知名度の高いカートシステムと決済代行会社のタイアップ

ペイジェントがWordPress専用ショッピングカート「Welcart」用決済サービスの提供を開始

「Welcart」は株式会社コルネが提供するカートシステムで、WordPressでつくられたウェブサイトに対応するものとして知られるが、今回、株式会社ペイジェントがバージョン1.4.11から標準決済に対応すると発表した。

「Welcart」は、WordPressにECサイト機能を実装するプラグインだ。無料で利用でき、ショップのデザインに制限がなく自由度が高いため、多くのECサイトに利用されている。リリース以来、ユーザーの声を取り入れながらアップデートを重ね、延べダウンロード数は19万件を超えている。

一方、ペイジェントは株式会社ディー・エヌ・エーの子会社で、インターネット上の電子商取引に係る収納代行事業を業務とする。具体的にはECサイトのカード決済の代行システムを提供している。
2013年10月末日時点の提携加盟店は6,155店舗で、システムはパソコン周辺機器のBUFFALO DIRECTやmobageなど、大手サイトにも導入されている。

いわば代表的なカートシステムと知名度の高い決済代行会社がタイアップした形だ。

安価に導入でき、「Welcart」の管理画面で簡単に設置

今回、ペイジェントが「Welcart」の標準決済に対応するにあたっての特徴は、次の3点だという。

1. 主要2決済(クレジットカード決済・コンビニ決済)を一括導入
一本の契約でクレジットカード決済、コンビニ番号決済の導入が可能となった。
また、審査完了後、複雑なシステム接続も必要なく、「Welcart」の管理画面上で設定することで利用できる。

2. 手数料率の安さ
初期費用は0円で、月額固定費は5000円。クレジットカード決済は3.3%。

3. 入金サイクルが早い
月末締め翌10銀行営業日後に加盟店の口座へ入金。業界最速水準だ。

近年、WordPress自体が、企業サイトを比較的安価に構築でき、ウェブサイト制作の専門的知識がなくても記事の更新ができるツールとして認知が高まっており、WordPress+WelcartによるECサイトは右肩上がりで増えている。

今回のタイアップにより、恩恵を受けるECサイトも多いだろう。