高校生向けEC授業「楽天 IT 学校」で販売実践
「楽天市場」や「楽天トラベル」で実際に販売
楽天が11月25日、毎年実施している高校生向け電子商取引授業「楽天IT学校」を実施する 25校で、高校生たちによるネットショップ上での販売実践を順次開始すると発表した。
「楽天IT学校」は、楽天がCSR(社会貢献)活動の一環として、起業家精神育成と地域活性化を目的に、高校生を対象として約1年にわたって毎年実施している電子商取引の授業だ。様々な地元事業者の協力を得てこれまでに全7回の授業を実施しており、本年度で8回目となる。
今年6月から受講している全国25校667名の高校生たちは、これまでの授業を通じて自ら設定した対象顧客に合わせた販売ページを作成してきた。後半の授業では、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」もしくは総合旅行予約サイト「楽天トラベル」上で、実際に商品や宿泊プランを販売する。
本年度の「楽天IT学校」の講師には、「楽天市場」のベストショップ「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した経験を持つ出店者も加わり、販売実践では、「楽天市場」でランキング上位のグルメ商品やファッション商品といった人気商品を販売する機会も提供。新たにスマートフォン向け販売ページを作成・運営をしてもらうなど、最新の販売トレンドに合わせた実践を行った。
生きたITCの授業となる「楽天 IT 学校」
近年では教育現場でもICT(Information and Communication Technology)が重視されている。
私立校では各教室に1台ずつ電子黒板があるのが普通になっており、公立校でもゆっくりとではあるが普及が進んでいる。教師による研究会などもさかんになっている。
その点、「楽天 IT 学校」の販売実践の授業は、顧客の商品に対する反応を直接知ることができ、生きたITCの授業となり得る。対象顧客である楽天会員の購買意欲が高まる年末商戦時期に合わせて実施しているので、お客の反応もよく、生徒にとっても非常に楽しく学べる機会となる。
将来は学んだ生徒の中から楽天の社員となったり、ECサイトを立ち上げて楽天に出店する者も出てくるかもしれない。長期的視野に立てば、楽天にとっては広報活動としての意義も大きいだろう。
授業の内容は実戦に即したもので、次のようになっている。
・商品紹介のポイントを知る
・「楽天市場」出店店舗および「楽天トラベル」登録施設による講演
・マーケティングを考える
・出店店舗および登録施設訪問と職場体験
・商品企画作成およびWebページラフ案作成開始
・Webページラフ案完成
・Webページ作成および商品および宿泊プランの販売開始
売上検証および検証を受けてのWebページ編集
今後の展開としては、「楽天 IT 学校」の講師たちが、授業における取り組み姿勢や販売実践での売上などをもとに総合的に評価し、来年の1月15日に全国の選抜チームが一堂に会する。そして、授業の成果を発表するプレゼン大会「楽天 IT 学校甲子園」への出場チームを各高校から 1チーム選出するという。
これからさらに盛り上がっていきそうな気配のあるイベントだ。