リピストXが“ブラックリスト機能”を実装、不正注文を自動で判定
株式会社リピスト(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉原庄三郎、以下「リピスト」または「同社」)は、同社が提供する「リピストX」について不正注文を自動で判定する「ブラックリスト機能」を実装したことを公表した。
効率的なEC運営を支える「リピストX」
リピスト社は、同社が提供するD2C・総合通販ECカートシステム「リピストX(リピストクロス)」について不正注文を自動で判定する「ブラックリスト機能」を実装したことを公表した。同社は、D2C特化型カート「リピスト」のローンチから10年、述べ1500社以上を支援する中で2022年8月に後継プロダクトとなる「リピストX」をローンチした。
「リピスト」を利用するEC事業者からの多数の要望を取り入れ50以上の機能をアップデート。より自由な販売施策、新規獲得、LTVを最大化することを可能としている。新規獲得に資する機能だけでなく、LTVを最大化するための顧客対応画面を実装。広告代理店や、WEB制作会社などの外部パートナーごとに個別の権限設定を可能にするなど、より効率的にEC運営を行えるような機能も備えている。導入後のサポートは、機能の使い方だけでなく事業成功するための無償アドバイスサポートを行っている。
ブラックリスト機能の概要
同社がまとめる「ブラックリスト機能」の概要は、次の通りだ。不正と思われる注文を自動で判定し、不正注文者へ商品の発送を未然に防ぐことができる。事前にルールを登録し、ルールと一致する注文は決済処理を完了させず、不正注文リストへログを保存する。判定項目は14項目あり、姓名、郵便番号、住所、メールアドレス、IPアドレスなど、柔軟性の高い不正判定が可能だ。
◆ブラックリスト機能ユースケース
▷例1:名前の一部を平仮名に変更して注文したケース
・[注文1]名前:山田 太郎 住所:東京都品川区1-1
・[注文2]名前:山田 たろう 住所:東京都品川区1-1
「住所:東京都品川区1-1」をルールに登録することで対策を行える。
▷例2:名前と住所の番地表記を変更したケース
・[注文1]名前:鈴木 花子 住所:東京都港区1-1 IPアドレス◯◯◯
・[注文2]名前:鈴木 華子 住所:東京都港区1の1 IPアドレス◯◯◯
・[注文3]名前:鈴木 はなこ 住所:東京都港区1ー1 IPアドレス◯◯◯
「IPアドレス◯◯◯」をルールに登録することで対策を行える。
◆料金
・初期費用:30000円(税抜き)
・月額費用:30000円(税抜き)
事業者の運用コストを低減
国内のEC流通総額は年々増加しており、2021年度は約20兆7000万円を突破し、今後も拡大すると予想されている。一方で、2022年度のクレジットカード不正利用被害額が過去最多の436億円に上るなど、不正注文による被害も拡大している。
なかでも不正に入手したクレジットカード情報による決済や後払い決済による注文を行い、代金を支払わずに商品を詐取するタイプの不正が顕著で、EC事業者は過去にチャージバックや未払いなどがあった注文の情報をリスト化し、出荷時にリストと照合して不正と思しきものは出荷しないなどの対応を余儀なくされていた。
こうした不正が横行する状況を前にリピストXは「ブラックリスト機能」を実装したのだ。新機能を通して「不正注文による商品と発送コスト」「成果報酬型の広告費」「出荷時のリスト照合のリソース」など事業者の運用コストを低減するものとなっており、EC決済における安全性と事業者の負担軽減に寄与することになりそうだ。