日清オイリオグループが「生活者の消費マインド予測2024」を公開 消費者マインドを語る上で重要なキーワードは?
日清オイリオグループ株式会社(以下:日清オイリオ)「生活科学研究課」は、「生活者の消費マインド予測2024」を公開した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
個人の価値観を重視した意識が向上する
「生活者の消費マインド予測2024」では「高質・個・共有・健康・環境」という5つの視点からのマインド予測がされている。
◆高質:日常の生活に気負わずハレを取り入れ、上手に息抜きをする
調理済み食品や調味料を使い分け、調理スキル問わず、食事を楽しみマンネリを軽減する。
◆個:生活に適した商品やサービスとの出会いで納得感を高める
節約志向の高まりの中で再認識した自分の価値観を大切にし、無理なく満足のいく食生活を探求し続ける。
◆共有:人との関わりが、新しいチャレンジ意欲を駆り立てる
これまで多くの人に愛されてきた企業・商品ブランドによる、地域性や独自性を色濃く映しだした商品やサービスに対して、チャレンジしたいという生活者の消費意欲が刺激される。
◆健康:将来の姿を見据え、食生活を通じてカラダ本来の力を引き出す
全身の健康管理への意識が一層高まり、オーラルケアが全身への健康管理に重要なことが広く知られるようになってきたことから、「噛んで楽しむ食」に惹かれるようになる。
◆環境:普段のちょっとした気遣いが、自然環境と繋がり社会に貢献する
世帯構成や個人の志向に見合った消費量の選択が、社会にも地球にも貢献していくという意識が高まる。
個々人の志向や価値観に合った行動で食生活の充実を図る
日清オイリオ「生活科学研究課」は「生活者の消費マインド予測2024」について、以下のようにコメントしている。
「配膳ロボットや生成AIなど『人を助ける』ためのデジタル技術が急速に発展・普及するなか、情報の正確性や権利の保護など、新たな課題も顕在化してきました。今後は、商品やサービスにおいて人間の感性や感覚、倫理などが一層意識され、デジタル技術と一体となった共役関係がますます重要になっていくと思われます。そして生活者は、生活を取り巻く様々な課題に対して、新技術に加え、信頼のあるブランドやロングセラー品などといった伝承される知恵も生かしながら、『つくる・つかう・たべる』人との互恵意識を高め、限りある資源の恩恵を享受することで、個々人の志向や価値観に合った行動で食生活の充実を図っていくと推測します」。
日清オイリオ「生活科学研究課」は、こうした様々な「恵」が触接活に影響を与える年になると考え、「生活者の消費マインド予測2024」のメインキーワードを「恵食(けいしょく)」と設定した。
2023年は、物価上昇が続くなか、新型コロナウイルス感染症の5類引き下げに伴い、経済活動の正常化が進む様子がうかがえた。コロナ禍をきっかけに消費マインドは「人との繋がり」をより重視し、豊かさの概念がこれまでとは一変したといえるだろう。2024年の消費行動がどのように推移していくのか、今後の動向に注目だ。