BASEのショップがウェブ検索で出てこないのはなぜ?必要なSEO対策とは

ECのミカタ マーケティング部

BASEのショップがウェブ検索で出てこないのはなぜ?必要なSEO対策とは

BASEでショップを開設した際、Googleなどで検索してもショップが検索結果に表示されないことがあります。

時間と労力をかけて作ったBASEショップが表示されないと、原因を知りたくなりますよね。本記事では、なぜ検索表示されないのか、その原因と対策を詳しく解説します。

また、検索時により上位表示させるためのSEO対策や、BASEでできるSEO設定の機能についてもご紹介します。ECサイト運営の集客でSEO対策は欠かせない施策ですので、ぜひ参考にしてくださいね。

BASEのショップがウェブ検索で出てこない場合に考えられる理由

せっかくBASEでショップ開設したのに、なぜ検索をしても出てこないのでしょうか。本章では考えられる理由を紹介します。

理由1)ショップを開設したばかりだから

ショップを開設して間もない場合、ショップがGoogleなどの検索エンジンに認識されていない可能性があります。検索エンジンに認識されることを「インデックスされる」と呼びますが、BASEショップに限らず新しいWebページはインデックスされるまで検索しても表示されません。

Googleは新規Webページが検索エンジンにインデックスされるまでの期間を公表していませんが、一般的には数日から1カ月程度かかるとされています。

Google Search Consoleなどでインデックス登録をリクエストすることもできますが、ショップを開設したばかりの場合は、まずは少し時間をおいてから再検索してみましょう。

理由2)検索に適さないショップ名になっているから

ショップ名が検索に適していることもWeb集客において重要です。

例えば、ショップ名が有名企業や有名人の名前、そのほか検索ボリュームの大きい単語と重複している場合、検索をしても自社のショップは検索順位が下がってしまい、ユーザーの目に止まることは難しくなります。

また、商品に関連する単語を含めることで、ショップ名の認知度が低いときから指名での検索流入を生むことができるケースもあります。

可能であればショップを開設する前に希望するショップ名で検索し、調査しておくとよいでしょう。

理由3)十分にSEO対策ができていないから

ショップを開設してある程度時間が経ち、かつショップ名にも問題がない場合は、サイトのSEO対策が不十分であることが原因となっている可能性があります。

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」と呼びます。Googleなどの検索エンジンで検索した際に、自社のWebページを上位に表示させるための施策をSEO対策と呼びます。

検索時に上位表示されないとWeb集客が困難になってしまうため、詳しくは後述しますが、SEO対策は注力したいポイントです。

「BASEはSEOに弱い」って本当?

BASEのSEO対策について調べると、「BASEはSEOに弱い」との意見を見かけることがあるかもしれません。

しかし、BASEでもSEO対策して検索から集客できます。もちろん、無料ASPカートなのでオリジナルで構築したECでサイトほど自由にカスタマイズできませんが、「BASEはSEOに弱い」と断じるほどではありません。

では、なぜそのような意見が出ているのでしょうか。考えられる理由を紹介します。

理由1)SEO対策に詳しくない出店者が多いため

BASEの魅力はなんといってもその手軽さです。ショップ開設までの操作が簡単で、かつ初期費用がかからないためECサイト運営初心者の出店者が多いプラットフォームでもあります。

当然ながらSEO対策の知識やスキルが乏しいままショップを開設・運営している出店者も多いため、「BASEはSEOに弱い」との言説が生じている可能性があります。裏を返せばSEO対策をしっかりおこなえば、ほかのBASE出店者と大きく差を付けられるということでもあります。

理由2)初期設定のままではドメインパワーが不十分なため

SEO対策においては、ドメインの評価も検索結果に大きく影響します。同じキーワードで検索した場合、検索エンジンからのドメインの評価が高いほど上位に表示されやすくなります。

2024年現在のGoogleの検索エンジンに関していえば、質の高いサイトや関連性の高いサイトから多くのリンクを得られているドメインであれば高く評価される傾向にあります。

BASEでは独自ドメインを設定する機能があるので、価値の高いドメインを使用することで十分に対策することができます。

理由3)サイト表示に時間がかかるため

BASEはECサイト運営に必要な機能が数多く揃っており、アップデートも頻繁におこなわれています。ショップ運営の観点では嬉しいポイントですが、機能が豊富であるがゆえにサイトの表示速度が遅くなりがちです。

SEO対策においては、サイトの表示速度など、ページがユーザーに与える体験も評価の要因です。表示速度が遅いページは評価されにくいため、画像サイズをなるべく小さくするなどの対策が必要です。

理由4)初期状態のSEO対策機能が不十分なため

初期状態のBASEでは、ショップ名や商品名、商品説明欄に検索キーワードを入力する程度のSEO対策しかできません。これだけでは競合に勝って上位表示させるには不十分なため、BASEはSEO対策に弱いとされています。

BASEにはSEO設定のための無料アプリがあります。本格的にSEO対策をおこなうならば、本アプリのインストールと活用は不可欠といえます。

BASEショップのSEO対策(検索上位に上げる)のやり方

BASEで開設されたショップの中には、SEOで上位表示されているショップも数多く存在します。本章では、SEO対策も含めBASEショップを検索上位に上げる方法について詳しく解説します。

BASEのSEO設定を充実させる

まずは前章でも触れたSEO対策のためのアプリ「SEO設定 App」をインストールしましょう。「SEO設定 App」を導入することによって、トップページやABOUTページ、各商品ページに検索キーワードやページ説明を入力できるようになります。

各ページに入力したキーワードが検索エンジンに認識されることによって、ショップの上位表示につながることが期待できます。

ショップ内ブログを書く

ブログは日記だけでなく、いわゆるオウンドメディアとしてSEO対策に活用できます。

無料で使えるBASEのブログアプリ「Blog App」をインストールすれば、ショップにブログを追加のうえ、記事作成・公開ができるようになります。記事に商品ページへのリンクを埋め込むことも可能です。

