LINEリサーチが若年層の流行に関する定点調査を公表 下半期を通して「ちょんまげ小僧」「ちいかわ」「呪術廻戦」に注目が集まる

ECのミカタ編集部

【LINEリサーチ】若年層の流行に関する定点調査(2023年下半期)

LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)が運営する「LINEリサーチ」は、四半期ごとに最近の流行についてアンケート調査(自由記述形式)を実施している。今回、2023年下半期として9月、12月の2回調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容抜粋して紹介する。

調査概要

2023年9月度調査
◆LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
◆調査対象:日本全国の15歳~24歳の男女(※1)
◆実施時期:2023年9月1日~9月3日
◆有効回収数:4453サンプル(※3)

2023年12月度調査
◆2023年12月度調査
◆LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
◆調査対象:日本全国の15歳~24歳の男女(※2)
◆実施時期:2023年12月1日~12月3日
◆有効回収数:4433サンプル(※3)

本記事の調査主体(出典元)については、最新Z世代トレンドは「BeReal」が1位。下半期は「ちょんまげ小僧」「ちいかわ」「呪術廻戦」が上位となる。

※1:回収比率[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1
※2:回収比率[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1
※3:数字は小数第二位を四捨五入しているため合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある

下期を通じて強力なコンテンツが目立つ

下半期(9月期・12月期)では「ちょんまげ小僧」「ちいかわ」「呪術廻戦」が、5位以内に入り、下半期を通して継続的に流行している様子が見受けられた。

最新の12月期では9月期に8位だった「BeReal」が1位にランクイン。「BeReal」は、2023年の6月期から女性の19~22歳の年齢層では10位以内に入っており、また他の年齢層でもじわじわと順位を上げ、今回ついに1位となった。

また、Nintendo SwitchやiPhoneで遊べるゲームタイトル 「スイカゲーム」、公開オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」、アニメ「葬送のフリーレン」が今回急上昇する結果となった。

季節的な影響もうかがえる結果に

30位までの結果は、若年流行調査でランクインすることの多い「Snow Man」や「なにわ男子」などのアイドルグループや「モンスターストライク」「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」などのゲームタイトルが多くランクイン。

19位には、人々の性格を16のタイプに分類する「MBTI診断」や22位に「アレ(A.R.E/阪神優勝)」がランクインした。また、2023年9月にサービス開始となった「モンスターハンターNow」や2023年10月からアニメ放送が始まった「薬屋のひとりごと」も急上昇、「インフルエンザ」が24位となるなど季節的な影響がうかがえる結果に。

「映え」を狙わないSNS「BeReal」が注目をあつめる

2023年下半期は、現役中学生YouTuberグループ「ちょんまげ小僧」や、「ちいかわ」などが9月期、12月期通して上位となった。一方、最新12月期では「BeReal」が1位となり大きな注目を集めていることがうかがえる。

2020年にフランスでリリースされたSNSである「BeReal」は、写真加工をしない「ありのままの日常」を投稿することで人気を集めている。従来のSNSで主流となった「映え」を意識しない機能が支持されているが、まだまだアクティブユーザー数としてはその他サービスよりも少ない。また、広告機能を排除していることからマネタイズ面での課題を抱えている。

現状、従来SNSのように若年層へのアプローチ手法として利用することは難しいかもしれないが、これからの状況によっては変化することも考えられる。今後の動向に注視しながら、2024年の施策検討を考慮すべきだろう。


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