【対処法紹介】2023年9月インターネット詐欺レポート ECサイトは減少したもののウイルス感染を装ったサポート詐欺が前月比1.6倍増
ネット詐欺専用セキュリティソフト「詐欺ウォール® / Internet SagiWall™」(以下、「詐欺ウォール®」)を提供するBBソフトサービス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:草川和哉)は、2023年9月度のインターネット詐欺リポートを公表した。
ウイルス感染を装ったサポート詐欺増加中、「Alt+Ctrl+Delete」を押して対処を
2023年9月に同社が調査した、インターネット詐欺リポートによれば、詐欺ウォールによる詐欺検知数は約60万件で、前月と比較すると約17万件減少していたという。
その中で、増加していたのがウイルス感染を装ったサポート詐欺。サイト内にあるバナーをクリックすると「ウイルスに感染しています」と音声付きで通知される。パソコンでは全画面で表示される場合もあり、閉じる方法が分からず音声を止めたくてサポートセンターへ電話をしてしまい、被害にあってしまうようだ。
対処法として、警察庁は、セキュリティ警告画面が表示されたら通報、相談の前にブラウザを終了する方法を紹介している(※1)。ブラウザの終了方法は以下の通りだ。
①「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を同時に押してタスクマネージャーを起動
②利用しているブラウザを選択
③右クリック→タスクの終了
あわせて、クレジットカードで支払った場合は、クレジットカード会社に連絡することや電子マネーでの支払いの場合は、管理会社へ被害連絡をし、決済手続きの停止を依頼するなどサポート詐欺にあった場合に行うべきことを、警察庁のサイト内で紹介している。
※1出典元:サポート詐欺対策(警察庁)
フィッシングサイト 三井住友カードが1位に
9月のフィッシングサイトブランドは、三井住友カードが前月4位から1位となった。毎月一定の報告がされているため注意が必要だ。認証情報を盗む手口で増加しているSoftBankにおいては、構成比8ポイント増加、実数ベースでは11%増加。
カテゴリ別でみても、携帯キャリアはSoftBankの報告数増加に伴い、5ポイント増加。クレジットカードは三井住友カードの報告数が増加したことにより、14ポイント増加する結果となった。
また10月の速報では、「マイナポイント20000円分プレゼント」「NTTdocomoから大切なお知らせ」などと語った文言からフィッシング詐欺サイトに誘導する手口が増えてきているという。NTTdocomoにおいては2段階認証設定が可能なため設定を行っておくといいだろう。
フィッシング詐欺、電子メールによる誘導が61%
警察庁の調査によれば、フィッシングサイトへ誘導する手口として61%が電子メール、12%がSMSと電子メールが半数以上を占めている(※2)。フィッシング詐欺被害防止のポイントの一つとして、案内されたURLが正規のURLかクリックする前に確認することが必要だとしている。EC事業者においても、被害を被る顧客が少しでも減るよう注意喚起を行っていく必要があるだろう。
※2出典元:令和5年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について
調査概要
調査機関:2023年9月6日、9月12日、9月13日
調査対象商品: 詐欺ウォール®、他社セキュリティソフト5製品
調査対象URL:公的機関などから提供された詐欺サイトURL計294件