【Yahoo!】急上昇トピックやトレンドを可視化分析できる『DS.INSIGHT Trend』の提供開始へ

ECのミカタ編集部

ヤフー株式会社(以下「Yahoo! JAPAN」または「同社」)は、同社が提供する事業者向けデータソリューションサービスにおいて、急上昇トピックやトレンドを可視化分析できる「DS.INSIGHT Trend」の提供を開始することを公表した。

記事やコンテンツ企画などで幅広く活用できる

Yahoo! JAPANは、同社が提供する事業者向けデータソリューションサービスにおいて、検索データなどのYahoo! JAPANのビッグデータをブラウザー上で調査・分析できるツール「DS.INSIGHT」を提供してきた。今回、新たに急上昇トピックやトレンドを可視化分析できる「DS.INSIGHT Trend」の提供を2023年8月下旬に開始することを公表した。

同社は新機能について、「市場調査・商品企画・マーケティング施策立案のデータ裏付け・記事やコンテンツ企画」などで幅広く活用できるとしている。Yahoo! JAPANでは、多様なサービスから得られるビッグデータを活用し、企業や自治体向けに事業の創造や成長支援、課題解決などにつなげるインサイトを導き出すことを目的として、事業者向けデータソリューションサービスを提供している。

「DS.INSIGHT」ではこれまで、位置情報、検索データなどを元に生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」、特定エリアの生活者情報や店舗・施設の来訪者情報を可視化する「DS.INSIGHT Place」、ビッグデータからターゲットのライフスタイルや興味関心を把握し、詳細なペルソナを作成する「DS.INSIGHT Persona」の3つの機能を提供してきた。

「DS.INSIGHT Trend」の主な機能

「DS.INSIGHT Trend」の主な機能

同社がまとめる「DS.INSIGHT Trend」の主な機能は次の通りだ。

◆トレンドマップ
横軸に検索ボリューム、縦軸にトレンドスコアをとり、散布図形式で検索キーワードを可視化し、それぞれのキーワードが4つのライフサイクル(ネクストブレイクエリア、ブレイクエリア、ポテンシャルエリア、ブームエリア)のどの位置にいるのか確認できる。また、性年代の属性別、カテゴリ別、期間別(3カ月間または1年間)で可視化できる。

◆トレンドランキング
トレンドマップの散布図のエリアごとに、キーワードランキングを表示。ランキングに表示されたキーワード別に、トレンドスコア、推定検索人数、属性割合、年代別割合などを確認できる。

◆急上昇キーワード
1日単位で検索ボリュームが急上昇したキーワードを表示。トレンドマップとは異なり、突発的、または勢いがあるトレンドも多く出現する。前日話題になったトピックや、変化を早期に検知したい場合に有効だ。

◆メールレポート
設定したカテゴリのトレンドキーワードをピックアップして週1回メールで配信します。メールの受信設定をすることで、最新のトレンド情報を知ることができる。

勘や経験に頼らずデータからトレンドを分析

勘や経験に頼らずデータからトレンドを分析

データソリューションサービスでは、Yahoo! JAPANのビッグデータとAIを活用したヒット予測モデル「商品トレンドマップ」を構築し、活用したレポートを2022年12月に公開しており、レポート公開後にさまざまな企業から、「商品トレンドマップ」を利用したいとの希望が多数寄せられたという。

それに加えて変化の激しい市況の中で少しでも早く消費者ニーズや流行の兆しを把握してもらうため、「DS.INSIGHT」の新機能「DS.INSIGHT Trend」として提供することにしたのだ。「DS.INSIGHT Trend」は、検索数が上昇している、もしくは上昇しそうなトピックを可視化し、世の中で話題が大きくなる前のトレンドを予測できるという。

そのため勘や経験ベースではなく定量的なデータから、自身が調べたいニーズや市場に関連するキーワードを仮説設定し、何度でも試すことができるのだ。それにより時間と資金を最小限に抑え、市場調査、商品企画、販促企画などのマーケティング施策の立案、記事やコンテンツ企画のヒントやデータの裏付けなどの、より幅広い場面で活用できるとしており、ECをはじめとした各事業者が施策展開をする上での心強い味方となりそうだ。なお、「DS.INSIGHT Trend」は「DS.INSIGHT」の料金のみで利用可能となるという。


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