リクルートと三越伊勢丹がコラボ 総合ギフトサイト「キノギフト」

この記事のまとめ

・リクルートと三越伊勢丹がコラボしてギフトサイト運営開始
・ギフト系ECサイトは増加傾向である
・ギフトの喜ばれ方に新しい動きが見えてきている

両社共同サイト運営第三弾の展開

株式会社リクルートライフスタイルと、株式会社三越伊勢丹ホールディングスは、共同企画による総合ギフトサイト「キノギフト」の運営を開始したと発表した。両社が共同でサイト運営を行うのは、2006年スタート「赤すぐ内祝い」と「ゼクシィONLINE STORE」に続き今回が第三弾。
三越伊勢丹の「目利き」「仕入れ」「ブランド」と、リクルートのID・ポイントをはじめとする集客ノウハウをあわせることで、オフィシャルなギフトからパーソナルなギフトまで幅広いレンジでのサービス提供が可能。ユーザーがギフトをEC購入する際、最初に思い起こすようなストアを目指すとしている。
三越伊勢丹が発行するエムアイカードの決済でカード優待が利用できるほか、リクルートIDを活用することで通常1%のリクルートポイントが付与されるなどの特徴がある。

今回の「キノギフト」ではサイトオープンにあわせ、年末年始の商戦に備えた「三越 料理用たらばがに缶詰」「辛塩紅鮭新巻」「サッポロ恵比寿ビール4種セット」「とらや小形羊羹24本入」などのお歳暮、おせち、お年賀などのラインナップを用意している。
今後は12月中旬より、バースデーギフトなどの記念品から各種お祝いギフトに返礼品など、様々なシーンで活用できるギフトを約4,000点から選べるようになるとのこと。また、季節ごとのイベントに応じたギフトも、その都度特集企画を打ち出し提供していく見通し。

増加傾向にあるギフト系ECサイト

LINE株式会社が運営開始した「LINEギフト」、新たな展開を見せ続けるSBギフトや、アスカネット運営の「ギフトネットコム」など、昨今ギフト系ECサイトの増加や成長が目を引く風潮がある。時期的にも、年末年始に続く贈り物商戦に合わせた企画展開を計る企業が多いせいもあるだろう。
従来であれば、誰もが知っている有名ブランドのギフトを贈ることが喜ばれる傾向が強かった。しかし現在では、あまり知られていなく、オリジナル性が高く珍しい品を贈ることが喜ばれる傾向も強まってきている。この流れを利用できれば、大手EC業者だけでなく、中小EC業者もギフト商戦の潮流に乗ることは十分可能であろう。販売戦略と商品ブランディングを意識した展開を進めることが重要であるといえる。

「キノギフト」のように、老舗の強みをうまく拡散できる強みに掛け算する取組は非常に良くできたコラボレーションといえる。今後このように、異業種間コラボによるギフト系ECサイトで、古くからの流れをしっかり踏みながら新しい展開を見せる企業は増え続けていくはずだ。