Tカードで書籍を購入すると電子書籍もついてくる「Airbook」サービス
まずは雑誌から対応を開始
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は、12月1日より、紙や電子にとらわれない新たな読書体験を実現する「Airbook」をスタートする。
「Airbook」は、全国のTSUTAYA対象店舗で書籍を購入する際にTカードを提示すると、自動的に購入した書籍の電子版がダウンロードされ無料で楽しめるサービス。電子書籍サイト「BookLive!」を通じて電子書籍が提供される。
電子版はまず「MEN'S NON-NO」「週刊東洋経済」「SPA!」「PRESIDENT」「CasaBRUTUS」「週刊パーゴルフ」「るるぶ」など雑誌53誌が対象となり、今後は対象誌を拡充しつつ、雑誌以外の書籍への拡大も検討する。特に漫画、小説に対象が広がると魅力は更に増すだろう。
今回のサービスに合わせ「BookLive!」では、Tポイントの扱いを開始する。しかし、電子書籍を購入した場合は、実雑誌が手に入るわけではない。また、電子書籍購入の際に、会員ランクに応じて最大3%のTポイントが貯まる他、各種キャンペーンと連動したTポイント付与サービスを展開する予定。
BookLive!の利用者も増やす
「Airbook」サービスは、家では紙の雑誌、外出先では電子版といったように、利用者のライフスタイルに合わせた新たな読書体験を提供したいという狙い。利用者にとっては電子書籍がタダで付属されるという今サービスには大きな魅力と牽引力を感じる。わざわざTSUTAYAで書籍を購入する動機付けになるだろう、また「BookLive!」の登録者数も大きく伸びるはずだ。
書籍業界全体の活性化に繋げる総合書籍プラットフォームとして、サービスの拡充を実現するという「Airbook」サービス。今回連携を開始する雑誌の多くは、書籍のほうが若干高価格だが「Airbook」を利用すると、その価格差分で電子書籍が手に入る。これは利用者にとってストレートに「お得」だと感じられる今サービス最大の強みだ。更に、今まで触れてこなかった利用者へ電子書籍の利便性を体感させる良い機会にもなっている。
Tポイント繋がりで、サービス利用可能店舗がコンビニなどにも広がった場合は、更に大きなムーブメントを起こす可能性を感じさせる「Airbook」は12月1日スタートする。
-山本一雄-