「調査モニター20万人」と連携した新サービスがリリース 顧客目線からECサイトの課題を発見、改善する

ECのミカタ編集部

FORCE-R株式会社(以下:FORCE-R)は2023年9月1日、ECサイトの課題を「定量分析×定性調査」で見える化し、売上を最大化させるEC支援サービス「Commerce INSIGHT./PROJECT.」をリリースした。

20万人の顧客目線からサイトを分析

「Commerce INSIGHT.」は、ECコンサルタントとFORCE-Rが保有する20万人の調査モニターが連携し、ECサイトの本質的な課題を発見、改善提案が可能なサービスである。

チャネルごとのカゴ落ち率や離脱率といった要素を分解し、商材やビジネスモデルを鑑みた上で具体的にどこがネックポイントになっているかを分析。課題要因をあらゆる側面で観察し、仮説を打ち立てる。

さらに、アンケート結果を元にしたデータベースを作成し、独自のレーダーチャートを元に、どの部分を改善すべきかをわかりやすく明示する。

事業者目線、コンサルタント目線ではなく実際にサイトを利用する「顧客目線」に立ったサービスであるため、本当に知りたかったECサイトの「現在地」が把握可能となる。

ECサイトの良し悪しは消費者が決める

「Commerce INSIGHT.」の開発背景について、FORCE-Rは以下のようにコメントしている。

「消費者がサイトを見て使いづらいなと思ったり、商品の良さがいまいちよくわからないなと思えば、商品は買われることもなく売上は上がりません。そう、ECサイトの良し悪しを決めるのは、事業会社や我々のようなECコンサルティング会社ではなく、あくまで消費者なのです。そのような1つの疑問からサービスの開発を開始。設立当初から会社の事業の柱となっていた『調査モニター事業』とタッグを組み、今回のローンチに至りました」。

FORCE-Rに所属するECのコンサルティングメンバーの半数以上は、EC事業会社出身である。「Commerce INSIGHT.」はECのプロが感じていた、「コンサルタントの仮説を元に作ったECサイトは真にユーザーが求めているものなのか?」という疑問に基づいて開発されている。消費者目線に立った施策、改善はECサイトにより良い影響を与えるはずだ。

カゴ落ち率10%改善に繋がる

すでに、「Commerce INSIGHT.」はアパレル総合通販において試験導入されている。もともと機能性において高い評価を受けているブランドであったが、モールと比較して売上の伸び悩みを感じていたという。

消費者の声を元にした仮説立案、改善提案を行ったところ、一週間という短い期間で10%ものカゴ落ち率の改善に繋がった。全体の目標達成に必要となる効果検証を進めている段階ではあるが、すでに高い効果を発揮しているといえるだろう。

FORCE-Rは今後、展示会やサービス講習会を通じて、「Commerce INSIGHT.」の普及を進めていくという。また、導入後の改善事例を紹介しながら、EC業界全体を底上げするための取り組みを企画していく。顧客目線に立った施策によって、「本当に求められるECサイト」が実現するはずだ。


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