™」で収集・蓄積した調達品目ごとのサプライチェーン情報(生産拠点名、位置情報など)を「Spectee Pro」上で確認できるよう、「Meister SRM™」で「Spectee Pro」向けサプライチェーンデータのダウンロード機能が標準で提供される。

「Spectee Pro」では、自社の管理する生産拠点周辺で危機事象が発生した場合、あらかじめ登録したバイヤー企業やサプライヤー企業にメールで通知する機能(拠点登録機能)を提供しており、ユーザー企業はSNSなどから取得した災害等のリスク情報と「Meister SRM™」のサプライチェーン情報を組み合わせることで、サプライヤーの生産拠点の周辺で発生した災害等のリスク情報を直ちに覚知できる。

これにより、ユーザー企業はメール通知に記載されているSNS情報や、「Spectee Pro」が保有する現場の画像や動画データを用いて状況を確認し、対応策の判断を効率よく的確に行うことが可能になるという。さらに、メール通知のみならず「Spectee Pro」のダッシュボード上で地図と合わせて被害状況を確認できる。

危機を可視化する

約1万社以上の企業が利用する製造業の調達・購買部門向けの戦略調達ソリューションである東芝デジタルソリューションズの「Meister SRM™」は、サプライチェーン情報をバイヤーだけでなく、サプライヤーと共に管理することができる「サプライチェーンコミュニケーション基盤」だ。サプライチェーン情報で収集する内容として、国・地域・住所・位置情報だけでなく、その拠点が取扱っている納入品まで管理することが可能だ。また、Meister SRM™上でも、災害発生時に該当する拠点へ初動調査依頼を行うことが可能で、結果も確認することができる。

一方、スペクティは、「危機を可視化する」をミッションに、SNSや気象データ、カーナビ情報や道路カメラなどのデータから災害・リスク情報を解析し、被害状況の可視化や予測を行っている。国内トップクラスシェアを誇るAIリアルタイム危機管理サービス『Spectee Pro』は、災害や事故などのリスク情報をリアルタイムに配信するほか、SNSや河川・道路カメラ、カーナビ情報、人工衛星データなどをもとにAIで災害時の被害のシミュレーションや予測などさまざまな角度から被害状況を”可視化”することで、自治体の災害対応や企業の危機管理、物流やサプライチェーンのリスク管理などの目的に導入が進んでいる。

今回、そのスペクティと東芝デジタルソリューションズが連携し、製造業向けサプライチェーンソリューションにおけるSNSを活用した危機管理サービスの提供を開始することになった。「Meister SRM」で管理する生産拠点で発生する災害等のリスク情報を「Spectee Pro」で迅速に把握でき、ECをはじめとした広範な企業の有事対応の迅速化に貢献することになりそうだ。


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