文章を多く書けるブログは検索エンジンからの評価を得やすいコンテンツです。SEO対策だけでなく、SNSでの拡散や集客に活用することも可能です。

Googleマイビジネスに登録する

実店舗がある場合には、Googleマイビジネスに登録をしましょう。

Googleマイビジネスに登録すれば、Googleマップ上で店舗が表示されるようになるなど、よりネット上での露出効果を高めることが可能です。質の高い口コミや評価を集めることができれば、より有効です。

被リンクを獲得する

工夫をして、サイトへのリンクを増やすことも検討しましょう。

例えば、商品に関する調査データをブログや外部のプレスリリースサイトに公開することで、他サイトから引用される可能性があります。

また、リアルでのつながりを活かして関連企業にリンクを貼ってもらったり、アフィリエイトなどを経由して外部のブロガーに紹介してもらったりしてもよいでしょう。

前時代的ですが、リンクを得るための営業メールを送る手段もまだまだ有用です。

SNSを活用する

意外と侮れないのがSNSの活用です。一見するとSEO対策と無関係に思えますが、インターネット上でショップ名や商品名への言及が増えることには、一定のSEO対策としての効果が見込めます。

もちろん、ライブ配信でリアルタイムに質問を受け付けたり、アンケート機能を活用してユーザーの好みを調査したりと、SEO対策以外のマーケティング面でも有効です。

BASEの「Instagram販売 App」を使えば、Instagramの投稿からBASEの商品ページへの誘導も可能になります。

リスティング広告を出す

SEO対策は「自然検索」と呼ばれる領域の施策ですが、リスティング広告は「有料検索」における施策です。

とくに開業直後はSEO対策をしてもすぐに効果を得るのは難しいので、GoogleやYahoo!の検索結果に広告表示するリスティング広告と併用して集客していくことも有効でしょう。

【例】BASEのSEO設定の書き方

BASEでSEOを設定する際の書き方のポイントを紹介します。初期状態のBASEでは最低限のSEO対策しかできないため、前述した「SEO設定 App」をダウンロードしておきましょう。

検索キーワードの書き方

検索キーワードは取扱商品を簡潔に表現できるキーワードを選びます。BASEではショップ名・ショップ説明・商品名・商品説明にテキストを記入できます。

ショップ名の場合、ショップの名前のみを入力するだけではSEO対策としては不十分です。たとえば文房具を扱うショップの場合、以下のように検索キーワードもショップ名に含めて記載するのがおすすめです。

<ショップ名の書き方例>

○○(ショップの名前)|筆記用具・便利な手帳・ノート・ふせんの通販

このように設定すれば、自社のショップの名前を知らないユーザーであっても、欲しい商品のキーワード検索からショップに訪問する可能性が高まります。

検索キーワードを盛り込んでSEO設定をする際は、検索キーワードを意識しすぎるあまり、不自然な日本語にならないようにしましょう。Googleの評価上も、ユーザーにとって分かりやすく適切な表現を用いているかは重視されます。

ページ説明の書き方

次に、ページ説明の書き方を説明します。

ページ説明とはGoogleなどで検索した際に、ページ名の下に表示されるコンテンツの概要を説明するテキストのことです。ページ説明はユーザーにそのWebページにどんな内容が書かれているのかを端的に説明するだけでなく、検索エンジンにキーワードやWebページの内容を認識させる機能ももっています。

BASEでページ説明を記入する場合は、前述した「SEO設定 App」アプリをインストールする必要があります。また、文字数はスマホで表示される100文字を目安に記入します。

たとえば商品ページのページ説明を記載する場合は、商品名や商品カテゴリー名、商品のPRポイントをわかりやすく記載することで、検索エンジンに表示された際にユーザーのクリックを促すことが可能になります。

BASEのショップを検索する方法

BASEショップを検索結果に出す方法を紹介します。競合研究のために他社のショップを見てみたい場合などに活用してくださいね。

「site:ドメイン名」で検索する

Googleの場合、「site:ドメイン名」で検索するとそのドメイン名でインデックスされているすべてのページを表示することができます。

BASEの場合、「thebase.in」「base.shop」といったドメインがよく使われています。ほかのBASEショップを見てみたい際には、有効な方法です。

また、「site:thebase.in ○○(商品名など)」と検索すれば、入力したワードに関連するショップをすべて表示することも可能です。

アプリで検索する

BASE専用のショッピングアプリ「Pay ID」でアプリ内検索する方法もおすすめです。

商品名やキーワードで検索すれば、競合のショップがどのような商品をどう販売しているかを参照することができます。また、アプリ内でのショップや商品の見え方の確認に使っても便利です。

BASEをはじめとしたECサイトの集客に関する相談はECのミカタへ!

本記事では、BASEでショップを検索しても表示されない際の対策や、集客のためのSEO設定について解説しました。

集客・マーケティングのために必須となるSEO対策ですが、専門的な知識やスキルが必要となる場面も多く、ECサイト運営のかたわら学習・実践するのが難しいと感じることも多いかもしれません。そんなときは、ECサイト運営専門の集客支援会社を利用するのがおすすめです。

適切な集客支援会社の選定には、ぜひECサイト運営を支援する事業者とのマッチングサービスを活用してみましょう。自社の課題や希望を伝えれば、プロのコンシェルジュが最適な支援事業者を複数紹介します。

相談からマッチングまで、ECサイト運営者側は完全無料で利用できます。

SEO対策に限らず、集客は専門的なスキルや知見が必要です。最適な委託先を見つけ、BASEでのECサイト運営を大きく発展させましょう!