海外顧客が日本から購入する人気商品は? 海外からの購入動向とオンライン購入ニーズに関するアンケート調査
ZenGroup株式会社が運営する海外向け購入代行サービス「ZenMarket」は「海外からの購入動向とオンライン購入ニーズ」に関するアンケートを実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:購入代行サービス「ZenMarket」の顧客男女2259名
◆調査実施日:2023年12⽉1日~12⽉10日
◆調査主体:ZenGroup株式会社
◆出典:海外からの購入動向・オンライン購入ニーズ調査/ZenGroup株式会社調べ
なお、アンケート回答者の国籍についてはアメリカ、メキシコ、フランスなどが約30%を占めるが、全60カ国以上の国籍の方から回答を得ている。
希少性や価格の面から日本で購入する
「普段日本から購入する商品」については、アニメグッズを求める海外ユーザーが27.4%と最も多く、次に中古品を求める海外ユーザーが19%となっている。日本のアニメグッズ、中古品は世界的に人気があることがうかがえるだろう。
「日本から購入する理由」について、海外ユーザーの半数以上(53.1%)が希少性と回答。また、海外ユーザーが探している商品は、それぞれの国では価格が高いといったことも要因のひとつとなっている。
半数以上が「配送時間の確実性」を重視
「配送時間の確実性」について、半数以上の海外ユーザー(56.2%)が時間通りに受け取ることが重要だと考えている。越境ECにおいても、指定時間や予定時間に合わせた配送環境の構築が求められているといえるだろう。
また、海外ユーザーが求めるカスタマーサービスのクオリティとして「スピード」は重要だ。実際、68.2%の海外ユーザーはカスタマーサービスの迅速な対応に大きな関心を寄せている。トラブル時やユーザーからの問い合わせに対する対応は迅速に行うべきだろう。
商品の充実、顧客満足度の向上が鍵となる
ZenMarketは楽天市場、Yahoo!ショッピング、メルカリといった日本のオンラインショップから商品を代理で購入し、国際配送を行うサービスである。商品金額の他にサービス手数料500円(税込)を支払うだけで、国際配送に必要な手続きも代行する。
本調査では海外ユーザーが日本で購入する人気アイテム、日本で購入する理由が明確となった。依然として「アニメグッズ」人気は高く、3位の「電子機器・カメラ・ゲーム関連商品」と14ポイントも差をつけている。
アニメ関連は日本独自のコンテンツであることから、海外で購入するよりもグッズ価格が抑えられる傾向にあると考えられる。そのため「希少性」「価格」といった面でのアドバンテージは今後も維持されるだろう。
越境ECの拡大にはニーズの高い商品の充実と同時に「配送時間」「カスタマーサービスの対応力」といった顧客満足度の向上が重要となる。本調査内容を今後の施策検討に活かしてみてはいかがだろうか。