通販・EC事業者の売上アップに関する実態調査を実施 3期以上連続で増収する企業の約5割が「発生コストの最適化に注力」している

ECのミカタ編集部

株式会社東通メディア(以下:東通メディア)は、3期以上連続で増収をしている通販・EC事業者(経営者・役員)109名を対象に、通販・EC事業者の売上アップに関する実態調査を実施した。本記事ではその内容を一部抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査概要:通販・EC事業者の売上アップに関する実態調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2023年8月18日〜同年8月20日
◆有効回答:3期以上連続で増収をしている通販・EC事業者(経営者・役員)109名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しており、必ずしも合計は100にならない。

発生コストの最適化が成功要因のトップに

発生コストの最適化が成功要因のトップに

「Q1.あなたの会社が、3期以上連続で増収している「成功要因」と感じていることを教えてください(複数回答)」について、「発生コストの最適化に注力した」が49.5%と最も多い結果となった。その後、以下内容が続く。

◆商品ラインナップの見直しや分析を強化した:46.8%
◆顧客の声を集めサービスの向上を図った:31.2%
◆従業員の負担を軽減し生産性を高めた:31.2%
◆ECサイトやアプリの使いやすさを重視した:25.7%
◆コンテンツマーケティングに注力した:22.9%

約6割の企業が通販基幹システムを導入

「Q2.Q1で回答した以外に、あなたの会社が、3期以上連続で増収している「成功要因」と感じていることがあれば、自由に教えてください(自由回答)」については、以下のような回答が集められた。

◆43歳:顧客の声に耳を傾けた。
◆61歳:商品のラインアイテムの分析。
◆50歳:ムリ・ムラ・ムダの削減。
◆56歳:ECの有効活用が大きいです。
◆64歳:顧客の掘り起こし。

「Q3.あなたの会社では、通販基幹システムを導入していますか」について、現在導入している」が56.9%、「以前導入していたが、現在は導入していない」が11.0%という回答となった。

注文、商品情報、在庫管理機能に注力

注文、商品情報、在庫管理機能に注力

また、Q3で「現在導入している」と回答した方に、「Q4.通販基幹システムに対する、現在までの投資総額を教えて下さい」と質問したところ、「10000万円以上」が19.4%、「100万円~300万円未満」が14.5%という回答になった。

「Q5.通販基幹システムの導入後、売上アップのためのカスタマイズなど、特に費用をかけた機能を教えてください(上位3つまで)」については、「注文管理」が56.5%、「商品情報の管理」が51.6%、「在庫管理」が51.6%という回答。以降は以下項目が続く結果となった。

◆集客・販促:19.4%
◆顧客管理:19.4%
◆出荷管理:14.5%
◆カスタマーサポート:12.9%
◆レポート・分析:11.3%
◆決済方法:8.1%
◆外部連携:4.8%

効率的なシステムの導入が求められる

今回の調査で、約9割の事業者が「通販基幹システムの導入」が売上アップに影響していると実感していることが判明した。

通販・EC業界の成長を背景に、事業者は売上アップのための取り組みを進めている。その中で、通販基幹システムの導入は売上アップの重要な要因だ。中でも、費用をかけて導入している機能の上位に「注文管理」や「商品情報の管理」、「在庫管理」が並んでいる点は注目すべきだろう。

今後はシステムの更なる進化や他サービスとの連携が求められることが予想される。事業者は顧客ニーズに応えるとともに、効率的なシステムの導入がより一層求められるはずだ。


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