メルカートとBuyee Connectが連携、118の国と地域への越境EC対応が可能に

ECのミカタ編集部

tenso株式会社(以下「tenso」または「同社」)は、同社の「Buyee Connect」について、株式会社エートゥジェイ(本社:東京都港区、代表取締役社長:飯澤満育、以下「エートゥジェイ」)が運営する「メルカート」との連携を開始したことを公表した。

自社ECサイトの越境化が、よりスムーズに

BEENOS株式会社(東証プライム:3328)の連結子会社で、海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」を運営するtensoは、同社の海外向け購入サポートサービス「Buyee Connect」について、エートゥジェイが運営する販促・CRM機能一体型ECプラットフォーム「メルカート」との連携を開始したことを公表した。同社は、これにより「メルカート」導入企業は、Buyee Connectの利用を申込むだけで、自社サイトの越境EC化が完了するとしている。

Buyee Connect × メルカート

Buyee Connect × メルカート

「Buyee Connect」は、BEENOSグループの子会社であるtenso株式会社が提供するタグ一つで自社ECサイト上に海外専用カートを開設することができるサービスだ。従来の「Buyee」よりも手軽に海外対応が可能で、初期費用、月額費用ともに無償で提供されている。「Buyee Connect」と連携した国内サイトには、海外の消費者がサイトにアクセスした際にサイト上に海外専用カートが表示される。

消費者は、海外専用カート上の表示言語を、日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・インドネシア語・タイ語・韓国語・スペイン語・ドイツ語・ロシア語から選択可能だ。海外では主流のPayPal、Alipay、銀聯クレジットカードといった決済方法も利用することができ、Buyeeが海外発送手続きや多言語での問合せサポートなどを行う。

またメルカートは、ECサイト構築実績国内トップクラスの「ecbeing」から生まれたSaaS型クラウドECプラットフォームだ。多彩な機能性や操作性に優れたUI、万全のセキュリティ、システムの自動更新、集客からCRMまでサポートする専門チームなどを通じて、顧客事業者のECサイトに対するさまざまな課題を解決し、売上向上につなげる。また、パッケージ版であるecbeingへ低コスト・短期間で移行できるなど、EC事業規模に応じた柔軟な対応も可能だ。

世界118カ国/地域へ商品販売が可能に

BEENOSグループでは「全てのECサイトはグローバル対応されている事が当たり前の世界」を目指し、「Buyee Connect」無償化など、国内企業がコストやリスクをかけずに越境EC対応が可能な環境構築を推進してきた。その「Buyee Connect」は、ECサイトへのタグ設置のみで海外販売を可能にするサービスだ。

初期費用、および月額費用ともに無償で国内企業が低リスク・低コストで越境ECを導入できる環境を構築しているが、自社サイトの越境化に伴う開発等の作業をなくすことで、さらに越境EC導入の障壁を下げ、スピーディかつ手軽に越境化に対応できるよう海外販売に適した外部連携サービスを備える販促・CRM一体型ECカートシステム「メルカート」との連携に至ったのだ。

今回の連携により、「メルカート」利用企業は「Buyee Connect」の利用を申込むだけで通常の連携で必要な専用タグ埋め込み作業などを全く行わずに自社サイトの越境化が完了する。世界118カ国/地域に商品販売が可能となり、多言語CS対応、海外配送、決済などを全て「Buyee」が対応。「メルカート」導入企業は、国内向けのEC運用フローを全く変えることなくシームレスに海外へ販路を広げることが可能になる。

「Buyee」は、412万人以上(同社調べ)の会員数を抱え、独自の物流サービスによる安価な国際配送料、一律300円/オーダー毎の明朗かつ割安な手数料で、海外の消費者が低負担で日本の商品を購入できる仕組みを提供している。また、BEENOSグループのBeeCruise株式会社は、越境ECにチャレンジする企業をサポートするキャンペーンを定期的に開催するなど、海外向けプロモーションを支援し、日本の企業の越境ECでの流通拡大に貢献できるよう後押ししてきた。今回、販促・CRM機能一体型ECカートシステムの「メルカート」と越境EC購入サポート「Buyee Connect」が連携したことで、両社サービスの価値が向上し、越境支援策がさらに加速することになりそうだ。


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